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みなさん、こんにちは。 ご訪問ありがとうございます(^_^) 前回からの続きです。 糖尿病の素因(肥満、家族歴など)がある場合は、妊娠前に血糖値を測定することをおすすめいたします。 血糖値のコントロールをつけてから妊娠する方が胎児とっても母体にとってもよいのです。 肥満妊婦は糖代謝異常の頻度が高いこと、カロリーオーバーとなっていることが多いことより胎児も巨大となる可能性が高くなります。 赤ちゃんは大きければ大きいほどよいというわけではありません。 また肥満が高度になると膣の中も脂肪により狭くなります。 分娩時に頭は出たけど肩が引っかかり、腕の麻痺が生じたり、分娩が長引いて胎児や母体にへストレスがかかったり、子宮も疲れて、微弱陣痛や子宮弛緩出血となったりします。 全体で見ると肥満があることで帝王切開率も上昇します。 帝王切開のときに出来る傷も治りにくかったりします。 妊娠すると非妊時と比較して、血液が固まりやすくなっています。 これはお産の時の出血に耐えるための合目的な仕組みです。 しかし、逆に血液が血管の中でも固まりやすくなっています。 血管の中で血液が固まることで末梢の循環障害を起こす病態を血栓症といいます。 肥満があるとこの血栓症の率が非常に増加します。 血液がさらさらしていないので詰まりやすくなるのは想像しやすいと思います。 重要臓器である脳や肺などで血栓症が発生すると麻痺が残ったり、死亡したりします。 血栓症は発生するとあっという間に死亡することがあり、とてもこわい状態です・・・。 肥満妊婦の妊娠中の具体的な対応は? ・体重増加に対する指導として食事指導と適切な運動。 ・肥満妊婦の指摘体重増加は「5キロ以内もしくは個別対応」 ・単にカロリー制限をするのではなく、必要な栄養分も考えた指導 ・合併症の早期発見(血圧や血糖の注意深いチェック) ・胎児の発育の評価(大きすぎないか) ・微弱陣痛管理、子宮収縮促進剤の使用など ・巨大児に対する帝王切開術への切り替えの段取り ・分娩後や手術後の血栓症予防のための抗凝固剤投与やフットマッサージ器具の設置 などが考えられます。 このように肥満は立派なハイリスク妊娠です。 専門栄養士さんの食事指導などは個人開業のクリニックなどでは対応ができないこともあり、トータルな管理目的で総合病院などへ紹介される例もでてきます。 今回はこの辺で。
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妊娠と体重
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みなさん、こんにちは。 ご訪問ありがとうございます(^_^) 今回は何かとリスクが多い「妊娠と肥満」に関してのお話です。 これまでBMIによる体重の評価のお話をしてまいりました。 非妊時の体重と身長からBMIが25以上を「肥満妊婦」と分類しましたね。 肥満妊婦に起こりやすい合併症を列挙してみます。 ・妊娠高血圧症候群(PIH) ・糖代謝異常 ・巨大児や肩甲難産の合併 ・弛緩出血 ・微弱陣痛や分娩時間の遷延 ・帝王切開率の上昇 ・創部離開 ・血栓症 ・脂肪塞栓症 などが「普通」もしくは「やせ」よりも発生しやすいと言われています。 非常にハイリスクになるわけですね。 それぞれについて簡単に説明します。 PIHは以前妊娠中毒症と呼ばれていたものです。 母児ともに悪影響を及ぼす病態です。 PIHのリスク因子はたくさんありましたが、肥満は重要な因子になります。 次に多いのが意外にも「やせ妊婦」になります。 太りすぎ、やせすぎはリスクが高くなると言うことですね。 妊娠中に急激に体重が増加して肥満の基準を満たした場合もリスクは高くなりますが、非妊時から肥満があるとよりリスクが高くなると言われています。 糖代謝異常の代表は糖尿病です。 妊娠期間中に発生する妊娠糖尿病というのもあります。 肥満妊婦はもともと血糖値が高い傾向があります。 妊娠初期に高血糖が持続していると奇形の率が上昇すると言われています。 一般的には妊娠して血糖値などを初めてはかることが多いので、妊娠初期の測定では遅いこともあります。 検査で高血糖があることがわかったときにはすでに奇形が発生している可能性もあります。 今回はこの辺で。
次回も「妊娠と肥満」です。 |
