産婦人科の基礎知識

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妊娠

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「妊娠初期」

こんにちは。
今日もご訪問ありがとうございます(^o^)。

今回は「妊娠初期」について。

良かったら、過去のブログも覗いてみてください(^o^) ↓↓
http://blogs.yahoo.co.jp/dr_obgy/4008854.html
http://blogs.yahoo.co.jp/dr_obgy/4555495.html

   ◇   ◇   ◇

ブライダルチェックや月経不順で受診される方もいらっしゃいますが、妊娠が理由で産婦人科を初めて受診される方が最も多いですね。

生理が予定日をすぎてもこない。
薬局で買ってきた妊娠検査薬で検査をしたら、陽性。
「妊娠してるかも?」1週間くらいあれこれ考えて、産婦人科を受診。
産婦人科の尿検査で、「おめでたですね」となります。

このとき大体妊娠5週〜6週くらいになっていることが多いですね。
楽しみにしていて妊娠反応がうっすらと陽性で予定生理前に来られる方、はたまた3ヶ月生理がないといってやっと来られる方も。

ここでアドバイスとしては「妊娠検査薬で陽性とでたらできるだけ早く産婦人科を受診しましょう」ということです。
何も症状が無ければ、夜中にわざわざ受診する必要はありませんよ。
次の朝でもかまいません。
ただ、出血やおなかの痛みがあって妊娠反応が陽性の場合はすぐに受診をしてください。

受診すると問診票なるものがあります。
この時、書きにくいことがあれば、後で産婦人科医に直接、こそっとお話ししてもかまいません。
これまでの妊娠歴や性病などの治療歴などをお聞きすることも多々あります。
私たちは守秘義務というものがあり、たとえ身内の方とわかっていても、その方の許しがなければ質問に答えることはできませんので安心して答えてくださいね。

問診のあとは内診や必要に応じて子宮がん検診をおこない、その後経膣超音波検査を行います。
一般的にはこの段階で子宮の中に胎嚢(gestational sac=GS)が確認されます。

以前お話ししましたが、水分があると超音波検査では”黒く”描出されます。
胎嚢は赤ちゃんがおさまっている球状の袋で中に赤ちゃんと液体が入っています。
この中で赤ちゃんは大きくなり、分娩の時にこの袋が破れて、誕生します。

経膣超音波検査では、最小で2mmのGSを確認することができます。(妊娠4週初め頃)
GSは妊娠4週で80%、5週で90%、6週で100%に検出されます。
GSの直径は5週で10mmくらい、6週で15mmくらい、7週で22mmをこえます。
またGS内の赤ちゃんは最初”胎芽”と呼ばれますが、妊娠5週くらいで胎芽の心拍が確認されます。
7週になると胎芽の長さも10mmくらいになります。

施設により違いますが、胎芽の心拍が確認できるまでは1週間毎で、心拍が確認できて異常なしなら次は2週間後の受診となるところが多いようです。
妊娠10週〜12週くらいまでに分娩予定日を決定します。

■初診時にGSが見えない場合があります■

1.子宮内に妊娠していても、まだ小さすぎて検出されない。
2.流産かも。
3.子宮外妊娠かも。
4.胞状奇胎かも。

最も多いのは1の場合で1週間後にチェックをすると大体見えてきます。
排卵が遅れたために最終月経から計算した週数に達していない可能性があります。
また、検査薬が高感度となってきたため、うっすらと陽性が出た時などは検出できないこともあります。

2は受精卵が着床してHCGというホルモンが出始めたけど、ごく初期で流産となってしまった場合
などです。少し日数をおいて、生理が来て、超音波検査でGSが見えなければ流産と診断されます。
自覚される流産は妊婦さんの10〜15%くらいに見られるので珍しいことでは無いんですね。
一般的には出血がありますが、出血のない流産もあります。

