野夢への道(野夢のお話と三毛猫チビの育児日記)

9月9日野夢のお話始めました。三毛の里親日記も続いています。

心象漂流記

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骨折しました

福島へ行く途中、東京駅で転倒して腕を痛めてしまいました。
そのまま新幹線で福島へ到着しましたが、腕が動かないので医者に見てもらったら、骨折していると言われました。
泊まる予定を変更して、そのまま東京へ帰り、翌朝家の近くの病院へ行くと、そのまま入院となって翌朝緊急手術を受けたのですが、全身麻酔と言うものを初めて体験しました。
話には聴いていましたが、呼吸まで止まってしまうと言うのは知りませんでした。
手術は4時間かかったそうで、けっこうたいへんだったみたいです。

入院は子どもの時以来だったので、なかなか珍しい体験をさせてもらいました。
入院するとき、先生から病室の手配をしてもらい、「うちの病院で一番景色が良い部屋です」と説明されたのですが、本当にその通りでした。
入院中は、富士山からスカイツリーまで見える贅沢な風景を楽しみました。

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入院した時は、雪のない富士山でした。

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退院するときは、雪を被っていました。

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都心を見るとスカイツリーも見えます。手前は田無タワーです。

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ある日の病院のお昼です。
蕪が容器になっている煮物は、蕪も上手に炊きあがっていて美味しくいただきました。
栗ご飯に鮭とキノコのホイル焼き、すまし汁とデザートの柿と言う組み合わせです。
この日は、ちょっと特別だったみたいです。

今は退院して自宅でリハビリ中ですが、手はまだ自由に動かすことはできません。
箸より重いものが持てない状態です。
チタンのフレームにボルトで骨を留めていますが、まだ骨が再生されていないので、力を入れないようにしながら動かす練習をしています。

入院中に、いろいろな人と知り合いました。
ペットとともに被災地を支援している人とも、情報交換ができました。
毎月ペットを連れて仮設住宅を回っていたそうですが、入院中はお互いに何もできません。
とにかく治さないと何も始まらないのです。

今まで知らなかった「痛み」も数々体験できたし、まだまだ学ぶことがたくさんあります。
思いがけない休暇で、身の回りの整理もできそうです。

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家へ戻るとチビが迎えにでてくれました。
チビは体重が5.6Kgを越えてしまい、今ダイエット中です。
手が効かないので、抱っこしてあげることができません。
体重を支えることもできないので、しばらくはがまんしてもらわなければなりません。
それが少し不満のようです。

復興と日常の生活

3月10日は、相馬市の松川浦マリーナ近くにある食堂でお昼を食べました。

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アサリやホタテ、イカやエビが入った海鮮ラーメンは、さっぱりとして美味しい味でした。
食堂の中は真新しいことを除けば、どこにでも見られる普通のお店です。

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お店の人に「このお店はいつできたのですか?」と尋ねたら、「30年くらい前です」との応えが返ってきました。

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津波で流され、今年の1月5日に再開したそうです。
窓の外には、まだ壊れた建物がそのままになっています。

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再開した「おいかわ食堂」は、googleのストリートビューを見ると、昨年の11月には建物ができていたようです。
おいかわ食堂地図


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周辺は瓦礫や船の撤去は進んでいますが、まだ再開の動きは見えません。

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集められた船も借り置き場に置かれたままのようです。

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瓦礫置き場は港の近くに広大な場所を使って分別が進んでいました。

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この辺りは福島市内より放射線量が少ないので、受け入れる自治体が増えれば瓦礫の処理も早く進むのではないでしょうか。

この後6号線を南下して南相馬市へ行きました。
この6号線は津波の堤防の役割を果たす形になり、東側は津波の爪痕がはっきりと残っています。

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相馬から南相馬の間で、まだ残っているのはこの船だけのようでしたが、昨年の夏頃にはこのような光景が何カ所もありました。
今回は福島市から相馬市、南相馬市の様子でしたが、この後は前回の記事の通り、南相馬市から飯舘村を通って福島へ戻りました。
そのルートを地図に落としてみました。

