もみ殻で用水除染 セシウム吸着 ゼオライトの15倍 福島県が実証試験 もみ殻を使って、農業用水から放射性セシウムを取り除く実証試験を、福島県が南相馬市内で進めている。セシウムは土に付着し用水から水田に流れ込む。水中のセシウム吸着材としてゼオライトが有力視されているが、市内の民間企業が、もみ殻の吸着効果はゼオライトの15倍にもなることを突き止めた。除染効果が確認されれば、農家の身近にあり調達が簡単なもみ殻での除染は、生産現場で導入が進む可能性が高い。来年の作付けを前に県は実証試験を急いで行い、結果を来年1月中に公表する予定だ。
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放射性物質が水で流され、下流にある農地や川、海を汚染してしまうことが問題となっている。学校や農地の除染でも、はぎ取った汚染土の仮置き場がないなど、除染活動に支障をきたしている。こうした中、いま急ピッチで進められているのが、水や土壌から放射性物質そのものを取り除く技術の開発だ。東工大とNPO法人の研究グループは、汚染水の除染装置を開発し、福島県内で実証試験を始めた。汚染水の放射性セシウム濃度を10Bq/kg以下まで減らすことができるという。土壌の除染技術も、大手建設会社などが、セシウムの吸着が多い粘土分を取り除く方法、化学反応を利用する方法などを開発中だ。放射性物質を洗い流すのではなく、取り除く“新除染技術”の開発最前線とその課題を明らかにする。



