神田のガリレオ

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 2009年に入り、早くも2月に入りました。この不景気の中、今年の年始は緊迫感の中で、中小企業の経営者としてのお正月を過ごしました。いただく同業者からの年賀状を拝見していても、明るい話はあまりないのですが、技術系の仕事は、そんな中でも、この不況を乗り切るべく、今年は何をしたらよいか・・・年賀状や新年会(懇親会)からいくつかのヒントが見えてきたように感じました。この時期の懇親会は新年度(4月以降)の仕事のみきわめをする上で大切な場でもあります。

 去年、一昨年に盛り上がった公衆回線系(携帯電話、WiMAX、次世代PHS関連)の無線システムですが、LTE、WiMAXが中小企業の設計会社である我々にも引き合いが少ない現状から、うまくいっているのだろうかと心配になります。端末の設計開発のみならず、基地局の仕事の話もぼやけてきている・・・そんなことを感じます。先月のワイヤレスネットワーク展を見学に行きましたが、片手の指で数えるくらいのブースしか、LTEやWiMAXに関する展示が見つけられませんでした。また、昨年の11月に、携帯電話の小型化、放熱設計、EMC対策、多機能システムを1台に組み込む携帯電話設計技術というセミナーの講師をしました。セミナー企画会社の思惑もあるのかもしれませんが、参加企業はサムソンとLGのみ・・・ちょっと驚きました。

 LTE、WiMAXに比べると、次世代PHS関連の仕事は、こんなご時世ではありますが、比較的、仕事が継続して出てきていると、ある会社の技師長さんが言っておられました。

 一方で、盛り上がってきているのは短距離無線の話で、私の会社への依頼業務も、短距離無線のテーマが多いです。特に今年はセンサネットワーク、ヘルスケア、医療応用関連の引き合いが多く、その他では既存技術(RFIDなど)を用いたアプリケーションのご相談があります。前者は新規開発案件が多いですが、後者はもはやアイデア捻出の世界。いろいろな場所で直面する問題点や不便な点を、既存技術を用いて解決するという、どちらかというと設計的な仕事というよりは、設計者でなくても一般の人の意見が有益なビジネス案件と思います。

 新年度(4月以降)は、私の会社の仕事は短距離無線通信や最近、力を入れている人体通信関連の開発の継続になりそうです。どちらもセンサとの融合が、顧客からの引き合い案件から見ても多くなりそうです。

 短距離無線や人体通信では、センサとの融合を考えた場合、低消費電力化は必須の技術となります。小さな電池で数ケ月〜数年、動作させなければなりません。ZigBee、WiBreeなど、低消費電力化を行っているシステムはすでにありますが、更なる低消費電力化を目指すために、

 _麩構成の見直し(不要な機能は徹底的に削り落とす)

◆…蠹徹飢麩の高効率化(できるだけ省きたい)

 動作の効率化(クロックを用いて、必要な回路のみを動かす回路管理など)

ぁ.好蝓璽廛癲璽匹ら動作時までの短時間化(効率よく間欠動作させる)

ァ^族舛壁品で構成した場合の動作環境の再検討 ・・・ 例えば高安定な高価なドリフトの少ない発振器を用いるのではなく、安価な発振器を用いて、そのドリフトが起ることを想定し、ドリフト幅が動作
範囲内にある時間内に短時間でパケットでデータを送ってしまう。間欠動作の時は、その電源等乳児にはドリフトがあって当然なので、そのドリフトの変化を踏まえて、パケット長やフレーム構成を考えれば、かなりの改善が図れそう。

など、思いつくだけでもアイデアがたくさん出てきそうです。しかし、更なる低消費電力化を目指すということは、使用目的にあわせて設計する必要があります。センサも加速度センサ、温度センサ、圧力センサ、湿度センサ、照度センサ、嗅覚センサなど、多々ありますが、ニーズの多いのは、圧倒的に加速度センサと温度センサ。最近のヘルスケア業界では、体温の測定と歩いているときのフラツキなどで健康管理をするデータを取ることが多いようです。

