神田のガリレオ

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 今年は大きな台風が多く、各地で被害が出ています。台風の被害にあわれました方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 8月のアマチュア無線の祭典「ハムフェアー」では、現地では多くの方々に声をかけていただき、ありがとうございました。楽しい立ち話ができました。

 一時期、ハムフェアーで売られていたものがパソコン関連部品が増えてしまい、高周波部品がすくなくなってしまったのですが、最近は、また、高周波部品の掘り出し物を見つけられるようになり、今年も楽しく各ブースを見学しました。


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●○ 無線回線を過信していないか?
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 私は無線通信機器の設計を長年してきましたが、今でも技術とは別の意味でビジネス界に不安を感じることがあります。それは、無線回線って不安定なのに、ビジネスを導入するときに無線回線を過信していないか?ということです。無線は有線のように通信が繋がってあたりまえという世界ではなく、無線の電波が飛び交う環境により通信ができないことも多々あるということです。

 有線電話の時代には、電話が繋がらないと相手が電話が出られる場にいないということを考えました。しかし、携帯電話の時代に入り電話が繋がらないときには、自分や相手が電波が届かない場所(圏外)にいないとか、携帯電話の端末の電源が切れている(または、電池が放電してしまっている)など、有線の通信に比べると、通信の不安定な要素がたくさんあり、携帯電話のユーザーも、有線電話の時代に比べ、今では電話ができなくても納得するケースが多いように思います。これは、無線通信の回線が不安定だという現実が、一般のユーザーにもわかってきているということなのかもしれません。

 無線通信は室内やビルが多い大都市になると、障害物により電波が相手に届かないこともあるのですが、最近、話題になっている IoT や無線を用いたスマート・メータなど、無線が確実に繋がると過信して、新規事業の企画をされていないかということがとても心配になります。

 家の中でコードレス電話を使うときでさえ、電話をかけながら家の中を歩き回ると電話がきれてしまうこともあります。そんなときには無線回線が安定な場所に移動したりするのですが、最近の IoT などのお祭り騒ぎを見ていると、その無線の不安定さを忘れてしまい、何でもかんでも無線を用いることを想定しているようで、導入の危険性を感じるのです。

 無線って、案外、繋がらないもので、だから、そんな不安定な無線がミステリアスな世界に感じ、私は趣味のアマチュア無線を続けているのですが・・・


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●○ 高周波のハイパワー用の部品の入手できない
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 私たち無線通信の技術者は、かつては電子回路の設計が主業務でしたが、近年では無線通信の規格化にともない、その規格に特化した無線モジュールやチップセットが販売されるようになりました。この結果、ディスクリートの高周波部品が製造中止になり、他社よりも性能の良い無線機の設計をしようと思う無線技術者には、使いたい部品が無い(入手できない)というストレスのたまる問題点が出てきました。

 私の職場でも、920MHz の無線通信機器の開発の仕事が増えているのですが、高周波のハイパワー用の部品の入手できず苦労しています。


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●○ アンテナに関する私のセミナー
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 11月16日(水曜)に、R&D支援センター主催のアンテナ設計に関するセミナーを行います。

https://www.rdsc.co.jp/seminar/161141

 12月にも、私が講師を担当するいくつかのセミナーが企画されていますが、セミナーの更新情報は逐次、以下のURLでお知らせいたします。

更新情報 : http://amplet.tokyo/indexja.html

セミナー情報 : http://amplet.tokyo/nebiya/page05.html


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●○ さいごに
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 無線機の設計は、無線モジュールを使うことにより、極端な話として電子回路の知識が無くても無線機を構築できる時代になりました。

 無線通信を行うためには、無線機にはアンテナを接続します。今風の無線通信設計者に要求されるスキルは、「アンテナとインピーダンス整合回路の設計ができること」になってきているのかもしれません。このところ、アンテナに関するセミナーの講師の依頼が多いのは、これが理由かと思っています。私も電子回路の設計が好きなので、このような時代の流れは寂しく感じます。

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