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Dr.KIKKIE(KIKI) MSX DeuxLaque
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2010年02月

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MSXView概観(8)

■MSXView PageBOOK(5)

「GSVSTD.COM」の作者、NOAS氏の手になる説明BOOK。



■ グラフサウルスについて
株式会社ビッツー(BIT2)の「グラフサウルス」は、最も普及したMSX用お絵描きソフトと思われる。「MSXマガジン永久保存版(1)」に収録された公式エミュレータMSXPlayerにも付属しており、「いまだ現役」と言っていいかもしれない。ここではGSVSTD.COMに関わる保存形式について触れる。なお、「グラフサウルスver.2」を前提とする。
グラフサウルスの保存時のオプションは、「SRN」「LIB」「PLT」「TIR」「CMP」「BSV」の6種類。「SRN」は1画面をパレット情報ごと保存。「LIB」はパレット情報なしで領域指定による部分保存、ライブラリ形式という。「PLT」はパレット情報のみ保存。「TIR」はタイル情報のみ保存。「CMP」はパレットごと圧縮保存。「BSV」はBASICのBLOAD形式で保存。
GSVSTD.COMに関係するのは、このうち「LIB」と「PLT」。ライブラリ形式ではパレット情報は含まれないので、デフォルトから変更した場合はパレット情報を保存する必要がある。

■ GSVSTD.COMの使い方
GSVSTD 入力ファイル [出力ファイル]
入力ファイル:グラフサウルスのスクリーン7のライブラリファイルを指定。拡張子を省略すると「.GL7」と解釈される。
出力ファイル:MSX-View標準ファイルのファイル名。拡張子を省略すると「.#GS」になる。出力ファイル名全体を省略した場合は、入力ファイルの拡張子を「.#GS」に変えたものになる。
出力先のドライブやディレクトリを変更する場合は、ファイル名まで入力する。(拡張子は省略可能。)
最低限の操作だけで標準ファイルが作成されるのがうれしい。

(参考) 作成される標準ファイルの構造
ID:"gs"
プライベートデータ:なし。"GSVSTD V1.0"の文字列を入れている。
スタンダードデータ:
 STD_SIZ:ライブラリのサイズによる。
 STD_MOVEPEN(0, 0)にPENを移動。
 STRD_COLICON:色番号1〜15について、そのライブラリで使用されている色の数だけデータが連続する。オンドットの色=色番号(1〜15)、オフドットの色=0、色番号0の分は作成しない。
このあたりは、「MSX-Datapack turboR版」を持っていないと訳が分からないだろうな。

■ パレット情報の反映の仕方
PageEDITでパレット情報を反映する際は、LDPL7.DAを使用する。使い方は次のとおり。
LDPL7.DA を環境変数VIEWDAで指定しているディレクトリに保存。
ディスクアクセサリ(LDPL7.DA) を起動し、「*.PL7」のファイル名のパレット情報ファイルを指定する。
PageEDITで画像データを読み込んだあと、LDPL7.DAを用いてパレット情報を反映させる。作成したページ毎にパレット情報は記録されるので、PageBOOKを見るときは自動的にパレットは変更される。
なお、PageBOOKが終了したあともパレットは初期化されないので、ディスクアクセサリの「画面設定」を用いて初期化する必要がある。

GSVSTD.COM及びLDPL7.DAは、ASCATさんの「MSXフリーソフトウェア100選」に収録されているGSV.PMAに含まれている(はず)。その他、MSX View関係のPageBOOK等が多数含まれており、MSX Viewを使いこなすには何とか入手したいところである。
自分の場合は、ASCII-NET(MSX-NET)健在の頃にリアルタイムにダウンロードしたもんじゃけんどもね。

MSXView概観(7)

■MSXView PageBOOK(4)

若干の補足。
衣装ケース二箱分のフロッピーディスクから、1991年7月6日付けASCII-NETにおけるLLP氏の書込みログを発掘。一連のPageBOOK作品に関する説明文の一節である。これによると、PageBOOK(1)及び(3)と、(2)とでは色塗りの方法が(たぶん)異なる。
以下の説明は(1)及び(3)に係るものである。

