楽興の時・音の絵

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震災と文化

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■共同通信WEB版から
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011033001000189.html

ベルリン・フィルなど支援公演 「心は一つ」と収益寄付
【ベルリン共同】ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン国立歌劇場管弦楽団は29日、東日本大震災の犠牲者の追悼と被災者支援のため、ベルリン市内で合同で特別コンサートを開き、約2400人の親日家らが駆けつけた。
 ライバルでもある世界有数の両楽団による合同公演は異例。会場では「離れていても心は一つ」と、日本語とドイツ語で書かれたしおりが配られた。コンサートの収入は国連児童基金(ユニセフ)を通じ、被災地に寄付される。
 前半は歌劇場側が、ダニエル・バレンボイム音楽監督の指揮で、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」を、後半はベルリン・フィルが、サイモン・ラトル音楽監督の指揮でブラームスの交響曲第4番を、それぞれ演奏。
 熱演の後、聴衆は「ブラボー」と連呼し、総立ちになって大きな拍手。ラトル監督は、同フィルのコンサートマスターを務めた樫本大進さんの肩を抱き締めた。
 両音楽監督とも、たびたび日本で公演している世界的な指揮者。樫本さんら同フィルの日本人奏者3人は「同僚らの日本への連帯に心から感謝する」との声明を発表した。
2011/03/30 09:37【共同通信】


 前に予告記事をアップしたが、ベルリン・フィルとシュターツカペレ・ベルリンとの合同特別コンサートの演奏会の模様が、話題になっている。記事にもあるように「コンサートの収入はユニセフを通じ、被災地に寄付される」とのことで、有難いことである。ただ、この記事もそうなのだが、どうもベルリン・フィルとシュターツカペレ・ベルリンの2つをことさら「ライバル」視する記事が散見されることに、どうにも違和感を禁じえないのは、管理人だけだろうか。

■東京文化会館のWEBサイトから
http://www.t-bunka.jp/calendar/calview.html?ym=20114&d=12&m=big

東京・春・音楽祭−東京のオペラの森2011−
〜東北関東大震災 被災者支援チャリティー・コンサート
〜 ズービン・メータ指揮/NHK交響楽団 特別演奏会
日時 4月10日(日) 16:00開演(15:15開場)
曲目 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125
指揮 ズービン・メータ
出演者 ソリスト調整中
合唱 東京オペラシンガーズ
料金 S:20,000 A:16,000 B:12,000 C:8,000(4月1日発売予定)
東京・春・音楽祭実行委員会 03-3296-0600.


 ズービン・メータは、フィレンツェ歌劇場とともに3月に来日していたが、震災のため、急遽公演中止になってしまった。その後「日経」にインタビュー記事が出ていて、地球的規模で注目を集めている今回の震災にたいして、芸術家としてどう向きあうかについて、見識ある発言をしていたことに注目していた。

 このたび、もともと予定されていたアンドリス・ネルソンス指揮による演奏会形式の「ローエングリン」の上演が中止になったので、急遽こういう演奏会が開催されることになったらしい。管理人は、もともと「東京のオペラの森」という企画については、現東京都知事の思いつきで突然浮上し、当時の東京文化会館館長だった三善晃氏が辞めてしまったり、いくつかの芸術団体が公演中止をよぎなくされたりした経過を鮮明に記憶しているだけに、若干の疑問をもっている。しかし、こういう機会に、ズービン・メータが久々にN響に客演するというのは、注目してよいことだろう。

■HMV ONLINEより
http://www.hmv.co.jp/news/article/1103250087/

東北関東大震災募金コンサートを、 ベルリン・フィルとベルリン・シュターツカペレが開催
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン・シュターツカペレは、すでに数限りなく日本に客演していますが、東北関東大震災を受けて3月29日(日本時間30日)に、サー・サイモン・ラトルとダニエル・バレンボイムの指揮で救済募金コンサートを行うことになりました。この模様は、デジタル・コンサートホール(DCH)でも生中継されます。 演奏会およびライブ配信の収益は、すべてユニセフ(国連児童基金)に寄付され、被災地の子供たちに送られます。(財)日本ユニセフ協会専務理事の早水研氏によると、同協会は、被害を受けた子供たちに対する早急かつ効果的な援助を、現時点での最大の目標としています。両オーケストラの団員はこの意向に賛同し、ドイツから可能な手助けをさせていただきたいと考えています。
 コンサートの前半では、ダニエル・バレンボイムとベルリン・シュターツカペレが、チャイコフスキーの「交響曲第6番《悲愴》」を演奏します。ベルリン・シュターツカペレは、1570年に設立されたドイツ最古の楽団のひとつで、コンサート活動の他、ベルリン国立歌劇場のオーケストラとして活躍しています。1992年からは、ダニエル・バレンボイムが音楽総監督を務めています。
 コンサートの後半では、サー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルが、ブラームスの「交響曲第4番」を演奏します。ベルリン・フィルは、1957年のヘルベルト・フォン・カラヤンとの初来日以来、日本の聴衆と深く結びついています。また2007年以降は、ユニセフの親善大使としても活動しています。
 コンサートの詳細は、「次回のDCH演奏会」の項をご覧ください。
(以上、引用終了)