3は子宮の外に妊娠が成立しても妊娠検査薬ではちゃんと陽性とでます。
妊娠反応が陽性でも子宮の中とは限らないんですね。
子宮外妊娠は卵管妊娠が最も多く、6週くらいには破裂しておなかの中に出血して、激痛や大出血となる場合が多く、私たちが緊急で手術をする疾患の一つになります。
早期に発見された子宮外妊娠は薬を使って治療することもできるので、早めの受診は大切なんですね。

4.胞状奇胎は”ぶどう子”と以前呼ばれていました。
今は超音波検査の普及で早期発見ができるようになり、ぶどうくらい大きいのを見ることはなくなりました。
子宮の中に小さな袋状のものがものすごく沢山できてしまう病気です。
これも異常妊娠に含まれ、手術が必要となる場合も多く、早期発見が大切です。

   ◇   ◇   ◇

今回はこの辺で。

「妊娠週数あれこれ」

ご訪問ありがとうございます!
今回は「妊娠週数あれこれ」です。
「なんだこの題名は」と思われた方はぜひ読んでみてください。参考になりますよ。

趣向を変えて、妊娠週数にまつわることを箇条書きで紹介します。(月経周期28日型が基準です)

・妊娠1ヶ月(妊娠0週から3週末まで)
 妊娠2ヶ月(妊娠4週から7週末まで)
 妊娠3ヶ月(妊娠8週〜)
 妊娠4ヶ月(妊娠12週〜)
 妊娠5ヶ月(妊娠16週〜)
 妊娠6ヶ月(妊娠20週〜)
 妊娠7ヶ月(妊娠24週〜)
 妊娠8ヶ月(妊娠28週〜)
 妊娠9ヶ月(妊娠32週〜)
 妊娠10ヶ月(妊娠36週〜)
 妊娠11ヶ月(妊娠40週〜)

・妊娠40週0日が分娩予定日
・妊娠37週0日から41週6日までが正期産(正常な時期の出産)

・妊娠42週0日以降が過期産(正常より遅い出産)
・妊娠22週0日から36週6日が早産(正常より早すぎる出産)
・妊娠21週6日までの出産を流産(いわゆる中絶が認められているのはここまで)

・妊娠2週0日が排卵日、妊娠3週0日ころ受精卵の子宮内着床
・妊娠4週0日(本来なら月経予定日)病院などの妊娠検査薬で陽性が出ることも。
・妊娠4週終わり頃 かろうじて経膣エコーで胎嚢が見える。
・妊娠5週はじめ 市販の妊娠検査薬で陽性となることも。胎児心拍が確認できることも。

・妊娠4週、5週、6週、7週ころがもっとも薬剤に対する影響が胎児に出やすい時期(絶対過敏期)
・妊娠6週、7週、8週は特に流産が多い時期。流産のほとんどが12週までの「早期流産」。
・妊娠16週以降 いわゆる「安定期」。

・妊娠12週以降の流産は「死産証明」が発行され、役所へ届け出る必要あり。
 この時期は流産でも出産一時金もでる。
・妊娠20週ころ 初産婦の方が胎動を感じはじめるころ(経産婦の方はもう少し早い)
・妊娠34週から産休がとれます(予定日前6週間)

書き出したらいくらでも出てきますが、くどくなってきましたね。

   ◇   ◇   ◇

妊娠22週が早産と流産の境になっています。
これは、妊娠22週が現代の新生児医学で出生児が救命できる、ぎりぎりの週数のようですね。
少し前は24週からが早産でした。
これから医学の進歩でこの週数がもっと早くなっていくのでしょうね。

今回はこの辺で。

「妊娠週数と予定日」

こんばんは(^o^)
ご訪問ありがとうございます。

今日は「妊娠週数と分娩予定日」について。

妊娠すると一般的には何ヶ月目と表現しますね。
妊娠6ヶ月のはじめの頃と終わりのころでは4週間もあり、赤ちゃんの大きさもずいぶん違って、妊娠時期の正確な表現ができません。
それで、妊娠がどのくらいの時期なのかを「妊娠週数」で表現します。

