神田のガリレオ

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 新年明けましておめでとうございます。

 旧年中は格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

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●○ 昨年を振り返ると・・・
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 2014年1月は、理化学研究所のSTAP細胞の発見のニュースで、私も専門分野が異なるとはいえ、このニュースを聞いたときに、素直に喜んでしまいました。結果的には、予想もしない展開になってしまいました。

 一方、日本人の3人の研究者(赤勇先生、天野浩先生、中村修二先生)が、青色LEDでノーベル物理学賞を受賞という嬉しいニュースもありました。

 今年も、世界が認める日本発の科学技術が出てきてくれることを楽しみにしています。

 私は、みなさまが、私が開発する技術を用いた製品を使っていただけるときに、自然に笑顔が出てくるような技術を研究してゆきたいと思います。


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●○ 本年度の情報通信の技術課題は
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 昨年末の打ち合わせを通し、私が感じた本年度の弊社の技術課題は・・・と考えると、私の会社への仕事のご依頼の多いものは、近距離無線の関連と、アンテナですが、今年の技術テーマがぶれないように、年始に整理してみました。

・ 近距離無線

 ウェアラブルのセンサと組み合わせた無線端末の開発において、技術課題は、低消費電力化と考えます。IEEE 802.15.6 の無線端末では、市場的な競争を考えると、目標平均消費電力は、30μW を目指したいところです。これは、3Vのボタン電池で平均消費電力は、10μAとなりますが、送信時は、mAオ−ダーの電流が流れますので、あとは送信時間を短時間で行う(送信のデューティ比を低くする)などの工夫も必要になります。一方で、あまり凝りすぎた回路や機能は用いずに、回路構成をシンプルに考えること。また、アクティブな部品(電源が必要)な電子回路では、その一つの回路で複数の機能をまかなわせたり、アクティブ電子回路の機能を、パッシブな部品(電源不用)で構成したり、アクティブ部品を無電源で動作させる工夫で、無線端末を構築するアプローチも必要かと考えています。アナログな世界ですが、高周波回路の技術者には、たまらない魅力の有る世界です。

 1980年代前半に、私は同様なテーマの近距離無線の開発を行っていたことがありました。それは、後にパッシブ型のRFIDという無線へと結びついてゆきました。このころの開発で得られた技術ノウハウを、「ユビキタス無線工学と微細RFID」という本にまとめましたが、この本を改めて自分でも読み直してみようと思います。

「ユビキタス無線工学と微細RFID」のホームページ

http://www.tdupress.jp/books/isbn978-4-501-32420-9.html


・ アンテナ

 アンテナも重要な無線システムの構成要素の一つになります。アンテナには周波数特性(帯域)がありますので、それをうまく利用することにより、バンドパスフィルタとしても使うこともできます。電子回路の設計時に、回路シミュレータを用いるのと同様に、アンテナ設計時にも電磁界シミュレータを有効に活用し、電子回路の機能の一部をアンテナが肩代わりする研究してゆきたいと思います。


・ 低消費電力回路とアンテナの融合

 電子回路とアンテナの両者のインピーダンスは、同軸ケーブルで両者を結ぶとき、同軸ケーブルの特性インピーダンス(例えば 50Ω や 75Ω)に合わせなければなりませんが、ウェアラブルな近距離無線端末は、電子回路にアンテナを直結することが多いので、インピーダンスをうまく選ぶと、低消費電力化も同時に行うことができそうです。

 以上から、私の会社の今年の技術テーマが見えてきたように思います。


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●○ 私の近々の講演
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 2015年の3月までは、一般公開されていない場での講演のご依頼が多かったこと、雑誌などの原稿依頼が、この時期に集中してしまったこともあり、一般公開の講演会やセミナーは、4月以降に再開します。講演会のいくつかの企画はすすんでおりますので、公開できる段階になりましたら、逐次、お知らせいたします。

・ 4月21日の「人体通信」に関するセミナー

 サイエンス&テクノロジー社主催のセミナーです。詳細は、以下のホームページをご覧ください。

http://www.science-t.com/st/cont/id/23662

・ 根日屋英之の講演会情報

http://amplet.com/nebiya/page05.html


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●○ 電波技術協会殿の協会誌「FORN」の記事
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 電波技術協会殿の協会誌「FORN」の2014年9月号(Vol. 300)から、4ページの連載記事 「全世代にむけた産学人無線通信技術講座」を私が担当しています。電波技術協会殿の好意により、記事のPDFファイルをWEBサイトで公開しています。

上記の記事は、以下のURLからダウンロードできます。

http://www.amplet.co.jp/forn.html

 1月下旬には、最新号「FORN」2015年1月号(Vol. 302)の記事もダウンロードできる予定です。


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●○ さいごに
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 お正月休みは、会社にある過去の紙の資料を廃棄しました。技術情報などが多いので、シュレッターにかけましたが、古いアルバムを引っ張り出してきたときに、昔の写真を懐かしく見入ってしまうのと同じように、今となっては古くなった技術も、当時の開発の苦労を思い出しながら、後ろ髪を引かれる思いで、1枚1枚をシュレッターにかけました。私としては会社の中がスッキリしたように感じますが、会社を訪問されるみなさまには、それをわかっていただけるかどうか・・・

 厳寒の折柄、皆様のご健康を心よりお祈り申しあげます。

 本年もどうぞ、宜しくお願い申し上げます。

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