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Up stairs 〜約束〜

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息子の教育において、
俺のオヤジはほとんど口を出さないんだ。

だいたいのマナーって類の事は、
オカンが口をすっぱくして言ってたっけ。

そんなオヤジだけど、俺に対して、
小さな頃から言い続けている事が、一つだけあるんだ。


クソ真面目な人間になるな
だからといって、クズのような人間になるな
その中間になる必要もない

少しだけ悪くていい
お前はそんな人間になればいい



保育園の頃は、泣き虫で、いじめられてた。
でもまあ、かわいかったかな。

小学校の頃は悪ガキのリーダーやってた。
いたずら、大好きだったんだ。
でも、つねに学級委員やってたよ。

中学校の頃は、
「そんな風に育てた覚えはないのに・・・。」ってオカンを泣かせることもやった。
でも、成績は間違いなくよかった。

高校の頃は、最高の友達にめぐり合ったおかげで、成績はほぼビリ。
学校もサボりぎみで、突然、担任の先生が家庭訪問なんてこともあった。
でも、部活だけは魂をこめて、週7でみっちりやってた。

結局浪人生活で、予備校行かせてもらってたのに、
ほとんど遊んでたせいで、大学のセンター試験の合格判定はE判定。
でも受かった。

せっかく受かった大学だけど、結局意味を見いだせず遊んでお終い。
でも、学費、家賃、生活費は、奨学金とバイトですべて自分で払った。

卒業後は、就職?何それ?って感じで日本を脱出。
でも、オーストラリアでの一年は最高の宝になった。

帰国後、改めて俺は、社会不適合者だなと自覚するようになった。
でも、親孝行するんだって想いは、今も忘れた事なんてない。


少しだけ悪くていい


なあオヤジ、
俺はアンタの願う人間になれてんのかな。

少なくとも俺は、自分の選んだ道と、歩んだ軌跡を、
間違ってるなんて、これっぽっちも思ってないよ。



Personality 〜色々〜

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オーストラリアのお家って(AUSに限らないけど)、
玄関がオシャレだったんだよね。

なんかそこにPersonalityがある感じでさ、
スゲー面白かったんだ。

カラーも赤、黄色、青、ピンク。
とにかくなんでもあり。

まさに色々。

そんな色々を何枚も写真に撮って、
並べたら見たら面白いだろうなぁ〜って思ってた。

で、実際、何枚か撮ってみた。

でもなんか違う。

たぶん、
色と形ばかり気にしすぎて、

その雰囲気、
つまり、Personalityを意識して撮らなかったからかな。

それともやっぱ、構図とか気にしすぎて、
「撮ろう」「残そう」って気持ちが強すぎたからなのかな。

結局、写真はいまいち使えないのが多くて、
その計画は断念することに。

う〜ん、撮る写真って難しい。

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Dream as if you'll live forever.
(永遠に生きるかのごとく夢を見ろ)

Live as if you'll die today.
(今日死んでしまうかのごとく生きろ)


まだまだ己の何分の一も知っちゃいない。

だから、生きることにせっかちなのさ。

〜James Dean〜

Requiem 〜送り火〜

Darwinに着いた俺は、

かつて、このAustraliaの地で亡くなった日本人の墓があるという、
Botanic Gardenへ足をはこんだ。


歩いて30分ぐらい。


そこには、

すでに忘れ去られてしまったかのように、
ただひっそりと、日本人の方々の墓碑が立っていたんだ。

手を合わせにやってくる人はいない。

打ち果てた花が、
そう思わせていたっけ。


そう、

俺たちは日々、
何かを失って、そして、喪って生きている。

これはとても悲しいことだけど、
ホントなんだ。

でもただ、
大事なのは失わないことなんかじゃなくて。

失い、喪ってしまったその事実を見つめながら、
新しいモノを築きあげていくことだって思うんだ。

そして、

今この時代、新しいモノと言えば、
それは俺たちのこと。

そんな俺らが、
「今」を精一杯生きる。

それこそが、
彼らにとってのRequiem(鎮魂曲)になるんじゃないのかな。

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故郷へも帰れず、
この遠いAustraliaの地で亡くなった方々の想いは、
俺には決してわからないけど。

それでも、

すべてのお墓の前で手を合わせることは、
同じ日本人として、なんだかとても意味があるように思えた。

墓碑には、
亡くなった方の名前と、出身地が刻まれている。


彼らの魂の安らぎを願った。


Creativeness 〜芸術〜

アナタは海や朝日、夕陽を見ているとき、
そこにある意味を考えたりする?

私はそんなことしないし、
きっと、アナタもそんなことしないでしょう?

だから芸術も一緒。

意味なんか考えなくたっていい。
ただ見て、感じたらいいのよ。

私はただ、言葉にできないモノを、
カタチにしているだけなのだから。

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Adeladeの街で、
俺はガラス職人の女性と出逢った。

彼女の作った作品は、
そりゃあもうすごくってさ。

そのあまりにも細い流線型の造形と、
濡れたような輝きのある色彩は、

俺の理解を完全に超えてた。

ものすごく感動したし、
なんだか悔しかったのを覚えてる。


基本的に俺は、

『スゲー!』とか、
『カッコイイ!』とかっていう、

俺にとってもっとも原始的な感情が心に浮かぶ作品を見たとき、
そこになんらかの意味を求めたくなっちゃう。

『アナタは何を感じて、この作品を創り上げたんだい?』

ってね。

だから、
それはこの時も同じだった。

イメージ 2
(これは招待状。実物は撮れなかったんだ、警備の人もいたしね・・・。)



人の脳は、ある一部分に損傷がでると、
頭ではそれが、『目』『鼻』『口』と認識できるのに、

それらをまとめて、
『顔』という認識ができなくなるという。

それはつまり、

事実をまとまりとして認識する空間が、
人の脳のはあるってことだ。


だからきっと、
芸術もそういうことなんだろうって思う。

人の脳の中にあって、
人の認識を超えるモノ。

そんなモノを表現できたとき、
俺らはそれを、「芸術」と呼ぶのかもしれない。





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