1週間を一区切りとし、今日が「妊娠の第何週の何日目」と表現します。
例えば28週0日、1日、2日・・・・、6日まで行くとその次は29週0日となります。

分娩予定日とはいつでしょうか?
あくまで目安となる予定であって、この日に生まれないといけないという日ではありません。
実際、分娩予定日ぴったりに生まれるのは数%程度です。

定義があって「分娩予定日は最終正常月経初日に280日(40週)を加えた日とする」と決められています。
「最後の生理が始まった日から40週0日目が分娩予定日」となります。

産科外来では専用の計算機があり、最終月経開始日(妊娠前の最後の生理の始まった日)を入力すると分娩予定日をがすぐに計算できます。
簡易的な計算は最後の生理が始まった日の月を3ヶ月戻して、日に7を足すと計算できます。
たとえば、2006年2月1日から2月7日まで生理があり、その後妊娠をした場合は、分娩予定日は2月から3ヶ月戻して、7日を足すので「2006年11月8日」となります。
(簡易的な計算なので、日によって数日ずれることもあります)

最後の生理から分娩予定日を決定することができるのは生理周期が28日型の場合だけです。(もっとも頻度の多い周期ですね。)
28日型でない場合は、一般的には超音波検査で胎児の大きさから予定日を「補正」する場合があります。

妊娠0週0日が最終月経開始日になりますが、このときはもちろん妊娠してません。
排卵日が妊娠2週0日となるので妊娠5週ころに一般的な妊娠検査薬で妊娠反応陽性となります。

妊娠が成立した性交日が明らかな場合、人工授精で妊娠した場合は性交日もしくは人工授精日を妊娠2週0日として計算します。
基礎体温表から予定日を決めることもありますが、排卵日がはっきりとしていないことも多く、誤差も生じます。

分娩予定日を1日や2日過ぎてもすぐに異常とは判断しませんので、あまり気にされないように(^o^)

今回はこのへんで・・・。

「安全日」

快晴続きだったGWも残すところあと1日となりましたね。
私も妻も子どもの風邪をもらってしまいました。
あたりまえといえばあたりまえですが、子どもからもらった風邪もちゃーんと大人を寝込ませるパワーを持ってるんですね(>_<)

    ◇    ◇    ◇

さて、今回は「安全日」と題して、妊娠しやすい時期、妊娠しにくい時期に関する内容です。
子どもがほしいというカップルにとっても参考になるお話ですよ (^o^)

「安全日」という言葉はもちろん医学用語ではありません。俗称です。
ただ一般的にはよく使われ、聞かれることも多いので書いてみました。

「安全日っていつなの?」
これは、「いわゆる積極的な避妊をしなくても妊娠しない日はいつですか?」という意味の質問です。
これに対する答えは「妊娠しやすい時期、しにくい時期というのはありますが、完全な安全日を予測することは難しいです」というのが答えです。

まず妊娠しやすい時期を考えることから始まります。
精子はその気になればいつでも供給することができますが、卵子は「排卵」により基本的に一ヶ月に一個しか供給されません。
前回の「生理のこと」で書きましたが、排卵は生理の始まった日の約2週間前(正確には14日±2日)に起こっています。
卵子の寿命は1〜2日ですが、精子は3日くらいで長いときには7日ほど生きるといわれています。
(精子は一回の射精で数億個が放出されますので長く生き延びるものもでてくるんですね。)

そうすると妊娠しやすい時期というのは排卵3日前くらいから排卵後2日くらいとなります。
妊娠しやすい時期は一ヶ月のうちで5〜6日ほどしかないんですね。
こどもがほしい方はこの時期に性交することが大切になります。
精子の寿命の方が卵子より長いので排卵後よりも排卵前の方が妊娠の可能性が高くなります。
また、排卵後はホルモンの作用により子宮の入り口を粘液がふたをするような状態になるので排卵前の方が有利です。

では、妊娠しやすい時期以外の残りの日はすべて「安全日」ですかとなるとそうではないんです!!