 
 映画「ベルリン・フィルと子どもたち」(原題“Rhythm is It”)でも紹介されたように、ドイツ社会の底辺層への支援を芸術活動を通じてとりくんできたサイモン・ラトルと、「ウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ」などの活動で民族対立を乗りこえる活動を続けてきたダニエル・バレンボイム――。私見では、これにクラウディオ・アバドがくわわれば、おそらく「世界三大社会派指揮者」になるのではないかと思われるが、さっそくこういう活動をおこなう行動力は素晴らしい。

■朝日新聞WEB版から
http://mytown.asahi.com/areanews/kanagawa/TKY201103280550.html

児童4人が発案 震災支援の慈善コンサートに400人
2011年3月29日
 小学生4人の声から実現したチャリティーピアノコンサートが28日、横浜市神奈川区の中丸小学校であり、大人と子ども約400人が流麗なピアノ演奏に聴き入った。1枚2千円のチケット代に会場で集まった募金を合わせ、約74万円を日本赤十字社を通じて大震災の被災地に送る。
 「私たちも何かしたい!」と言い出したのは、同小学校4年の志賀舞子さん。仲良しの古宮優生(こみや・ゆうき)さん、宮優里奈(みや・ゆりな)さん、三堀由美子さんも同調した。「地震と津波で大変な目に遭った人たちに、元気になってほしい」と言う子どもたちに、舞子さんの母恭子さん(46)はチャリティーコンサートを思い立った。
 木村昭雄校長に相談すると、日ごろから同小学校を拠点に運動教室などを開く市民団体「まる倶楽部」を紹介され、体育館を使えることになった。ドラマ「のだめカンタービレ」の吹き替え演奏で注目された知人のピアニスト清塚信也さん(28)に出演を打診すると、その場で快諾してくれた。計画から実行まで、わずか1週間だった。
 清塚さんは原子力災害に揺れる福島県大熊町で演奏したことがあるといい、ショパンやベートーベンにオリジナル「祈り」を加えた10曲以上を予定時間を超えて熱演。「病弱なショパンも、耳が聞こえなくなったベートーベンも、大きな悲しみを抱えて多くの名曲を作った。私たちの国も試練の時。ここから歯を食いしばって何かを生み出しましょう」と聴衆に呼びかけた。
 福島県葛尾村で12年間助役を務めた松本秀晴さん(77)は、神奈川や静岡の親類を頼って家族が分散して避難中。「葛尾村の家は原発から30キロ圏内。戻れても農業の再生は難しいだろう。でも、今日は良い演奏に気持ちが和みました」と笑顔を見せた。(織井優佳)


 ネットサーフィンをしていて、たまたま出くわした記事がこれ。小学4年生の子どもたちの熱意をうけて、お母さんがチャリティーコンサートを思いたち、学校側の協力と、知人の若手ピアニスト清塚信也さんの協力で実現。約74万円を日本赤十字社経由で被災地に送ることになったというのは、心を動かされる話題だ。子どもたちの真剣な思いとともに、それを結実させようという周りのおとなたちのアンサンブルが素晴らしい。と同時に、最後の段落にあるように、福島第一原発30キロ圏内の村から「自主避難」で首都圏に来ている人もいるという現実も、直視しなくてはならないだろう。

■目黒区美術館ホームページより
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex110409-2

原爆を視る1945-1970
*下記会期で開催を予定しておりましたが、開催中止とさせていただきます。
会 期:2011年4月9日(土)〜2011年5月29日(日)
(中略)
このたびの東北地方太平洋沖大地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されました皆様、ご家族の方々に心よりお見舞い申しあげます。一日も早い復興をお祈りいたしております。
目黒区美術館といたしましては、大震災の惨状や原発事故による深刻な影響を受けている多くの方々の心情等に配慮いたしまして、「原爆を視る」展(平成23年4月9日〜5月29日)の開催を中止することといたしました。
お客様や関係各位には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、今後の展覧会のスケジュールについては、決まり次第ホームページ等でお知らせいたします。
財団法人目黒区芸術文化振興財団
目黒区美術館

■毎日新聞WEB版より
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110325dde041040044000c.html

原爆展覧会:「事故と重なる」 東京の目黒区財団が中止
 4月9日から5月29日まで東京都の目黒区美術館で開かれる予定だった「原爆を視(み)る 1945−1970」が中止になった。同美術館を運営する目黒区芸術文化振興財団は「展覧会の趣旨は震災と無関係だが、イメージ的には原発事故などと重なる部分もあり、この時期にはふさわしくないと判断した」と理由を説明。一方、被爆者らは「過剰反応ではないか」などといい、中止を疑問視している。
 同展は1945〜70年に制作された「原爆に迫る表現」を体系的に紹介するため、絵画や写真、建築、ポスターデザインなど約600点を展示する予定だった。広島原爆資料館や長崎原爆資料館などが協力し、被爆者団体も後援していた。
 同展に直接かかわる美術館の関係者たちは東日本大震災発生後も、予定通り開催する方向で準備を進めた。だが、同財団から22日に中止決定の通達があったという。【岸桂子】

