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ただ、ただただ俺は、長い夢を見ていた。
それは、昨日も見た夢だった。
大きな果てしない夢。
思い起こせば、あれは14歳。
めくるめく想いと青春が交錯。
その真っ只中で、一つの遥かなる
その夢への道が始まっていった。
92年、ナビスコカップ3位の好成績、高鳴る期待。
93年、J開幕、カシマでの屈辱のハット0−5大敗。
94年、最下位。リネカーファイナルゲームでのゴリのヘッドで、決勝ゴール。
95年、ベンゲルの下で、妖精MVPに鮮やかに輝き、天皇杯制覇の初タイトル。
96年、ベンゲルファイナルゲームでの、痛恨の柏片野坂ゴール被弾。
97年、まさかの開幕6連敗と、ビジネスシステム3バックで立て直し。
98年、フランスワールドカップ。応援したのはユーゴと日本。pixyと平野。
99年、大型補強。無敗で突き進み、得失差で優勝逃す。天皇杯獲得。
00年、思い出したくない清商事件。キャプテン交代。
01年、pixyファイナルゴールにアシスト、ホーム全試合観戦。
02年、日韓ワールドカップ。ホーム最終、素弘との最初で最後の握手。
03年、ロスタイムの魔術師、オーストリアの英雄、スーパーサヨナラGOAL。
04年、地元出身、闘将秋田豊見参。給仕マルケス、ベストイレブン。
05年、ヤマハでの改心の勝利。恵太の覚醒。降格争いの中、鴨川が一矢。
06年、北欧の巨人、衝撃のデビュー2得点。フクアリでの先制、逆転被弾、逆転。
07年、小瀬でのジョンウとの抱擁。三ツ沢での桜舞い散る中での逆転勝利。眼前の恵太。
08年、22試合目でのカシマでの初勝利。魂のこもったPK。唯一鹿島にホームで土をつける。
沢入が、小川誠一が、阪倉が、ゴリが、トーレスが。
みんなが皆が夢見た、優勝。
その手で掴めそうなステージへ。
新聞、雑誌、TV、ネット。
流れた時の多さ。
費やした時間。
雨にも風にも暑さにも寒さにも負けなかった。
夜行列車に夜行バスに飛行機。
アウェースタジアム観戦累計40試合。
勝利スタジアム18。
いつしかライフワークとなった。
名古屋の応援、それは生き甲斐。
そして、旅そのもの。
いろんな人達と触れ合った。
それはこれからも続いていく。
今腕時計をした。いつも、いつでも時を刻んできた腕時計。
カイザースラウテルンで、中村俊輔のゴールだけで
逃げ切れず、信じられない逆転負けを喫した時も、
ウイーンで、英雄との5年ぶりの再開を待ちわびた時も、
カシマでヨンセンPKで勝ち越して、勝ちと時間の経過を
今か今かと耐え抜いた時も、トキを刻んだトケイ。
可能性がある限り。
可能性はゼロではない。
むしろ無限大。
フットボールの神様が、
明日、名古屋のため、大分に舞い降りる。
それは夢なのか、幻なのか。
その答えを探しに行く。
あと16時間後には答えは出ている。
ただ、ただただ俺は、長い夢を見ている。
その夢が明日叶う。一つの物語が完結する。
お金では買えない感動。
札幌でも始まる激闘。
場所は九州石油ドーム。
北欧の巨人とナンバー10とのお別れ。
16年の永年のエネルギーを込めて。
骨の髄までグランパス。
魂で応援し、魂で守って、魂で勝つ。
サッカーの神様に祈る。
優勝するのは、
勝つのは、名古屋グランパス。
悲願のJリーグ初制覇を夢見て。
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