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皆さん、こんにちは♪ 今日もご訪問ありがとうございます。 前回からの続きです。 ◇ ◇ ◇ ■カウフマン療法の目的 カウフマン療法は不足しているホルモンを補い、規則的な月経周期、排卵周期を取り戻すのが目的です。 また、卵巣機能不全の長期化によるホルモン欠落症状の改善、思春期では第2次性徴の発現を促します。 カウフマン療法自体には排卵誘発作用はありませんが、3ヶ月〜6ヶ月間治療を行うことによりその後の自然排卵周期を期待することができます。 ■対象となる疾患 対象となる疾患は沢山あります。 ・月経周期の異常(第1度無月経、第2度無月経、頻発月経、希発月経) ・月経の持続期間の異常(過長月経など) ・月経血量の異常(過多月経など) ・月経前症候群に対して ・早発月経に対して ・機能性子宮出血 ・更年期障害 ■具体的な方法 カウフマン療法の具体的な方法について説明します。 正常月経周期では前半にエストロゲンのみが分泌され、後半がエストロゲンとプロゲステロンが分泌されるんでしたね。 カウフマン療法はこれをまねしています。 処方例 プレマリン0.625mg(エストロゲン製剤) 1回2錠、1日1回食後に内服 22日間 (月経周期5日目から) デュファストン5mg (プロゲステロン製剤) 1回1錠、1日2回食後に内服 12日間 (月経周期15日目から) 処方例 プレマリン0.625mg(エストロゲン製剤) 1回2錠、1日1回食後に内服 10日間 (月経周期5日目から) ドオルトン(エストロゲンとプロゲステロンの合剤) 1回1錠、1日1回食後に内服 12日分(プレマリン終了後) トータルで22日間内服しますが、これは厳密なものではありません。 20日だったり21日だったりします。 上記薬剤を内服終了して2〜3日以内に消退出血が起きますので、次の内服開始が大体28日後になり全体として4週間の周期になります。 これは月経周期としては平均的な日数ですね。 この周期を1周期として大体3ヶ月〜6ヶ月間内服を続けます。 ■ホルムストローム療法
カウフマン療法は原理的には第2度無月経の時に使用されるものですね。
しかし、臨床の現場では第1度無月経の際もカウフマン療法は行われます。第1度無月経はエストロゲンの分泌はあるので、エストロゲン製剤はいらないはずですね。 そのため、プロゲステロン製剤だけを月経後半から内服するという方法もちゃんとあります。 これをホルムストローム療法といいます。 処方例 デュファストン5mg (プロゲステロン製剤) 1回1錠、1日2回食後に内服 14日間 (月経周期15日目から) いくら第1度無月経といってもエストロゲンがきっちりと分泌されていないことも多いので、しっかりとホルモンを補充する目的でカウフマン療法が行われているんですね。 ◇ ◇ ◇ 今回はこの辺で。
無月経に対する治療は挙児希望があるか、ないかで対応が全然違います。 次回はそのあたりのお話を。 |
カウフマン療法
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皆さん、こんにちは♪ 今日もご訪問ありがとうございます。 無月経の治療を語るときに「カウフマン療法」は欠かせません。 不妊治療などでも出てくる用語ですね。 今回は「カウフマン療法」についてのお話しです。 ◇ ◇ ◇ ■消退出血と破綻出血 これまで何度か書きましたがまず復習を。 女性の月経周期において重要なのがエストロゲンとプロゲステロンですね。 まず月経終了あたりからエストロゲンが増加してゆき子宮内膜を増殖させます。 排卵前後で一時的にエストロゲンの分泌が抑制されます。 排卵すると卵巣に黄体が作られて、エストロゲンとプロゲステロンが分泌され、受精卵が子宮内に到着するのを待ちます。 受精しなかったり着床しなかったりして妊娠成立しなかった場合は、黄体の寿命である2週間ほどしてエストロゲンとプロゲステロンが急速に血中から消えてゆきます。 エストロゲンとプロゲステロンが消失したあとに子宮内膜を維持することができずに、子宮内膜が剥離して出血することを消退出血(しょうたいしゅっけつ)といいます。 月経は消退出血の一種といえますね。 あまり正確ではありませんが、たとえるなら「積み上げた積み木の土台を引っこ抜いて積み木を崩す感じ」です。 一気に積み木が崩れるので出血も一気に増え、速やかに減少してゆくますね。 一方、破綻出血(はたんしゅっけつ)というものがあります。 これはエストロゲンだけが分泌されてプロゲステロンがうまく分泌されないときに起こる出血です。 無排卵周期の時に出血する場合がこれに当たります。 これもたとえるなら「積み上がりすぎた積み木がその重さで上から自然と崩れ落ちるような感じ」です。 だらだらと出血が始まり、なかなか止血しない場合が多いですね。 以前ブログでお話しした中間期出血が起こる機序として、一時的なエストロゲン過剰による破綻出血である可能性と、排卵後に一時的にエストロゲンが減少することによる消退出血による可能性が考えられますね。 いずれも排卵後の黄体から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンにより速やかに止血することが多いです。 無排卵周期の時に出血の起こる時期がはっきりしなかったり、だらだらと出血が続くのはちゃんとした消退出血ではなく、破綻出血であるからなんですね。 ■P-testとEP-test 無月経の原因は多岐に渡りますが、無月経の程度を知る必要があります。 無月経はその程度が軽症である第1度無月経とより重症である第2度無月経に分けられます。 第1度無月経はエストロゲンの分泌は何とか保たれているがプロゲステロンがうまく分泌されていない状態といえます。 一方、第2度無月経はエストロゲンとプロゲステロンが両方とも分泌されていない状態といえます。 どちらの状態かを診断する方法がプロゲステロンテスト(P-test)とエストロゲンープロゲステロンテスト(EP-test)です。 無月経で来院された患者さんにはまずP-testを行います。 プロゲステロンの薬剤を内服するか注射で投与します。 投与後、月経のような出血があればプロゲステロンの分泌だけが足りないということになります。 この場合は第1度無月経となります。 エストロゲンは分泌されて、剥離出血を起こすことが出来るくらい子宮内膜はある程度増殖しているという訳ですね。 このP-testでも出血が見られない場合は引き続きEP-testを行います。 エストロゲンとプロゲステロンのホルモンを投与し、同様に出血するかどうかを待ちます。 これで出血が見られれば第2度無月経と診断されます。 これで出血が起きないときはどうでしょうか? 子宮に何らかの原因があり出血を起こせない状態ということになります。 これを子宮性無月経とよびます。 子宮内膜が高度に癒着しているAsherman(アッシャーマン)症候群などが該当します。 ◇ ◇ ◇ 今回はこの辺で。
前置きが長くなりましたが、次回は本題の「カウフマン療法」についてです。 |
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