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2019年5月より、毎月第2、第4、日曜日の10-13時、新宿御苑前どうぶつ病院で椎間板ヘルニアや後肢ふらつき、首の疾患などの脊椎脊髄疾患の診察をさせて頂くことになりました。

日本獣医生命科学大学大学院で『犬猫の脊髄損傷の病態生理と脊髄再生の研究』を行ってまいりましたが、2013年4月より京都大学で脊髄再生の研究を行うことになりました。
今年の6月にpublishされた国際科学誌 『Experimental and Clinical Transplantation』の論文と2011年3月の第10回日本再生医療学会での研究口演発表『犬の後肢対麻痺(痛覚消失)症例に対する自家骨髄由来単核細胞移植(BM-MNC)の臨床効果の検討』の研究内容を認めて頂き、京都大学からお誘いいただきました。
2012年9月末現在、当医院で犬猫の損傷脊髄に対して脊髄再生医療を行わせていただいた症例は90症例を超えました。当医院では脊髄損傷を起こして運動機能および感覚機能が麻痺した動物に対して動物自身の骨の中にある骨髄から脊髄再生に効果があるとされる遺伝子発現のある細胞を集め損傷脊髄に細胞移植を行っています。細胞移植を行う上で細胞のポピュレーション解析は必要不可欠でありますのでFACS、リアルタイムPCRといった最新分析機器を当医院では完備しています。移植細胞中にはCD34, CD90といった表面マーカーを持つ造血幹細胞、間葉系幹細胞を含みます。現時点での脊髄再生は化学的メデエーターが中心であります。これらの再生医療をより効果的なものにするために、そして、その先にある世界中で300万人以上の車いすの生活を余儀なくされている患者さんに微力ながらお役にたてればと京都大学再生医科学研究所の博士研究員の職に就くことを決心いたしました。
来年からは一年の半分を京都大学、半分を神奈川の愛甲石田動物病院...休日なしの生活が続きますが初心を忘れることなくこれからも精進致します。49歳、歳取ったポスドクですが、損傷脊髄の臨床研究に対する情熱は誰にも負けないと思っております。医学の限界を少しでも超えるために頑張ります。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬開発につながる物質を、患者から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って世界で初めて確認したと、京都大iPS細胞研究所の井上治久准教授(神経内科)らが発表した。「アナカルジン酸」という物質で、神経の異常を改善する働きがあるという。米科学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」電子版に1日掲載された。
 ALSは脳の指令を筋肉に伝える神経細胞(運動ニューロン)に異常が生じ、徐々に全身の筋肉が動かなくなる難病。国内の患者は約8500人とされ、有効な治療法がない。
 研究グループはALS患者のiPS細胞から分化した運動ニューロンの性質を調べた。その結果、信号を伝える神経突起の長さが正常な場合の約半分しかなく、細胞質に「TDP−43」という特殊なたんぱく質が凝集するなど、実際の病理組織と同じ特徴が観察された。このたんぱく質が増えると、神経細胞の形成に関係する遺伝子の働きに異常が生じることも分かった。
京都大学

ある日、突然に足がモタツクまたは麻痺するといったハンセン儀燭猟粘嵌張悒襯縫△箸曚榮韻絃評を示す線維軟骨塞栓症いわゆる脊髄梗塞(Fibrocartilaginous embolic myelopathy)という病気がある。
脊髄梗塞は過去にミニチュアシュナウザー(Hawthorne et al, 2001)、ジャーマンシェパードとアイリッシュウルフハウンド(Junker et al, 2001)での好発や発生が報告されている。猫での発生は稀である(Abramson et al, 2002)。
この病気は脊髄血管内に髄核様の線維軟骨の存在を認め血流障害を起こすことが原因とされ髄内性脊髄の腫脹が認められる(Gandini et al, 2003)。
症状は片側性に起こることが多いとされるが両側性に起こることもあり、ハンセン儀燭猟粘嵌張悒襯縫△両評と類似する(BSAVA Neurology Third edition 2004)。

近年、我が国においてミニチュアダックスフントの飼育頭数の増加に伴い運動機能障害を主症状に来院いただくケースが増えている。
ダックスの後肢麻痺=ヘルニアとの間違った認識も多く存在する。すなわち急性の肢の麻痺は椎間板ヘルニアの可能性もあれば、脊髄梗塞の可能性もある。

脊髄梗塞の多くは発症時の症状が一番重度のことが多く、時間の経過とともに麻痺した肢が機能回復に向かうことが多い。後遺症が起こるケースや症状が改善しないケースも存在するが多くの場合に予後は良好である(Cauzinille et al, 1996)。数日から数週間で運動機能が回復、歩行可能となる(Cauzinille et al, 1996)。

