神田のガリレオ

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 先週は日本に明るいニュースがありました。

 ノーベル物理賞に南部陽一郎先生(「自発的対称性の破れ」などの理論的解明)、小林誠先生、益川敏英先生(小林先生と益川先生は、「CP(charge and parity)対称性の破れ」を理論的に解明した「小林-益川理論」)の3人が選ばれました。

 ノーベル化学賞に下村脩先生は、受賞の正式な研究名が私もわからないのですが、下村先生は、オワンクラゲの発光の仕組みを研究され、緑色蛍光たんぱく質の構造を解明され、選ばれました。

 一つ前に書きました教育と現場については、多くの方々からコメントをいただきました。ありがとうございました。ノーベル賞の受賞者の先生の中に、日本の教育を心配されているという言葉がありました。とても重いなと、教員をしている私も感じました。

 子供たちの理科離れは、やはり、おもしろい授業を子供たちにみせられる数学、物理、化学の自然科学系の小学校〜高校の先生方の手腕にかかっているように思います。受験のための勉強から、興味を持たせ
る勉強へ。これは日本の社会構造から難しい難題ではありますが、真のできる人材の育成は、感性豊かな若い世代に興味をもたせること。でんじろう先生のような、だれもが興味を持つ授業は、私も聴講してみたいと思います。

 そして、専門教育(高専、工業高校、専門学校、大学)は、理論や実習も大切ですが、現場の生の状況を学生たちに伝えるということも大事と思います。理論や実習だけでなく日本のもの作りの実情を知ること。これは本当に大切で、企業の方々(大企業のみでなく、日本の経済を支える中小企業からも)からの講師を増やせればよいと思います。

 製造現場はどろくさいですし、難しい仕事ですし、日本は給料も高いとはいえないと思います。そこで、給料の高いものつくり以外の職場に学生が進んでしまいます。挙句の果てに、人をだまして金儲けをするような人種を増やして、マネーゲームのような世の中になってしまう。勝ち組、負け組みというような区分けができてしまい、格差社会を生む。

 どのようにしたら日本の若者に対して現場に目を向けさせられるか?それは、好奇心を持ち続けることだと思います。そして、ものつくりの達成の喜びを味わうことです。私も大学卒業後、自動車会社に入社しました。そして、自動車の設計部署に配属されましたが、自分が設計に関与した自動車が街を走っている姿を見たときの感動を今でも忘れません。現場は、スポーツのようなチームワークが生まれます。技術でぶつかり合うこと、現場でも組み立てやすさや製造効率などで製品の製造が立ち上がるまでは、いろいろバトルもあります。しかし、製品が流れ始めたときに、これらの苦労は、みなで成功したという達成感と喜びに変わるのです。資源の無い日本は、製造業で支えられてきました。そして、それが全盛だったころは、「3丁目の夕日」の頃のように、誰もが心が優しかった時代だったと思います。

 ものつくりの喜びは、自分が作ったものを、人々が使ってくれること。人々が笑顔をみせてくれること。子供たちが「すごい!」と目を輝かせてくれること。これらの喜びが、ものつくりの世界にはあることを学生たちにも伝えたい。学生たちもその喜びを感じたくて製造業に目を向けて欲しい。

 研究、開発、設計、現場、営業・・・全ての人々の協力の成果が製品なのです。

 今年はノーベル賞を受賞した先生方が、明るいニュースでありながら日本の将来を心配されていました。また、私も個人的には、これらの日本人の先生がアメリカの大学で研究されている現実に日本の現状に不安を感じました。

 「もっと、おもしろくなろうよ 日本!」 ・・・ 政治家の先生もがんばってください。

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こんばんは。ものつくりの現場の熱気と活気、懐かしいです。
自分がエンジニアでは無くても一緒の「空気」を味わえたので
所属出来てとても良かったと思っています。頑張れ!製造業☆

2008/10/14(火) 午後 10:22 テクコ 返信する

こんばんは 書き込みありがとうございます。

製造業の仕事はきついですが、職場の雰囲気は、私は好きです。

がんばろう!製造業

2008/10/14(火) 午後 10:31 drnebiya 返信する

こんばんわっ!
『研究、開発、設計、現場、営業、全ての人々の協力の成果が製品』
を理解できてる人って中々いないんですよね・・・
私は砂漠という広大な砂地の中の一粒です。
だけど砂漠なのです。
・・・・我ながら変な例えだなぁ(;一_一)

2008/10/16(木) 午後 9:13 ぷよ 返信する

ぷよさん こんばんは

『研究、開発、設計、現場、営業、全ての人々の協力の成果が製品』
を明日は情報通信機器の世界ではどうなのかという講演をします。

http://techon.nikkeibp.co.jp/NE/academy/081017.html

全体を見渡せる人はどの業界でも少なくなりましたね。

2008/10/16(木) 午後 10:43 drnebiya 返信する

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こんにちは、小4息子に、読売新聞のノーベル賞に関する記事をずっと読ませて、説明していたら、オワンクラゲの発光に興味をしめしました。最近つれていった工学祭でも、いろいろな実験が、楽しいと言って満足して帰ってきましたし、やはり、子供はしらないことが、多いから、ゲームより楽しいものをどんどん見つけて、外にだしてあげたいなと思います。我が家は3人息子がいますが、親もいろいろなことに興味をもって、子供たちに伝えられたらいいなと思います。

2008/10/19(日) 午後 4:10 luc*y_d*ys1*11 返信する

れみさん こんにちは

とある著名な先生に、「子供にすごいと言わせたら科学者としては合格。」と言われました。大人よりも子供の見る目は、新鮮なのだと思います。そのような科学者になれるようにがんばりたいです。

2008/10/19(日) 午後 4:38 drnebiya 返信する

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こんばんは、世の中進歩堂みせていただきました。ふだんなれない番組ですが、人体通信ってすごいなと感じました。実用化によって、いろいろなことができるのですね。何よりも私は医療の面で役にたったらと思います。カノンの音楽も雰囲気にあっていたし、nebiyaさんは温厚でやさしそうな方ですね。とても勉強になり、ありがとうございました。

2008/10/20(月) 午後 11:27 luc*y_d*ys1*11 返信する

れみさん おはようございます。ありがとうございます。

放送を介して、私の仕事が何かを両親や妻が知った状況です。なかなか職場に、社員以外の人が来られても何をやっているのかはわからないようです。その点では、今回の放送は、いろいろな方に人体通信を知っていただけてよかったです。

まず、人を苦しみから助けるために医療分野ですよね。23日から多くの企業のご参加を得ての研究会も始まります。

2008/10/21(火) 午前 8:28 drnebiya 返信する

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