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ある日、突然に足がモタツクまたは麻痺するといったハンセン儀燭猟粘嵌張悒襯縫△箸曚榮韻絃評を示す線維軟骨塞栓症いわゆる脊髄梗塞(Fibrocartilaginous embolic myelopathy)という病気がある。
脊髄梗塞は過去にミニチュアシュナウザー(Hawthorne et al, 2001)、ジャーマンシェパードとアイリッシュウルフハウンド(Junker et al, 2001)での好発や発生が報告されている。猫での発生は稀である(Abramson et al, 2002)。
この病気は脊髄血管内に髄核様の線維軟骨の存在を認め血流障害を起こすことが原因とされ髄内性脊髄の腫脹が認められる(Gandini et al, 2003)。
症状は片側性に起こることが多いとされるが両側性に起こることもあり、ハンセン儀燭猟粘嵌張悒襯縫△両評と類似する(BSAVA Neurology Third edition 2004)。

近年、我が国においてミニチュアダックスフントの飼育頭数の増加に伴い運動機能障害を主症状に来院いただくケースが増えている。
ダックスの後肢麻痺=ヘルニアとの間違った認識も多く存在する。すなわち急性の肢の麻痺は椎間板ヘルニアの可能性もあれば、脊髄梗塞の可能性もある。

脊髄梗塞の多くは発症時の症状が一番重度のことが多く、時間の経過とともに麻痺した肢が機能回復に向かうことが多い。後遺症が起こるケースや症状が改善しないケースも存在するが多くの場合に予後は良好である(Cauzinille et al, 1996)。数日から数週間で運動機能が回復、歩行可能となる(Cauzinille et al, 1996)。

飼い主様にとって一番考えなければいけないところは、急性の肢の麻痺を動物が起こした場合にCT, MRIなどの画像診断で確定診断をしないうちに内科的治療や鍼治療に入ることである。脊髄梗塞であれば無治療でも発症時の症状が一番重度で、数日から数週間かけて徐々に機能回復に向かうので薬で様子を見ても針治療をしても...何をしても、何もしなくても多くの場合、予後は良好である。ハンセン儀燭猟粘嵌張悒襯縫△原因で対麻痺になっている場合は脊髄梗塞の予後とは違い針を含めた内科的治療のみの予後は悪い(Brown et al, 1977. Olby et al, 2003. Tamura et al, 2012)。
対麻痺の犬や猫を前にして確定診断なしに、針や薬の治療に入ることはとてもリスクを伴う。針で対麻痺痛覚なしの動物を100%治すと言う獣医師がいるとしたら...自分は車椅子の動物を増やさないために獣医師として科学を学ぶものとして許せない。そんなことを言う獣医師に問いたい『自分の子供が対麻痺の症状でも確定診断なしで鍼治療のみをするのですか?』

動物が対麻痺になった場合は、必ず原因となる病気は何なのか確定診断をつけて治療を始めてください。


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