ドクター大島の紬物語り

100,000反の大島紬を検査した男の着物裏話

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大島紬の祭典

地元デパートで恒例の祭事が行われた。
息子と二人で出かける。機屋の二代目も多く参加され頼もしい。
それぞれの思いで作られているのだろうが、受け手側のベクトルとかみ合っていないような気がしたのは私だけだったのだろうか。勿体ないチャンス。
お客様の方から見た大島作りの必要性を感じ、自分自身も小さいながらも、二十一年アンテナショップを運営してきた。
気付かない、教科書に載っていない多くの物、事を、お客さんから学ばせていただいた。
変えてはならないものを確信した上で、物作りも、販売業も、
時代適応業で、日々改善改革の連続の21年間だったような気がする。
そのような経験と学びから生まれた、昨年発表した大島は、今の所、好評で嬉しい。
つい先日誕生した第2弾目の作品、最後の仕上げで3月から展開していきたいと思っています。

時代の流れ

伝統は間断なき改革によってのみ伝承されると思う。
日曜日はいつも午前中は「サンデーモーニング」「日曜討論」「サンデープロジェクト」のテレビ番組を見て、時代の流れを見るようにしている。
サンデープロジェクトが1000回記念特集として論客に、
桜井よし子、中谷巌,西部遭、姜尚中の三氏を招き、
「日本人とは何か、日本人の立つべき所はどこにあるのか」について、
戦前戦後を検証しながらの討論がなされていた。
日本経済は、何処を着地点として立ち直るべきか、
リーマンショックから立ち直った暁に、
どのような日本人像、日本の精神、文化基盤は
どのようなものであるべきかが論じられた。
きしくも「武士道」と言う言葉が3人のキーワードだった。
この言葉を中心にして、政治、宗教、教育、社会、経済が
非常にわかり易く、他者を非難、罵ることなく具体的に語られた。
自分自身の六十年の整理が出来たし、仕事の向うべき方向も見えてきたような気がした。私だけではないと思う。多くの方が貴重な示唆をいただけたとおもう。
「西郷マント」騒動の時、みのもんた氏のスタッフの方にも進言した事ですが、
報道も、視聴率狙いのとんがった上辺だけの番組だけでなく、
国民に自信と誇りを持たせ、方向性を示唆する番組を作ってもらいたいものである。
小泉改革に立証されるように、マスコミが世論を誘導する事は、もろ刃の剣で非常に危うい所があるが、崇高なる判断材料と問題を見抜くヒントは提供して貰いたいと痛切に思つた番組でした。

「紬」に学ぶ

経験を重ねると、年齢を重ねると、感性が老化麻痺して来る事もあいまって、余計な事まで織り込むようだ。
薩摩焼の重鎮に、「どんな薩摩焼きを目指していつも製作されておられるのですか?」とのインタビューに、「そうですね、上品な物が焼き上ったら良いですね」とのお答えでした。
難しい世界。出すぎてもいけない。引きすぎてもいけない。
先般亡くなられたが、紬の母として、尊敬し、師事し、多くの事を教えていただいた、東郷織物の社長も同じ世界を求め続けておられた。
「色も、柄も加える事は簡単、引くのが難しい」「いい加減の心地よさをつかめた時、この仕事をしていてよかったと感謝する」と話してくださつた事が昨日のようだ。
対極に君臨し紬の父として尊敬し師事した「都喜ヱ門」氏は「色も柄も、これでもか、これでもか、と容赦なく押し迫って作る作風」
両者に仕えた幸せを、しみじみと感じる。
特に今日のような混迷の時代には、多くの指針を、教えの中に見出す事出来る。
二人の師は、逃げる事無く真正面から勝負され生き抜いた方だから。

思いがけない人からお電話を戴きました。
6年位前に、お買い物いただいた方から、
「友達が、知り合いの仕立て屋さんが亡くなって困っている。貴方の店で買った物ではないので恐縮だけど、何とか力になってもらえないかしら」との事。
「貴方様のご紹介であれば、なおさらの事、精一杯の仕事をさせていただきます」と、ご返事申し上げた。
こちらは意識しなくても、お客様は、静かに見ておられる。
「いつの時代にも、いくつになっても、素直に、誠実に、謙虚に」と親子で話し合うことでした。

1月29日30日。月末に一番忙しい日に、夫婦で熊本福岡を旅行いたしました。
改築、再現された熊本城を見たく登城致しました。日本建築と装飾文化のすばらしさに圧倒されました。薩摩藩と細川藩の文化度の違いがはっきりとして、その影響が今日の両県のカラーとして現れているようでした。
個性的で自分のポリシーを持つて経営されているお店3軒にお伺いいして色々と勉強させていただきました。物作りに、アンテナショップの運営の仕方にとても参考になりました。早速、取り入れて、お客様に還元したいとおもいます。
どのお店にも共通していた事は「お客様を美しく装う為に、お客様に喜んでいただける着物姿を提案する為には」昼夜厭わず努力されている姿勢が伝わってきましたました。
まだまだ努力が足りない。やるべき事、学ぶべき事が一杯ある。
気付かせて下さる仲間がいる事に感謝、感謝。



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