LLP氏は、MSX Viewのほか、HAL研のスキャナとHALNOTEを使用。また、スキャンした画像修正はグラフサウルスを使用。
手順は、次のとおり。(LLP氏の説明文から再構成。)
(1) スキャナで原画をSCREEN7(BSAVE形式)で取込む。
(2) スキャンしたデータをグラフサウルスで読込み、所要の修正を加えてセーブ。
(3) セーブしたファイルの拡張子を「.SC7」にリネーム。
(4) リネームしたファイルをスキャナ付属のソフトである「グラフィック・エディター」で読込む。
(5) セットアップメニューで、「ロード」又は「セーブ」を選び、「圧縮フォーマット」(G-Editerと表示のある方)を選択して一旦セーブ。
(6) セットアップメニューで、「スクリーンモード変更」を選び、「スクリーン6」に変更。改めてセーブしたファイルを読込む。なお、このとき、パレット0で描画されている場合は、パレット1に変更すること。
(7) セットアップメニューで、「ロード」又は「セーブ」を選び、「BASIC」を選択してセーブ。ディスク上には「*.SC6」のファイルができる。
(8) HALNOTEから「SCAN」を起動。「BASIC読込」を選び、セーブしたファイルを読込む。
(9) 必要な範囲を指定して「登録」。これでMSX-ViewのpageEDITで扱えるファイルができる。なお、このとき指定する範囲は必要最小限にすること。そうしないとファイルが大きくなるだけでなく、編集時の「前出し」「後送り」の作業時に困ることになる。
(10) pageEDITで、セーブしたファイルを「組込」により読込む。
(11) 読込んだグラフィック(原画)の上に色を載せていき、最後に原画を「前出し」すれば完成。

PageBOOK(1)で紹介した女の子のイラストの線画部分は、このような手順で作成されたものと思われる。(9)までの手順は、白黒2値の画像について、1つのピクセルを1ビットに圧縮する作業である。例えば、1バイトのデータが「11000000B」であったとき、「画像あり」のピクセルが2個、「画像なし」のピクセルが6個連続していることを意味する。MSX Viewの共通画像データはこのような構造になっているものと推測される。

PageBOOKでビットマップデータが扱えるようになって、表現力が向上するのはありがたいが、上述の作業はやはり面倒っぽい。だけでなく、MSX ViewのほかにHAL研のスキャナとHALNOTEを用意するのは、いささかハードルが高い。
そこで登場するのが、PageBOOK(2)で紹介されていたNOAS氏作の「GSVSTD.COM」というツールである。GSVSTD.COMを使えば、グラフサウルスで描いた画像ファイルを直接、PageEDITで使える形式に変換することができる。(つづく)

※おまけのトリビア:LABレターには「BOOK」というツールが掲載され、のちのPageBOOKに近い機能が提供されていたらしい。

MSX View 概観(6)

■MSX View PageBOOK(3)

今回も LLP 氏作の「The Gailonia's Animals」。
架空の惑星ガイロニアに棲息する動物図鑑のコンセプトで作成された、全10ページ100KBを超える本格的PageBOOK作品(MSX・FAN 1992年11月号付録FDに収録)。



ツボを心得た達者な筆さばきと自在な発想が楽しい。
図鑑は PageBOOK のオーソドックスな使用方法であろう。
画面上をクリックすると簡単な説明がポップアップする。本文の補足に使える図鑑に適した機能である。

MSX View 概観(5)

■MSX View PageBOOK(2)

今回も LLP 氏作の「Fighter」。



PageBOOK で図形に「色塗り」するときは、大まかに二通りの方法がある。
第一は、ベクトル図形を用いる方法で、前回の紹介した「LET'S C.G.」の彩色部分でとられていた方法である。線色及び塗色を指定し、色を塗る領域を多角形ツールで描画する。
第二は、ビットマップを用いる方法で、前回の「LET'S C.G.」では、最後にオーバーレイされる黒の線画でとられていた方法である。PageBOOKではひとつひとつの文字や図形は「セル」と総称され、セルがレイヤ状に重なった構造になっている。ひとつのビットマップセルには二色しか使えない。

どちらの方法も一長一短があり、特に何色も使うイラストの場合には大きなネックとなる。
そこで開発されたのが、NOAS氏作の「GSVSTD」というツールである。これは、MSXでは最も一般的な「グラフサウルス」というお絵かきソフトで書いたデータをPageBOOK形式に変換するツールである。これを用いると、元のデータが色別にビットマップセル化され、PageBOOKで多色のイラストが簡単に表示できるようになる。
この「GSVSTD」を用いて試作されたのが、今回の「Fighter」である。

