産婦人科の基礎知識

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TC療法の副作用のつづきです。

   ◇   ◇   ◇


TC療法共通の副作用
・悪心、嘔吐症
抗癌剤のほとんどのものが大なり小なり、悪心や嘔吐の症状があります。
シスプラチンは特にこの副作用が強いものです。
TC療法で使用される、タキソールやパラプラチンは比較的軽症ですが、症状の出現は個人差も大きいです。
そのほとんどが、抗癌剤直後がもっとも多く、徐々に改善してゆきます。
この副作用のために食欲低下が発生することもあります。

副作用対策として、強力な制吐剤としてグラニセトロン(商品名:カイトリル)やオンダンセトロン(商品名:ゾフラン)が使用されます。
非常に効果のあるこれらの薬剤の開発で悪心、嘔吐の症状はかなり改善されてきました。


・下痢
抗癌剤による腸粘膜細胞の障害で下痢の症状を引き起こします。
生命を脅かすほどひどい下痢の副作用がある抗癌剤も存在しますが、TC療法で使用する薬剤では重症化することは珍しい方です。下痢がひどいときは止痢剤などを投与します。


・肝機能障害
多くの薬剤が肝臓で代謝されますので、抗癌剤投与が長期化すると肝機能の低下も引き起こします。
肝庇護剤の投与が行われます。


・脱毛
毛髪も毎日活発に増殖を繰り返し、髪を伸ばしていますので抗癌剤により抑制されると脱毛が生じます。
脱毛は多くの抗癌剤に共通の副作用です。
女性にとってとくに辛い副作用でもあります。
初回治療でいきなり全て抜け落ちることは珍しく、数ヶ月はかかります。
一度はほとんど抜け落ちても、治療後はほとんどの方でまた髪が生えてきます。
その方の伸びるスピードで生えてきますので、もともと髪が長かった方は生えそろうまでは時間がかかります。
抗癌剤の作用機序から脱毛の副作用を完全に予防することはできませんが、頭部冷却や発毛剤が使用されることがあります。


   ◇   ◇   ◇

今回はこの辺で。
次回はタキソール、パラプラチンに特有な副作用の説明です。

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