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不定期連載ながら、
いつもお読み下さっていらっしゃる読者諸兄へ
物語もやっと佳境になりつつも、
ブログ中断などで超・長期連載になってしまい、
恐悦至極な『中町奉行所異聞 影奉行』でございます。
更にそのスピンオフ作品として、
第一話を掲載してしまった『紅蓮隊 罷り通る』ですが、
その後、一旦散々迷った挙句に、
やっと方向性が見い出せまして、
今後は『京都守護職”紅蓮隊”』に新たに改題、
現在、鋭意執筆中で、近日中にアップ予定です(汗)
【あらすじ】
幕末期、幕府の命で京・大阪の警護を任されている
柳生家14代目当主”柳生俊益”が、
己が見込んだ剣士などで組織した”柳生別働隊”
通称”紅蓮隊”は完全実力主義で、
隊員同士が試合った中で序列が決まっていた。
ある時突如現れ、
”俊益”の火急の危機を救った謎の男”名無し”は、
己の過去の記憶を全て消失しながらも、
屈強の隊員達を寄せ付けない強さを見せ付け、
そのまま”紅蓮隊隊長”の依頼を受諾する。
そして、世捨て人の庵主が営む”故汲庵”に居候しつつ、
勤王、佐幕が入り混じる京都の闇に巣食う、
魔に立ち向かうのであった・・・
と言うストーリーです。
続いて、第一話を掲載した『必生必滅 からくり一座』ですが、
この作品は「首狩人」と同じカテゴリーと考えて頂いて結構です。
作品冒頭で触れた通り、舞台は天保時代、
『必殺首狩人』や『影奉行』の約20年位前に当たります。
今で言う、タカヅカ歌劇の雰囲気を持つ芝居で人気を集める、
”菊之丞”(きくのじょう)と”桔梗亮”(ききょうのすけ)など、
一癖も二癖もある人物を軸に、
当時の世相を絡めた内容になる予定です。
以前も書いたと思いますが、
私の小説の特徴として、
過去作品と少なからずパラレルワールド的と言うか、
世界観のリンクがあります。
『影奉行』に登場した御庭番衆の”悟王”は、
『幕末ボーイズ・オン・ザラン』の実質的な主役のその後と、
恐らく同一人物であろう雰囲気を持っています。
『からくり一座』には『首狩人』の過去の時代に触れるであろう?
スピンオフ的人物や、描写を盛り込む予定ですので、
そう言った部分でもお楽しみ頂けたらと思っています。
同じく『京都守護職”紅蓮隊”』は、
ネタバレにならない程度に触れますと、
過去に連載した拙作で、
中世風ファンタジー『Dragons Quest 第一章』
とのリンクがあるとだけ言っておきましょう(笑)
と、まぁ三つも同時連載を抱えておりますが、
何故?わざわざこんな大変な作業を??
と皆様は思われておられるでしょう(中汗)
更には「早く続きが読みたいのに全然進んでないジャマイカ!」と、
非難轟々のご意見を頂いてるのは十分承知しておりますが、
実は暇さえあれば、もっと良いアイデアは無いか?、
あ〜でも無い、こ〜でも無いと、
日夜、悪い頭をフル回転で回している次第です(大汗)
寄る年波で最近はすっかり健忘気味なので
複数を同時に作業する事でボケ防止でやっている節もあります、
「決して飽きっぽいB型だから」ではありません!ヽ(;▽;)ノ
という事で、気長にお付き合いしてやってくださいね(^^;
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新・必殺首狩人!!
