ドクター大島の紬物語り

100,000反の大島紬を検査した男の着物裏話

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高齢になつて、視力が弱くなって、機から降りなければならない時が必ず来ます。
機から降りた、長老のベテランの織子は、目が弱くなり、絣は、合わせられません。宿命です。

しかし、指の感触が、糸を知っています。
体の五官が、その糸の性質を、読み取ります。

娘の機の横に、嫁の機の横に座り、緯糸を、管にまく手伝いをします。
強く巻き過ぎると、緯糸が走らず、能率が上りません。
弱すぎたら、緯糸が解け過ぎて、糸の両端を伸ばさなければならず、二度手間になります。

糸を早く巻き過ぎると、糸が抜けて、切れる場合があります。
糸をゆっくり巻き過ぎると、もつれ易くなります。

いづれにしても、緯糸のこなれ具合を五官で読み取り、
一番その糸にふさわしい管巻きをして貰うと
受け取った、娘さん、嫁さんは、とても織り易く、
しかも早く綺麗に織り上がるから、織賃も沢山もらえます。

この様な日々の作業が、母と娘、嫁と姑の絆を強くしていきます。

あたかも、母親が、わが子に聞かせる、子守唄のように、糸繰り節を聞かせ続けていると、
自然と人間関係の大事さ、心配り、間のととり方等も併せて身についてくるのです。

糸繰り節には、このように、母から娘に、嫁から姑に、歌い継がれる人の道でも在るのです。
だから、大島紬の職人の中では、糸は、織る素材を超越した物を抱き続けて来ていますので、
糸を我が命の分身みたいに大事に扱います。

そのような歴史背景の下、糸にまつわる、色々な物語、教訓は、一杯残されています。

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奄美の島唄に興味があればぜひ聞いてみてください
http://jp.youtube.com/profile_videos?user=asagaobushi&p=r

2008/3/16(日) 午後 6:26 [ asa**o_bus*i ]


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