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手紙
手紙とは今時アナログな奴だ。このご時世メールだの電話だのと技術の進歩により可能となった事が沢山あるんだよ。
・・・と思うだろ? 俺もそう思っている。 正直な話手紙なんざ他人に自分の字の下手さを公然とさらけ出すさらしの舞台程度としか思えん。
そうだ、ずっとそう思っていた。
だが・・・
件の彼女が手紙を送ってきたのだ。 我が家のポストに請求書とチラシ以外の物がある訳がねぇーと思ってた故に全く気がつかず思わず捨てるとこだったが、なんとか生還させた。
記載したのはちょうど1ヶ月前、エアーメールってこんなにかかるのか? と不信がっていたが、よく考えれば震災の影響を少なからず受けたのだろう。 それ以降は1週間程でつく様になった。 だが、返信を全くしてなかったのだ。 と言うか非常に手間がかかる作業故にやる気が出なかったと言ってもいい。
でも先日、会社の先輩Ms.Iに半ば強引に書かされて例にも習い薄い内容の手紙を書き送ったのだ。
今まで散々手紙なんぞと言ってた男のセリフとしてはおかしいが・・・
なんだかまだ届かないかなと、出した本人なのだから内容もなにも知ってるはずなのにドキドキしてる自分がいた。 きっとこれはメールでは味わえない幸せの形なんだなと思えたのだ。だから先輩Iも留学経験故に強引でも何でも書かせたんだな。 出した本人がこれなのだから、返信としてまってる時は毎日の様にポストを見る事になりそうだ。
とりあえずこのレトロなお手紙は電子の力の・・・ むしろ1と0の数字の羅列として表示される文なんかよりも確実に深く、現物として残るのだ。 その先に書いた人がどんな所で何を思い綴ったのか、勝手に想像して楽しむのも風流な事。
だからこれからも件の彼女にきったね〜字で何が書いてあるかわかんない様な手紙でも送ろうと思う。
きっと内容なんてさほど重要ではないのだろう。 問題は相手のもとから自分のために何かをしてくれた。 そんな微笑ましい行為自体が嬉しいのだ。
まためんどくせーと毒つきながら内容のうすーい手紙でも認めるかな。
Danny
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