産婦人科の基礎知識

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今回は、TC療法に使用される、タキソールとパラプラチンに特有な副作用について説明します。


   ◇   ◇   ◇


タキソールに特有の副作用
・末梢神経障害
手や足の先端の知覚に異常が出ることです。
しびれや触覚の低下などが、出現してきます。
抗癌剤治療の回数が増加するほど症状が重くなってきます。
軽度のものであれば改善も早いですが、長期に渡る治療では末梢神経障害が改善するもの時間がかかります。
投与終了後、数年間、違和感が続く場合もありなかなか良い副作用対策がないのも現実です。
漢方薬の「牛車腎気丸」が効果があるという報告はあります。

・不整脈や血圧低下
投与直後から投与後しばらく心臓への影響で不整脈(期外収縮の出現)や血圧低下が見られることがあります。
投与中は心電図などを測定しながら行われることも多いです。
一般的には自然に改善してきます。

・関節痛、筋肉痛
これもタキソールに特有な副作用の一つです。
投与後2〜3日後から筋肉痛や関節痛が発症し、5〜6日で改善してきます。
この症状は個人差も結構ありますが、投与された方の約半数という高頻度で出現します。
いわゆる鎮痛剤(内服薬や坐薬)の予防投与で対応します。

・アレルギー反応
タキソールという薬剤を溶かし込むための溶媒にひまし油の一種が使われており、これがアレルギー反応を引き起こします。
まれですが、アレルギー反応が重篤であればショックとなることもあり、前投薬としてステロイド剤の投与が欠かせません。

・アルコールに対する反応
タキソールには添加物として無水エタノールが含まれています。
一回の治療でだいたいビール500mlほどのアルコール量に相当し、アルコールに弱い方はつらい症状となります。
エタノールにより投与中から投与後しばらくは顔面の紅潮が見られることもあります。


パラプラチンに特有の副作用
・血小板減少
血小板は血液中に含まれる成分で、血液の凝固に重要なものです。
血小板が極端に少なくなると出血しやすくなる症状が出現します。
パラプラチンには血小板を減少させる副作用があります。
白血球の場合のG-CSF製剤のように血小板を積極的に増加させる薬剤はないので、あまりにも血小板が減少したときは血小板輸血などが行われます。


   ◇   ◇   ◇


今回はこの辺で。
抗癌剤治療の副作用に関しては今回で終了です。

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