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この地図は文部科学省の第4次航空機モニタリングの結果ですが、これを見ると放射能の拡散は風によって運ばれたことが分かります。
20km圏内の南相馬市の警戒区域でも福島市内より放射線量は低く、40Kmを越えた飯舘村ではほぼ全域が年間20mSv/yを越えています。

放射能は目に見えず感じることもできません。
その示す数値は、絶対的なものではなく確率的なものなので、数字だけを見ていると振り回されてしまいます。
復興は頭の中で行われるものではなく、日常の生活の中で積み重ねられて行くものです。
自分の理解を広げ、できることを続けること。
立ち止まってはいられません。

今そこにある現実

昨日は相馬市から南相馬市、飯舘村を回って帰ってきました。
写真は南相馬市の警戒区域のある原町区で出会った鯉のぼりです。

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何もないところに、ポツリと立っていました。
津波で流される前は、きっと小さな男の子の住んでいた家があったのでしょう。
国道6号線の東側は多くの家屋が流され、何もありません。

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ところどころ残された家が、かってここに人々の暮らしがあったことを示してくれています。

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海側を見ると、壊れた堤防の向こうに荒い波が見えます。
その横を走る262号線は津波に流され、今は自衛隊の作った仮設道路を走っています。

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ドライブイン花園の先に警戒区域の検問所がありました。

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この場所の放射線量は、車の中で0.292μSv/h。外部でも0.5μSv/h程度なので、朝見た福島駅西口のモニタリングポストの0.892μSv/hより低い値です。

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放射能の分布はムラが多く、数十メートルで大きく変化することも珍しくありません。
目に見えませんが、現実にそこに存在します。
それを正しく知り、理解すること。
リスクを回避するためにも、それを忘れてはなりません。
震災から一年。放射能との生活はまだまだこれからです。
Appleのスティーブ・ジョブスが亡くなりました。
このところ出張が続き、疲れがとれなかったので休んでいたのですが、喪失感が消えず、昔のMacを久しぶりに立ち上げてみました。

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モノクロの画面が、昔を思い出させてくれます。

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ipadにAppleのスティーブへの追悼画面を出し、失った時代を振り返りました。

1978年のアスキー10月号通巻16号です。

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この雑誌は、私が始めてマイコンを買った1977年に創刊されました。
1976年に二人のスティーブたちが、ガレージでAppleを立ち上げた頃、日本ではNECのTK-80と言うμCOM80のトレーニングキットくらいしかありませんでした。
アスキーの西さんとは、この後仕事で何度か会うことになりましたが、この時はまだそんなことは知りませんでした。
この号のAppleの広告です。

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他のマイコンの広告とは、すでに広告の質が違っていました。
もともとスティーブはデザインを学んでいたのですから、この辺りから違っていたのでしょう。

ぼんやりしていたら・・いつものことですが、チビが心配して寄ってきました。

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人は生まれた時から旅を続け、必ず去って行きます。
いつ旅の終わりが来るか、それが例え今日でも受け入れることができるように、スティーブは生きてきました。
彼にとってそれが2011年の11月5日だったと言うだけのこと。
同じ事を弟子達に話している身には、ちょっと先を越されたような気がしました。

今日は早めに休んで、明日からまた自分のできることを続けましょう。
時代の終わりは、新しい時代の始まりでもあります。
彼が見ることのできなかったものを、どれだけ見ることができるか、楽しみです。
6月から始めた「食品の放射能測定」は、7月から実際に食品を使って測定テストを繰り返しています。
今回は東京で測定実験をするため、TCS-172Bが送られてきました。
チビ工場長の「お約束チェック」です。

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自分のベットと遊び部屋の畳の上を測定しています。
ベットは、PA-1000で0.057μSv/h、TCS-172Bで0.05μSv/h。
畳の上は、PA-1000で0.056μSv/h、TCS-172Bで0.05μSv/h。

家で一番放射線量値が低い寝室で計ってみました。

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PA-100で0.050μSv/h、TCS-172Bで0.05μSv/hでした。

福島の市内のホテルでも、それ程大差はありません。

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少し変動がありますが、PA-1000で0.066〜0.072μSv/hでした。
これは、福島駅西口の南相馬の方の避難所にもなっているホテルで測定したものです。