■西日本新聞WEB版より
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/233786

東京・原爆美術展「原発事故を想起」中止
 東日本大震災の影響で行事の自粛や中止が相次ぐ中、東京都目黒区芸術文化振興財団は、同区美術館で4月に開く企画展「原爆を視(み)る 1945−1970」の中止を決めた。首都圏では福島第1原発事故の影響で通常より高い放射性物質が検出されており、同財団は「イメージ的に原爆と原発事故が重なる部分がある。この時期に鑑賞してもらう内容ではないと判断した」としている。
 同展は広島、長崎に投下された原爆に、美術家や写真家、漫画家ら表現者がどう向きあって創作し、鑑賞する側がどう受け止めてきたかを検証し、原爆をめぐる視覚表現が戦後日本に与えた影響を探ることを目的に企画された。被爆者や街の被害を写真で伝える従来の原爆展と異なり、被爆地を描いた油絵やスケッチ、写真、平和運動のポスター、紙芝居、建築、平和モニュメントなどを通して、新しい視点で原爆をとらえる意欲的な試みで、広島、長崎両県市や日本被団協も協力。4月9日−5月29日の会期中、資料約600点を展示する計画だった。
 田中晴久館長によると、23日の財団理事会で開催の可否を協議。館は「原爆被爆からの復興を伝える意味でも開催の意義がある」と主張したが、「原発事故の放射能への不安が広がる中で来館者がいるのか」など反対意見が多く、中止を決めた。田中館長は「自粛ではなく回避。次年度開催を目指したい」と話した。
 丸木位里さんの絵画などを貸し出す予定だった長崎原爆資料館の中村明俊館長は「過去にない視点からの企画に期待していたので残念。悩んだ末の決断だろうが何らかの形で実現してほしい」と話した。また、長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄(すみてる)会長は「今こそ開催して、核と人間は共存できないことを考える場にしてほしかった」と訴えた。
=2011/03/26付 西日本新聞朝刊=

 
 震災を契機に文化行事の開催が中止になる例が増えている。多くは会場となる建物の安全の未確認や「計画停電」などが理由だが、目黒区美術館が4月9日からの開催を予定していた「原爆を視る」展の中止を決めたのは、それらとは明らかに質の違う異常な事例と言えるだろう。管理人は「東京新聞」3月25日の記事で知ったのだが、国立新美術館で開催中の「日本アンデパンダン展」(日本美術会主催)に26日訪れたところ、会場で出会った知人からも「これは問題だ」と声をかけられた。

 新聞報道から読み取れるのは、美術館側はもともと開催の意向だったが、同館を運営する財団の理事会で「原発事故の放射能への不安が広がる中で来館者がいるのか」などの反対意見が出され、結論として「イメージ的に原爆と原発事故が重なる部分がある。この時期に鑑賞してもらう内容ではないと判断した」ということである。中止させられた美術館側の発表は「大震災の惨状や原発事故による深刻な影響を受けている多くの方々の心情等に配慮」となっているが、穿った見方をすれば「心情等」の「等」に辛うじて抵抗の跡が見える気もする。つまり、東京電力福島第一原発事故とそれに起因する放射能汚染の問題を覆い隠そうとする「圧力集団」の存在という意味だ。
 
 だいたい「イメージ的に原爆と原発事故が重なる部分がある」から開催を中止するというのは、原発の危険性という問題から市民の目をそらせようという意図を示すだけだろう。「原爆」と「原発」とを混同すべきでないことは言うまでもない。同時に、今回の原発事故によって、実際に作業員の放射能被曝による傷害の発生という深刻な問題が起きている。また、放出された大量の放射性物質の影響への不安も広がっている。こうして原発事故と放射能汚染の危険性が現実の問題としてつきつけられ、そのことについて市民が広く注目と関心を高めているときに、「イメージ的に原爆と原発事故が重なる」からという中止の「理由」は、何らの正当性も説得力も持ちえない。

 さらに許しがたいのは「深刻な影響を受けている多くの方々の心情」なるものを、開催中止の方便としてもちだしていることだ。原発の周辺住民の方々は、「安全神話」にたって原発のもつ危険性を正直に語ってこなかった東京電力や政府の姿勢をこそ、問題にしているのではないのか。

 「表現の自由」がこういう形で委縮させられることは看過しがたい。それは「表現の自由」が民主主義を保障する根幹にかかわるからだ。

 ちなみに、開催中止を決定した「目黒区芸術文化振興財団」の役員名簿は、以下のURLから。
http://www.persimmon.or.jp/foundation/


 

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