ドクター大島の紬物語り

100,000反の大島紬を検査した男の着物裏話

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ここに紹介します、大島紬の古布は、大正から昭和の時代ねかけおられたものです。

前記の、刺青(はでぃき)は、上流になれば成る程、複雑で、下流はすこぶる単純であり、
家柄の上下、貧富の差が現れていた。

また、女性にとっての唯一のおしゃれ、装飾であり、本土に於ける婦人の「紅かね化粧」に等しく、
島の女性たちは、刺青の美しさを人の中での唯一の誇りであり、羨望と、尊敬のしるしでもあった。

模様は、円、角、十字、渦巻、直線などの、基本模様がさまざまな形で様々の形で組み合わされ、
多彩な変化と、進化を遂げ、独特の模様を残している。

この様な時代背景、女性の美意識は大島紬のデザインに影響を与えないはずはなかったと思う。

大島紬を、この様に深く掘っていくと、替えてはならないもの、時代に合わせて替えていかなければならないものが見えてきます。

当時の人々が、自然に対し絶対的な畏敬の念を抱き、愚直なまでに純朴、素直に紬作りに対峙している姿が、垣間見られるようになると、堪らなく、愛おしくなります。


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