産婦人科の基礎知識

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みなさん、こんにちは(^_^)。
今日もご訪問ありがとうございます。
前回からの続きでIUGRについてやります。

IUGRも種類があります
胎児の発育の仕方は週数(時期)により違いがあります。
妊娠初期から16週くらいまでは主に細胞の数が増加してゆきます。
また、妊娠33週以後〜出生までは細胞数は増加せずに細胞の大きさが増加してゆきます。
妊娠17週〜32週までは細胞数の増加とともに細胞の大きさも増大します。

染色体異常やトキソプラズマなどの感染症などの胎児自身に異常がある場合は、細胞の数が少ない小さな胎児となります。
妊娠の早い時期に発症し、頭や体が同じように抑制された(発育不良となった)均整のとれたIUGRとなります。
このように初期からIUGRが見られるタイプをsymmetrical IUGRもしくは1型と言います。
これは細胞の形成が少ない胎児になります。
一般的に胎児の予後は不良です。

妊娠中毒症や母体糖尿病などの母体疾患が原因で胎盤の機能が低下したことによるIUGRは、頭の大きさは週数に近い適正な値を示しますが、胴回りが小さい「やせた胎児」となります。
これはbrain sparing effectと呼ばれ、低栄養状態となったときに最も重要な脳をまず大きく育てる一種の防衛反応のような仕組みにより形成されます。
このように胎盤循環不全が原因で妊娠後半でIUGRとなるタイプはasymmetrical IUGRもしくは2型と言います。
頭部と躯幹に均整がとれていない、つまり栄養不足でやせた胎児となります。
この場合は予後が良好なときもあります。

妊娠中期から発症すれば、これらが混合したIUGRとなります。

出生後の予後に関連してきますのでいつからどのくらいの発育障害があるのか?ということが重要になります。

どんなことが原因なの?
IUGRとなる原因はいろいろあります。
・胎児側に原因がある場合
・胎盤や臍帯に原因がある場合
・母体側に原因がある場合

胎児側の原因としては、染色体異常、胎児奇形、多胎、薬剤、感染症(風疹ウイルス、サイトメガロウイルス、パルボウイルスなど)があります。
胎児に原因がある場合は根本的な問題であることが多く、一般的には予後が不良となります。

胎盤や臍帯は母体から胎児に栄養を送る重要な働きをしています。
胎盤機能不全、胎盤形態異常(副胎盤の存在など)、胎盤付着異常、臍帯過捻転、臍帯付着異常、臍帯結節の有無などがあると胎児・胎盤循環障害が原因となりIUGRとなります。

母体合併症があると胎児へうまく栄養を与えることができなくなります。
母体の合併症として妊娠高血圧症候群、糖尿病、心臓病、甲状腺機能亢進症、貧血などがあり、母体への薬物投与、喫煙や飲酒も原因としては重要なものになります。
最近では、妊娠前や妊娠中の過度のカロリー制限(ダイエットなど)が問題となっていますが、この場合は胎児も低栄養となり2型のIUGRの原因となります。
母体の合併症でIUGRの要因となりやすいものは妊娠高血圧症候群(PIH)です。
PIHは胎盤機能不全と密接な関係があります。

原因は一つとは限りませんし、原因不明もよくあります。

今回はこの辺で。
次回が最後です。

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