飼い主様にとって一番考えなければいけないところは、急性の肢の麻痺を動物が起こした場合にCT, MRIなどの画像診断で確定診断をしないうちに内科的治療や鍼治療に入ることである。脊髄梗塞であれば無治療でも発症時の症状が一番重度で、数日から数週間かけて徐々に機能回復に向かうので薬で様子を見ても針治療をしても...何をしても、何もしなくても多くの場合、予後は良好である。ハンセン儀燭猟粘嵌張悒襯縫△原因で対麻痺になっている場合は脊髄梗塞の予後とは違い針を含めた内科的治療のみの予後は悪い(Brown et al, 1977. Olby et al, 2003. Tamura et al, 2012)。
対麻痺の犬や猫を前にして確定診断なしに、針や薬の治療に入ることはとてもリスクを伴う。針で対麻痺痛覚なしの動物を100%治すと言う獣医師がいるとしたら...自分は車椅子の動物を増やさないために獣医師として科学を学ぶものとして許せない。そんなことを言う獣医師に問いたい『自分の子供が対麻痺の症状でも確定診断なしで鍼治療のみをするのですか?』

動物が対麻痺になった場合は、必ず原因となる病気は何なのか確定診断をつけて治療を始めてください。

Neuroscience
Neurotoxic MicroRNA


Sci. Signal., 5 June 2012
Vol. 5, Issue 227, p. ec154
[DOI: 10.1126/scisignal.2003285]

Nancy R. Gough

Science Signaling, AAAS, Washington, DC 20005, USA

S. M. Lehmann, C. Krüger, B. Park, K. Derkow, K. Rosenberger, J. Baumgart, T. Trimbuch, G. Eom, M. Hinz, D. Kaul, P. Habbel, R. Kälin, E. Franzoni, A. Rybak, D. Nguyen, R. Veh, O. Ninnemann, O. Peters, R. Nitsch, F. L. Heppner, D. Golenbock, E. Schott, H. L Ploegh, F. G. Wulczyn, S. Lehnardt, An unconventional role for miRNA: let-7 activates Toll-like receptor 7 and causes neurodegeneration. Nat. Neurosci. 15, 827–835 (2012). [PubMed]

Toll様受容体(TLR)は、神経変性疾患、脳卒中または多発性硬化症などによって引き起こされる脳の非感染性損傷に関与している。エンドソームに局在する自然免疫受容体であるTLR7は、多様な病原体由来のRNAを認識する。脳内に豊富に存在するマイクロRNAのlet-7ファミリーが、TLR7を活性化するヒト免疫不全ウイルスの一本鎖RNAに類似したGUリッチ配列をもつことに気づいて、Lehmannらは、let-7マイクロRNAを細胞外へ添加することによって、培養ミクログリアとマクロファージのサイトカイン産生が刺激されることを明らかにした。この応答は保存されたGUリッチ配列に依存し、TLR7欠損細胞では低下していた。In situハイブリダイゼーションおよび免疫組織化学的解析によって、マウス脳のニューロンにおけるTLR7の存在が示された。皮質または海馬から単離したニューロンにlet-7を添加すると、カスパーゼ依存性細胞死が引き起こされた。TLR7またはそのアダプタータンパク質であるMyD88を欠損している細胞は、let-7誘発性の神経毒性に対して抵抗性であった。ビオチン化let-7はトランスフェクション試薬の非存在下でもニューロンに取り込まれたことから、細胞外に添加したlet-7は細胞内移行し、エンドソームに局在しているTLR7のもとに到達したことが確認された。アポトーシスまたはネクローシスによって細胞死が誘導されたニューロンの上清にはlet-7が含まれ、これを培養ニューロンに添加すると細胞死を引き起こした。一方、TLR7を欠く上清の添加を受けたニューロンや、上清をlet-7ファミリー阻害薬によって前処理された場合には、細胞死が妨げられた。let-7のくも膜下腔内注入後にTLR7依存性の神経損傷と脱落が起こることから、そのin vivoでの神経毒性が確認された。子宮内エレクトロポレーションによってTLR7が再導入されたTLR7欠損マウスがlet-7注射後にトランスフェクションマーカーの特異的減少を示すことは、TLR7依存性の毒性に一致していた。アルツハイマー病患者の脳脊髄液(CSF)を解析したところ、対照患者のCSF中に比べてlet-7が多く含まれていた。このように、let-7は死につつある細胞から放出され、神経細胞の脱落に寄与し、隣接する細胞の神経毒性に寄与すると考えられる。

N. R. Gough, Neurotoxic MicroRNA. Sci. Signal. 5, ec154 (2012).

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