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失語症の父の言ってる事がわからなくて、 「わからないよ!」「もっとゆっくり喋って!」と怒った事がある。 最近、忘れっぽくなった母がこないだも、眼鏡がない!と路上で、 何が入っているのか大きなカバンから中身を全て取り出し「ない!」また取り出し「ない!」 3回目にやっと「あった!」・・・その時私はうんざりな顔をした。 その30分後、今度は預けたチケットがない!と。 また地面に大きなカバンを置き、中身を全て取り出している。 私はそれを上から見下ろしていた。 入口のお姉さんが「いいですよ」と言ってくれ、チケットが見つからないまま中へ入った。 私はお姉さんに「ほんとにすみません!」と言い、母を叱った。 「いい加減にしてよ」と・・・ 母が認知症になった。 施設には入れずに、自宅で介護を続けてきた。 施設の見学には行ったが、施設のことが詳しく分かれば分かるほど、 母をそこに入れることが不憫に思えた。 3年後。懸命な介護にもかかわらず、母の認知症は進んだ。 その頃には私も介護に疲れ、少しのことでイラつくようになっていた。 ある日、家の庭に野良猫がやってきた。 母は猫を指差し、「あれは何だい?」と訪ねてきた。 私は「あれは猫だよ。」と、少し冷たく答えた。 母は1分もしないうちに私に訪ねた。「あれは何だい?」 「母さん。さっき言ったろ?あれは猫だよ。」私は少しイライラしていた。 母はまたすぐに言った。「ねぇ、あれは何?」 私は感情にまかせて母を怒鳴った。 「母さん!何度も言ってるだろ!あれは猫だよ!!分からないの!!」 母は恐れるような眼で私を見つめ、それからは黙っていた。 その後すぐに、私は母を施設に入れることにした。 母の荷物をまとめるために部屋を整理していると、古いノートが何冊も出てきた。 パラパラとめくって中身を見ると、それは母の日記で、 私を産んでから数年間、毎日のように書かれたものであった。 私はハッとした。 それを読んでも母を施設に入れる気持ちは変わらないと思ったが、 なんだか申し訳ない気持ちになって、なんとなく読み始めていた。 内容はありふれたもので、 『私が初めて〇〇をした。』というようなことがほとんどであった。 私は大した感動をすることもなく1冊目を読み終えると、 2冊目の日記を手に取り、読み始めた。 6月3日。 もうすぐ4歳になる息子と公園に行くと、 1羽のハクセキレイが目の前に飛んできた。 息子は「あれは何て言う鳥?」と、私に何回も何回も訊いてきた。 私はその度に「あれはセキレイって言うんだよ。」と、言って息子を抱きしめた。 何度も訊いてくれることが、私をこんなに穏やかにしてくれるなんて。 この子が生まれてきてくれてよかった。 ありがとう。 読み終わった私の目には涙があふれ、 母のもとに駆け寄り、やさしく抱きしめながら泣きじゃくった。 母は、そんな私をただやさしく撫でていた。 ・・・母が大きなカバンから探している時、なんで一緒にしゃがんで探してあげなかったんだろう。 入口のお姉さんに「すみません!」と言う前に、どうして母に「良かったね」と言えなかったんだろう・・・ 父が半年入院している間、雨の日も、風の日も、雪の日も、1日も休まずにお見舞いに行った母。 私が入院しているときも1日も欠かさずお見舞いに来てくれた母。 10年後、私達は歳をとっているけれど、親はもっと歳をとる。 10年後、パートはできないだろう。自転車にも乗っていないだろう。 今、この時を大切に。心を入れ替えて、もっとできる事をしてあげたいと思った。
お父さんお母さんごめんなさい・・・ |

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はじめまして♪
反省しても謝ってもきっと「イラっ」としてしまう事は出てきちゃいますよ。。。人間ですから(´`)
それでも、今よりも「ありがとう」と何度も言ってあげて下さいね。
2010/3/21(日) 午前 10:06
今晩は〜♪
昨日は停電のため、訪問が追いつかず、すみません〜>_<。
記事読んで、感動しましたよ。
そういえば私も、息子達が小さい頃、イライラしたことがあったのを思い出しました。反省です>_<。
2010/3/21(日) 午後 9:04
素敵なお話に、傑ポチ★
2010/3/21(日) 午後 9:04
こんばんは(^-^*)/
分かってるけどイラッときちゃいますね汗
いつまでもあると思うな親と金 だったかな?