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. 一片(ひとひら)のユキ舞い落ちる、海のむこうは夢の国、 もしも願いが届くなら伝えておくれ血のナミダ・・・ 〔第弐話・南から来た男〕 鹿狩りに出ていたタッニカプとユーリの姉弟は獲物を捕らえてコタン(集落)に戻って来ると、 母のタチアナはタッニカプが背負ってきた鹿を見ながら笑顔で出迎えた。 「まぁー、立派なユクが獲れたわね! 村の皆にもユクハル(鹿肉)を切分けましょう。」 そこへ奥からのそりと現れた長身の男が獲物を覗き込んでつぶやいた。 「お、旨そうな肉じゃねぇか、今夜はカムルル(肉汁)を食わせてもらえるかな?」 男に気づいたタッニカプが笑顔を見せた。 「丈さん、イランカラプテ(久しぶり) ずっと琉球に帰ってたのかい?」 丈と呼ばれた男も二人に向かってにっこり笑って答えた。 「あぁ、あれから面白い事が無いかとバタヴィア(現在のインドネシア)に渡ってみたんだが、 バタヴィアも和蘭(オランダ)に支配されてて詰まらん所でな〜それで戻ってきたのさ。」 「へぇ〜丈さんはいいなぁ〜何処でも行けてさぁ〜。」 丈が首を振って苦笑いした。 「南蛮に行っても同じだと分かったさ、結局よそ者に食い物にされてるわけだ、 琉球も薩摩に支配されてるし、ここ蝦夷地も松前藩にいいように牛耳られてて面白くねぇー。」 「ところであれから10年振りか?タッニカプも大きくなったな、 ユーリもピリカメノコ(可愛い娘)になったもんだ。」 ユーリがはにかんだ顔で笑っている。 父親のシャクシャインの姿が見えないのに気づいたタッニカプがタチアナに聞いた。 「アチャはどこかに行ってるの?」 タチアナがやさしい笑顔で答えた。 「アチャは大事な話があるってエカシ(長老)のところに集まってるわ。」 「へぇ〜なんの話だろうな?」 横で聞いていた丈がつぶやいた。 「ヤマトンチュー(日本人)がらみの話らしい、あまり良い気がしないな・・・。」 -----第参話に続く----- ******************************************* タッニカプ (アイヌの少年でシャクシャインの息子。 ユーリ (タチアナの連れ子でタッニカプの姉。 タチアナ (10年前に蝦夷に漂着してシャクシャインの後添いとなった。 丈 (琉球出身らしいシャクシャインの友人。 ******************************************** この作品はフィクションです、歴史上の史実・人物とは一切関係有りません。 .
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. 一片(ひとひら)のユキ舞い落ちる、海のむこうは夢の国、 もしも願いが届くなら伝えておくれ血のナミダ・・・ 〔第壱話・北の海唄〕 それは何時から流れていただろう? 春の強風にほんろうされるかの様に、一艘のボートが木の葉のように漂っていた。 「ハチャ(お父さん)あの舟なんだろう?」 アイヌの少年が指差す先に、潮に流され小舟が浜に向かって寄せられてくる。 黙って見つめていた父親らしき男が海に向かって駆け出すと、 幼い子供も一生懸命あとに付いて走って行った。 まだ浜から数メートル先だったが水に濡れるのも構わず引き上げた小舟の中には、 長い金髪を後ろで束ねた白人の女性と、同じく金髪の少女が倒れている。 「ハチャ〜死んでるの?」 幼い息子は、二人の様子を見ている父親の顔と二人を交互に見ながらたずねた。 「いや、二人とも生きてるよ”タッニカプ”。」 父親が息子の頭を大きな手でぐしゃぐしゃと撫でながら答えた。 それから幾度目かの季節が過ぎ・・・山中をエゾシカを追って走る二人の若者の姿があった。 「ユーリ、待ってよ!」 あの時漂着した少女はすっかり娘らしくなり、逞しく育ったタッニカプが後を追っていた。 「ユク(鹿)が逃げるじゃないか、置いてくよ!」 獲物を追って走る二人は風のように駆けていった。 -----第弐話に続く----- ******************************************* タッニカプ (アイヌの少年、漂着した小舟を見つける ユーリ (漂流していた小舟に乗っていた少女 ******************************************** この作品はフィクションです、歴史上の史実・人物とは一切関係有りません。 .
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