上の例はあくまで結果論です。
あとから見直した場合で、安全日の予測となると、男女両方の要因で変わってきます。

まず男性側ですが、精子の寿命は卵子の寿命よりも変動が激しいです。
排卵日までまだだいぶあるから大丈夫と思っていたらたまたま長寿の精子がいるかもしれません。
性交後1週間経って排卵したところに長寿の精子が待っていたら妊娠する可能性はあります。

次に女性側の要因です。
生理周期が24日くらいの方もいます。
この方の場合、生理が7日間くらいあったとして排卵は生理が終わって3日目ころになります。
生理の量が少なくなってくる頃に性交しても、十分に妊娠する可能性があります。

また、同じ女性でも排卵の時期が変動することもあります。
毎月28日できっちり生理が来て、ずれたことがないという方では、次の月も同じ時期に排卵して同じ時期に生理がくる可能性が非常に高いですが、今月たまたま排卵が遅れることだってあるんです。
排卵日を過ぎたころで、もうすぐ生理近いから大丈夫と思っていたらまだ排卵が起こっておらず、性交した日に排卵したりして、避妊のつもりが妊娠に丁度良いタイミングだったということになります。

生理中といえども精子の長寿や排卵の前倒しが起きると妊娠することもあるかもしれません。
また、生理中かと思っていたら排卵期の出血だった・・・、ということもあります。

そんな理由から完全な意味での「安全日」を予測することは難しい訳です。

「安全日は存在しないものと考える。妊娠を望まなければきちんと避妊をすべきである」ということを主張します(-_-)。

今回はこの辺で。

次回はその「避妊」をテーマにします。

「生理のこと」その2

中断失礼いたしましたm(_ _)m

「生理のこと」その2です。

基本的には排卵があって、妊娠が成立しなかった場合に生理が起こります。

このことを説明します。
妊娠の準備として卵巣から卵子が飛び出すことを「排卵」といいます。
排卵した卵子と精子が卵管で出会って受精が起こります。
受精卵が子宮へ移動してきて子宮の中で落ち着くと(着床)妊娠成立となります。

子宮の内側には「子宮内膜」という薄い膜があって、薄い状態だとうまく着床できないので、受精卵を迎えるために厚くなってゆきます。
受精から約1週間くらいで受精卵が子宮へ移動してきて着床すると、妊娠成立となりその後は受精卵がどんどん大きくなり胎児が発生し始めます。
やや不正確ですが、たとえるなら「妊娠したから生理を起こさなくて良い」という命令がでて「生理がこなくなる」という感じです。

しかし、性交渉がなかった、性交渉があっても受精に至らなかった、受精したけど受精卵が着床せずに流れてしまった等の場合には排卵から約2週間後に厚くなった子宮内膜をいったん捨てて、次の排卵、着床へ向けていちからやり直すことになります。
厚くなった子宮内膜を子宮の外へ捨てる時に出血が伴います。このことが「生理」という現象になります。

    ◇    ◇    ◇

生理周期が28日の場合も30日の場合も排卵から生理が開始するまでの日数は約14日で一定です。
言い換えると「生理が始まった日から逆算して14日前に排卵が起こっていた」と言えます。

「28日周期」の女性(Aさん)と「30日周期」(Bさん)の女性がいるとします。
この2人の違いは「BさんがAさんより二日遅く排卵する」ということです。
2日くらいの違いならそう変わりませんが、35日周期の女性の場合は28日周期の女性より排卵が7日遅く起こることになり、妊娠するための性交渉のタイミングが変わってくるわけです。

次回も妊娠に関すること書く予定です。

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