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花言葉 思いやり

うつくしま福島
花見山にて20130330















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原発事故「防げた」 東電社長、人災可能性に初言及

 東京電力の広瀬直己社長は2日、県庁で佐藤雄平知事と会い、福島第1原発事故の原因について「設備面でも、人的な面でも、備えが不十分だった。本来、防がなければならなかった事故を、われわれが防ぐことができなかった」という認識を示した。有識者による同社の原子力部門改革の最終報告書は「天災ではなかった」と指摘しているが、東電トップが本県に対し、事故の責任について言及したのは初めて。
 会談では、震災から2年が経過してもいまだ事故の責任について明確にしない広瀬社長に対し、佐藤知事が「人災なのか」と迫った。広瀬社長は「天災か人災か二つに一つというのは難しい。防ぐことができた事故だったとの思いで対策にしっかりつなげたい」と述べ、人災という認識を否定しなかった。しかし「経営責任、法的な責任などもあり、係争中でもあるため法律の判断に任せたい」と述べ、「人災」との明言は避けた。
(2013年4月3日 福島民友ニュース)

原発2年03 固有安全性



(原発の安全について、1)専門的なレベルで、2)国会事故調などの素人議論では無く、解説をしていきたいと思います。)
 原発事故が他の工場や家屋などの事件や事故と全く違うのは、事故を起こした原発に近づくことができないということと、万が一、原爆のような爆発をすると付近一帯が壊滅するという特徴をもっている。
 つまり、戦争は別にすると原発のような危険な物を使うことは無いとも言える。そこで原発は「固有安全性」を持たなければならないとされていた。
 原発というのは事故が起こると「近づくことができない、爆発は大規模」、という二つのことから「事故が起こったり、起こりそうになると、人が防ぐのでは無く、自動的に事故に至らないようになること」が不可欠だと考えられます.
 「固有安全性」とは、運転中の正常な状態から、違う状態になろうとすると自動的に元に戻るという性質です.
 その一つが「核爆発の防止」です。原子炉のタイプには、水で冷やすものと、黒鉛のような固体を使うものがありますが、原子炉内の核反応が暴走し始めると、黒鉛は固体ですから温度が上がっても状態が変わらないのに対して、水は蒸発しますから変化します.
 すこし難しい話ですが、原子炉内で核反応を続けるにはウランから発生する中性子を「減速」、つまり中性子のスピードをさげなければなりません。そのために「水」は「黒鉛」が必要です.
 ところが核反応が暴走し、原子炉の温度が上がると水は蒸発してしまいますので、中性子はスピードが落ちないので、核分裂が止まります。これに対して黒鉛などではそのままなので、核反応は暴走してしまうということです。
 現実的にはチェルノブイリ事故の場合は、黒鉛炉だったので、核反応が暴走し、原子炉が破裂しました.このことから日本では軽水炉(水を使う)を採用していましたので、核反応については固有安全性(事故が起こり、核反応が進むと温度が上がり、水が蒸発して、核反応が終わる)を持っていたのです.
 ところが、福島原発は爆発しました.爆発は核反応では無く、水素爆発とされていますが、チェルノブイリの事故でもでた放射性物質の量が広島原爆の約400倍に対して、福島原発の事故では約200倍でした。
 つまり、核反応の暴走でも、水素爆発でも2倍ぐらいの差はあるものの、本質的なものでは無かったのです.
 それでは、原子炉の爆発などの重大事故について、原子炉は「固有安全性」があったのでしょうか?
 事故直後の生々しい映像の中で、自衛隊のヘリコプターが爆発した原子炉建屋の上空から水を投入しているものは特に印象に残っています。
 原子炉の中で発生する崩壊熱は運転中の核反応ででる熱の10分の1程度とされていますから、冷却系が故障したら直ちに水は沸騰し、2400℃に達すると燃料棒が溶融して原子炉の下に落下します.
 鉄の融点は1700℃近辺ですから、鉄でできている原子炉容器や格納容器は解けて燃料は床に落下します.事故が発展していく途中で、人間が原子炉に接近することができないので、原子炉が破壊されていくのを止めることはできませんでした。
 もちろん、原子炉の事故は2011年の「崩壊熱による燃料棒の溶融」ばかりではありません.地震で制御棒が大きくずれたり、核燃料棒が落下したり、さまざまな場合が考えられます。その一つ一つに「固有安全性」が保たれてはいませんでした.
 さらに、事故から2年経った2013年3月に福島原発に貯蔵されている使用済み核燃料プールの冷却系統に故障が起こり、冷却ができなくなりました。プールが沸騰するまでには4日ぐらいの猶予がありましたが、これも固有安全性に欠けていたいので、東京電力は被曝を覚悟した作業員を現場に入れて修理を行ったのです.
 この事故は配電盤にネズミが入り、ショートしたのが原因でしたが、それすらなかなか発見できなかったのです.「停電の原因がネズミ」と報道されたとき、多くの人が「原発というハイテクとネズミ」という組み合わせにビックリしたものですが、著者は長く石油コンビナートで仕事をしていましたので、事故は野暮ったい原因で起こることが多いことを知っています.
 技術の粋を誇るスペースシャトル、つまり宇宙に飛び出していくアメリカの宇宙船の事故では、ハッチを閉めるボルトの一部の頭が掛けたことが遠因になりました。事故の多くはローテクで起こります。
 爆発直後の状態と2年後の停電事故でわかるように、現在の原発は「固有安全性」を持っていません.ということは事故で強い放射線がでるのですから、近づくことができず、事故を「放っておく今年かできない」と言うことになるのです。
 フランスが大規模な原子炉を建設して、途中で中止した高速増殖炉はナトリウムを冷却剤に使っているために火災が起きても水すらかけることができず、事故が起こったらお手上げです。日本では「もんじゅ」がこのタイプの原子炉ですが、日本では「事故は起こらない」と言うことになっています.
 原子力発電所の安全に「固有安全」が必要かどうか、もし必要でない場合、事故が起こったときにどうしたら影響が拡大するのを防ぐのか?日本ではまだ決まっていません。福島事故までは「固有安全性があると言うことになっていた」ということで、それが事故によって間違っていたことがわかったのですが、議論をすると原発が再開できないので、今は曖昧になっています。
 従って、原発再開の是非を考える時に、日本人が個別に「固有安全性のある原発で無ければダメか」について考えなければなりません。そして専門家は、「事故確率表」を作って事故の起こる可能性が高い方からリストアップし、それぞれについてどのような固有安全性を有しているかを国民の前に示す必要があります。
 もし、事故について固有安全性を保つことができない項目がある場合、どうしたら事故の拡大を防ぐことができるか、かりに拡大を防ぐことができなければさらに避難などをどうするかを明確にする必要があります。
 このような研究が「安全研究」の基礎なのです。
(平成254月2 日)

武田邦彦

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