福島では、放射線量が場所によって全く違います。
水素爆発した時の天候の気まぐれとしか、言いようがありません。
食品の測定は、多くの人ができるようにテストが繰り返されて、誰でもできるようにマニュアルを作成していますが、そこにも放射線量のバラツキが測定の精度を上げるための課題になっていました。

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バックグラウンド(その場所の線量値)を、現在の測定している場所の0.18μSv/hより、もっと下げられないかと言う問題です。
そこで、工業団地のお隣の金属加工の会社で、鉄板の箱を作ってもらいました。

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写真のフィルム交換に使う暗箱をヒントに、観測の穴を開けて数値を読み取ると言うアイディアです。
これを使えば、バックグラウンドが0.275μSv/hの場所で0.185μSv/hとなり、約0.1μSv/h軽減できることが分かりました。
それでも、もっと下げてみたい。下がったらどうなるか検証してみたいとなりました。

食品のスクリーニングとなるこの測定法では、測定値がバックグラウンドより20%以上高い値を示した場合は「汚染の可能性がある」とし、20%未満の場合は「汚染の可能性は無い」と判断することになっています。
現在それは実証されていますが、もう少し精度を上げることができないだろうかと考え、バックグラウンドを極力下げる実験をしているのです。

福島では、県庁付近は線量値が高い地域になっています。

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県庁に通勤してくる職員は、2.00μSv/hの環境を通っています。
庁舎も被災し、職員は周辺の施設や建物に分散しています。
結婚式場の一部が事務所となっていたり、皆が不便な環境でがんばっています。

現場で測定するとなれば、このような空間線量の場所でも計測できるようにしたい。
そのために、低い条件で測定するために、東京で実験をすることになったのです。

トトロの里の二つの市役所に協力していただきました。
東村山市役所です。

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この日は、外が0.104μSv/h、中のロビーが0.105μSv/h、市長室のある階が0.106μSv/h、別館が0.098μSv/hでした。

続いて東大和市役所です。

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こちらもほぼ同じで、外が0.102μSv/h、中のロビーが0.110μSv/h、市長室のある階が0.091μSv/h、会議室が0.086μSv/hでした。
東大和市の市長さんとお話をして、放射線量の測定の勉強会の形で測定実験を行うことになりました。

測定実験は東大和市役所の会議室で、東村山市の職員と地域の方も参加しました。

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測定する牛乳と味噌は福島産で、福島でも全く同じ条件で測定し、ゲルマニウム半導体検出器で確認をとって参照することになっています。
計測と記録を、東村山市と東大和市の職員が分担して計測を行いました。

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その後、市の資料を職員が測定体験をして情報交換をしました。
環境を担当している職員の中には、福島へ応援に行った人もいて、放射能の問題は誰もが関心を持っています。

東京の現状では、普通に暮らしていて環境の放射線量を特に気にする必要はありません。
こちらで行った都内の測定でも、0.048μSv/h〜0.110μSv/hの中で収まっていました。
(0.110μSv/hは一年で換算すると0.96mSv/yとなり、CTRスキャンの6.90mSv/hよりずっと低い数値になります)

福島の牛乳は、ゲルマニウム半導体検出器でも測定限界値に近い値でした。
放射性セシウムは水や牛乳では200Bq/Kg(乳児には100Bq/Kg以下)が基準ですが、測定限界値と言うことは1Bq/Kg前後と言うことになります。

製品は今でも厳重な検査が行われて製造されているので、当たり前と言えば当たり前なのですが、それが確認されたことの意味は大きいと思います。

東京での計測は、福島での計測よりも精度が上がったようです。
9月6〜9日の発表まで、あと2週間あまり。
どこまでできるか、終わるまで休めそうもありません。
明日からまた福島です。

http://fukunotori.com/fight/img/ban_ganbafukushima234_60.gif
「がんばっぺ!福島」←福島のがんばりをこちらからご覧ください。


http://www.daiichiinsatsu.co.jp/img_ban/000_ban_fukutoriban234_60.gif
福の鳥←福島の地域興し〜復興プロジェクトを企画実践しています。

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