イラストを見ていただくと、同じ色の部分が順番に塗り重ねられていくのが分かる。これをMSX Viewだけで作成するのは非常に困難である。グラフサウルスで描画→GSVSTDで変換→PageBOOKに取り込み、といった手順を経れば、手間はかかるが普通のお絵かきソフトで作画できるメリットがある。
写真なども、デジタイズ→SCREEN7形式に変換→グラフサウルス形式に変換→PageBOOKに取り込み、という手順で使えるはずである。

「GSVSTD」のウイークポイントは、データが大きくなり、場合によっては読み込めなくなる点がある。
今回の「Fighter」では、機体が収まるサイズのビットマップセルにすることで、この制限をうまく回避している。最後に背景を星空を描画することで全画面のイラストに仕上げている。
また、SCREEN7の色パレットを用いた色を変える機能も使っている。画面下部のボタンを選択すると、機体の色を変更することができる。このあたりはアイデアの勝ち!という気がする。

なお、今回も個人情報に関係するおそれがあったため、ドキュメントの後半は割愛した。

MSX View 概観(4)

この休日も HALNOTE のシステムディスク捜索に費やしたが発見に至らず、やむなくハナシを進める。
ちなみに、HALNOTE 関係では、基本セットのほか「直子の代筆」と「ツールズ・コレクション」を所持。このうち、「ツールズ・コレクション」はハードディスクにバックアップを発見するも、システムディスクなしでは致し方ない。
とかく話題の HALNOTE の「遅さ」を動画を用いて万人に体感いただきたかったが、またの機会とする。
「直子の代筆」の大ボケぶりも紹介したかったところである。

■MSX View PageBOOK(1)

ということで、本論の「MSX View 概観」に入る。
通例であれば、MSX View の基本機能をざっと見た上で、各機能について詳述していくところであろうが、今ひとつ使い勝手の悪いビジュアルシェルである「VSHELL」やテキストエディタ「TED」について説明してもお互いに退屈なだけである。いじって楽しい「PageBOOK」の説明をいきなり始める。
まずは作品の紹介。今は亡き「ASCII NET」時代にダウンロードした LLP 氏作の「LET'S C.G.」。LLP氏は、優れたPageBOOK作品をいくつも公表されており、MSX・FAN の付録ディスクにも収録されている。MacのHyperCardに倣って「スタック作家」とお呼びしたい。



作中でも触れられているとおり、超ミニディスクマガジンのノリである。
イラストは実に一枚だけ。しかし、PageBOOK のセンス・オブ・ワンダーは、十分に味わえる作品となっている。
これも作中で触れられているが、MSX View の紹介記事を読んだだけでは今ひとつピンとこない機能であるが、いじってみると確かに「ほほう、思ったより使えるではないかっ」と思わせられる。

簡単に操作を説明すると、イラストの口元をクリックすると「ドキュメントを読みますか?」とダイアログボックスが出て、「はい」を選択すると次のページに進む。画面右上の「< 目次 >」の部分をクリックしてもページ送りできるが、画像をマウスで適当にクリックしてハナシを進めていくのが PageBOOK の流儀である。
以降は、画面の「次ページへ」をクリックして読んでいくことができる。随時、イラストに戻ったり、終了することができる。この「適宜クリックすると、あっちこっちにジャンプできる」というハイパーテキストなノリが、電子書籍の第一の特徴であろう。

クリックによるイベント発生は、ページジャンプに限らず、先に見たダイアログボックスによる分岐やテキストのポップアップなど多彩である。
今回の作品では、胸元をクリックすると「エッチっ!!」、スカートでは「のぞいちゃダメよっ」と怒られるという、なんともな仕掛けがほどこされている。もちろん、もっとエスカレートした演出も工夫次第で可能であろう。面白いかどうかは知らんがね。
イラスト一枚、全体でわずか数ページの文字通り超ミニディスクマガジンであるが、絵心と構成力、そして何よりもアイデアがあればちゃんと作品に仕上るという好例と思う。
なお、本作はさらに数ページあるのだが、多少個人情報に関わると思われる箇所があるため割愛した。また、掲載に当たり許諾をとるべきところかと思うが、連絡先として記載されているネットが既に閉鎖されているため連絡がとれなかった。今回の掲載を機会としてご本人とコンタクトが取れれば幸いである。

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