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みなさん、こんにちは。 凄く寒くなってきましたね(>_< 。自転車がつらくなってきました・・・。 風邪など引かないように十分注意してくださいね(^_^)。 引き続き妊娠と体重のことについて書いています。 厚生労働省の指針などによると、20代の若い女性の偏食傾向が目立ち「やせ」や「肥満」の割合が増えているようです。 肥満の増加以上に問題となっているのがやせの女性が増えていることです。 ある調査によると肥満の割合はそこまで増加していないのですが、やせの割合は20年前と比較すると2倍以上に増加しているようです。 体重は標準的な方でも、「自分は太っている」と認識している方が多いのが最近の特徴です。 細ければ細いほどよいという風潮はどうかと思います。 雑誌などでも「やせる方法」「ダイエット法」などが見出しにあると売り上げがかなり増加すると言われていますね。 過度のダイエットの風潮に拍車をかけているという観点から、細身の代名詞であるファッションモデルもやせすぎていると、ファッションショーに出場できないなんてニュースも流れていましたね。 確かにファッション通信などでモデルさんをみると、マネキンよりも細いんじゃない!と思うこともありますよね。 肥満妊婦さんの場合はいろいろな合併症が問題となりますが、やせの妊婦さんの場合問題となるのは低出生体重児(2500g未満)の増加です。 低出生体重児は出生直後の低血糖、低体温などの症状も多いです。 出生直後は母乳すぐにぐびぐび飲むわけではないのでもって生まれたエネルギーを消費してゆきます。 低血糖が長時間持続すると大切な脳がダメージを受けることもありえます。 その後も栄養の摂取が増えるまで時間がかかったり、虚弱であることも多いです。 また、成人になってから糖尿病や高血圧などの病気を発症しやすくなるというデータもあります。 赤ちゃんも小さすぎというのは必ずしも良いものではありません。 これまでの報告によると、出生児体重は妊娠前の母体の体重と妊娠中の体重増加の両方の影響を受けるといわれています。 妊娠前が「やせ」で妊娠中の体重増加が5kgほどの場合は半分近くが低出生体重児になるとも言われています。 そういえば、私が医者になったばかりの頃と比較するとなんとなく小さめの赤ちゃんが多いような気もします。 肥満の場合は逆の結果となります。 つまり、妊娠前に肥満がある場合や妊娠中に体重が増えすぎた場合は大きすぎる赤ちゃんが生まれる可能性が高くなります。 「やせ」た妊婦さんの具体的な体重増加としては標準よりやや多めの10kg〜15kgを目標としても良いのではないかと思います。 また、妊娠中期頃までは一ヶ月に2kgほどのペースで、妊娠末期になると一ヶ月に1kgくらいの増加ペースになるかと思います。 「肥満」の場合よりいろいろな意味でのリスクは少ないですが、「やせ」すぎもご注意を!というお話でした。 今回はこの辺で。
次回は「妊娠と肥満」について。 |
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こんにちは(^_^) ご訪問ありがとうございます。 妊娠期間中に胎児の発育にともなって母体の体重は増加します。 赤ちゃんがいるので二人分食べないといけない、という考え方は正しくはありません。 では、どのくらいの体重増加がよいのか。 その辺について書いてみたいと思います。 一般的に妊娠中の生理的体重増加は10kg〜12kgと言われています。 妊娠12週未満では体重増加はほとんどありませんが、その後は直線的に体重が増加してゆきます。 みんながみんなこの体重増加でよいかというと、そうではありません。 身長の高い、低いにより、また体重の重い、軽いにより目標とする体重増加量も違ってくるはずです。 体重増加量に関しては身長と体重を両方考慮したカウプ指数(body mass index:BMI)が使用されます。 BIMは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算されます。 妊娠すると体重が増加するので、妊娠する前の体重(非妊時体重)を使用します。 BMIにより、 18〜24を「ふつう」 18未満を「やせ」 25異常を「肥満」 と分類しそれぞれにより目標とする体重増加量(至適体重増加量)が設定されています。 非妊時の体重により以下のように違いが出てきます。 「やせ」の場合 9〜12kg 「ふつう」の場合 7〜12kg 「肥満」の場合 5キロ以内もしくは「個別対応」 妊娠前の体重が「やせ」の場合や妊娠中の体重増加が不良の場合は低出生体重児(2500g未満)が生まれやすくなります。 また、妊娠前の体重が「肥満」の場合や妊娠中に体重増加が多すぎる場合は糖尿病や妊娠高血圧症候群になりやすくなります。 適度な体重と適度な体重増加がよいということですね。 今回はこの辺で。
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