 しかし、徹底的な低消費電力を目指すと、どうしても独自規格になり、使用できる無線システムも微弱電波無線や特定小電力無線設備になりますが、これもビジネス的にはしがらみも少なく、中小企業、ひいては日本の無線製造業界には良い方向と前向きにとらえています。

 センサネットワークで、情報を離れた場所から取り出す場合、どうしてもインターネットが絡んできます。ZigBeeなども、そのZigBeeネットワークとインターネットを接続する際には、その間にゲートウェイ装置を介在させることも考えなければならないので、センサ情報をいろいろな場所で活用するには、無線LANのようにインターネットへの接続性が良いシステムや、携帯電話やPHSなどの公衆回線系の無線モジュールでセンサ情報をインターネットに乗せることを考えますが、そこでは消費電力の問題があります。そんなときに、最新の日経エレクトロニクス(2009年1月26日号)に、このテーマに取り組んだ記事(無線LANを用いたセンサモシュール)がありました。無線LANをセンサネットワークに対応させたある企業の取り組みのこの記事は、今までは私の会社だけで社員と論議している程度なのかなと考えていたのですが、記事にもなるくらいですので、各企業共通の技術課題だったのだと、ちょっと嬉しくなったことと、気を引き締めて取り組む必要のあるテーマなのだと思った次第です。低消費電力無線機器は、ECOの観点からも必須の技術、ビジネス的な将来は明るいと思います。

 不景気はまだ続きそうです。日本の製造業も力をあわせて、不景気を吹き飛ばしましょう。

以下はいつものように、講演会・展示会・学会の情報です。

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● 人体通信の最新技術動向とビジネス展開 (日経アカデミー)

私のセミナーのことで恐縮です。人体通信に関するセミナーです。

 日時 : 2009年4月17日(金) 10:00〜17:00

 講師 : 根日屋英之

 会場 : 秋葉原コンベンションホール(秋葉原ダイビル)

 主催 : 日経エレクトロニクス

http://techon.nikkeibp.co.jp/NE/academy/090417.html


● 平成21年度 電気学会全国大会

 詳細は以下のURLをご参照ください。

http://www2.iee.or.jp/ver2/honbu/03-conference/index.html

 日時 : 2009年3月17日(火)〜3月19日(木)

 会場 : 北海道大学高等教育機能開発総合センター

 主催 : 社団法人 電気学会



● 電子情報通信学会 2009年総合大会

 詳細は以下のURLをご参照ください。

http://www.toyoag.co.jp/ieice/G_top/g_top.html

 日時 : 2009年3月17日(火)〜3月20日(金)

 会場 : 愛媛大学 (松山市)

 主催 : 社団法人 電子情報通信学会

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 4月の新年度に向かって、打ち合わせも増えてきました。一方では大学で教員も勤める私としては、この不景気の社会に旅立って行く卒業生たちには、いかなる試練にも強く立ち向かってほしいと思っています。

 製造業が不景気に押しつぶされないように、人が望むもの、人が幸せを感じるもの、地球環境にやさしいものを、こんなご時世だからこそ、冷静に見極めたいと思っています。

閉じる コメント(4)

区内でも町工場がどんどん閉鎖になっていますが
技術国、日本を復活させて欲しいです・・・・。

先生、相変わらずお忙しいですね。お体ご自愛ください。

2009/2/10(火) 午前 7:38 テクコ 返信する

テクテク日和さん こんにちは

今日は休日ですが、心電計を作ってみようと、朝から半田ごてをもって実験机に向かっています。いろいろ実験してみたいことが出てきました。

2009/2/11(水) 午前 10:27 drnebiya 返信する

先生・・・・
ホントに世の中不景気、不景気っとは言ってるけど
仕事は忙しさを増す一方だよ(`´)/

何とかならないものかなぁ↓

2009/2/13(金) 午後 10:07 ぷよ 返信する

ぷよさん おはようございます。

今日の東京は暖かく風が強いですよ。2月なのに5月の気候だそうです。

確かに・・・不景気のわりに忙しくなってきていますよね。

これからは宇宙に目を向けましょう!

2009/2/14(土) 午前 7:28 drnebiya 返信する

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