私も明日から心入れ換えて
ありがとう
感謝のきもち、忘れないように孝行します。
シャンとするお話、ありがとうございました!
[ くりごはん ]
2010/3/21(日) 午後 10:38
ありがとうございました。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
2010/3/21(日) 午後 11:41
今頃コメント入れてm(o・ω・o)mゴメンナサイネ!(*- -)(*_ _)ペコリ
なんだか涙が出てきてしまいました。。。
何かがないと悟れないのもおろかな人間ですね。。。
でも後からでもこうして反省し感謝できた奈々さんは
偉いなあなんて思っちゃいました。。
素敵な記事を(人´∀`).☆.。.*ありがとぉ☆彡
☆(●^▽^●)・゚☆♬傑作ポチッと
2010/3/22(月) 午後 11:41
ありがとうございました。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
2010/3/22(月) 午後 11:43
泣いちゃいました(><)
私も同じ立場なら・・・奈々さんと同じ行動を取ってます。
奈々さんが今、気が付いたことだけでも大きな進歩だと思いますよ!
優しさが伝わってきます(^^)
2010/3/23(火) 午前 10:51
。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
2010/3/23(火) 午後 11:15
良いお話だねぇ 心に響くわぁ これ傑作!!
だから押しとくね♪改めて家族が大切な物だと
分かりました 奈々さんありがとう
[ .. ]
2010/7/18(日) 午後 10:03
(´・ω・`)ゞアリガトゴザイマス.。.・゚
2010/7/18(日) 午後 11:27
早朝から奈々さんのブログを発見し拝見して・・・泣きました。
私の実家でも83歳になる父が、脳梗塞で右手右足が不自由になった
母の介護をしてくれています。(先を考えると憂鬱になりますが…)
最近年老いた親をカワイイ('_')と思えるようになってきました。
人はこの世に生を受けてから、大人になるまでにいろんな事を
経験して・・・老いて・・・また子供に還っていくのでしょうか。
これからも読ませて頂き生きて行くチカラにさせて頂きたいと
思います。どうぞお身体には気をつけてご活躍下さいネ!
[ いつも心に ]
2010/10/6(水) 午前 8:29
(´・ω・`)ゞアリガトゴザイマス.。.・゚
2010/10/6(水) 午後 11:57
あれ〜 茲 ふたたび 永遠のテーマ。
私も主人も末っ子だから・・・それに・・・
両親は痴呆に成る前に転んで病院
そのまま(^_^)/~ばいばい それはそれで なんだかな〜
2010/10/7(木) 午後 4:54
ハァ―――_(_^_)_____
ありがと
2011/2/14(月) 午後 10:57
(´・ω・`)ゞアリガトゴザイマス.。.・゚
2011/2/17(木) 午前 0:24
涙が出ちゃいました。もっと今を大切にとはんせい
[ LAXMI(ラクスミ) ]
2011/6/21(火) 午後 11:43
(´・ω・`)ゞアリガトゴザイマス.。.・゚
2011/6/24(金) 午後 11:53
奈奈さん 随分前の記事ですけど
読んでて涙が出て来ました・・・
『介護』と言う言葉の持つイメージがマイナーで
年老いた親のお世話・・不安・ストレス?ばかりがよぎります。
でもでも・・お母さんの育児日記を読み進まれた時に感じられた様に
親は喜びと愛情を持って根気強く子供を育んで呉れてますよね。
優しい気持が取り戻せそうですね。^^。。
自分の親だと思うから情けなくイラつくらしいです。
ちょっと、客観視すると時として笑わせて呉れるようですよ^^
因みに義弟のお父さんは、目ざまし時計が寒さで壊れたらいけん
と思ってバスタオルや毛布でくるんだり・・・
不思議な行為ですが、幼児のすることと思えば
時計もこれほど温めてあげたら大丈夫だね〜^^って言えそうですね。
やがて、私達も行く道なんでしょうけど家族に迷惑をかけたく
無いと思うのですが・・コレばっかりは成る様にしかなりません><。
せめて健康でいる間に家族の楽しい思い出作り
幸せ一杯の日々を過ごして生きたいと思います。
[ water−lily ]
2011/7/14(木) 午前 9:13
(´・ω・`)ゞアリガトゴザイマス.。.・゚
2011/7/18(月) 午前 11:59