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9月の1週目にミュンヘン郊外在住の元マイセンのペインター、Andreas Knoblのスタジオのセミナーを受けてきました。
ここのセミナーは変わっていて、個人個人好きなサブジェクトに臨み、それに対していろいろ指導してくれるというもの。
今回は1セッション目のAndreasと元マイセン、KPMのペインターの2人体勢のクラスがあったのですが、それはウエイティングで入れず、2セッション目のAndreasだけのクラスを受講しました。
クラスメイトは私以外は花や動物を遅乾性オイルを使って描くというものでした。というのもAndreasは鳥や花(ボタニカルな感じ)を描くペインターで有名なのですが、実は元はマイセンでミニチュアを描いていたと言うではないですか。そこで是非彼のその技をみたいと思いました。
実は元々今回は遅乾性のオイルや丸筆の使い方についてを知りたくてAndreasのクラスを受けることにしたのですが、彼曰く、何を描くにも手法は同じではあるが、よりトラディショナルスタイルはマイセンの基本になっている秀作が多く芸術性が高いので、それを学ぶべきだ・・・と。ということで新しいマイセンスタイルではなく、トラディショナルなスタイルを挑戦することにしました。
実は1セッション目にほぼ同じものを描いた方がいらっしゃいました。こちらがマイセンの時代が新しい手法のもの。
どうですか?おなじみの感じですよね。実はこれを見て、最初はこれがいい〜!って言ったんですけどね〜。だって私の中のマイセンってこんなんですもん(笑)
でもどうやらやり方はま〜〜〜ったく違う・・・って言うじゃないですか。え〜どんな風になるの??
ということでおそるおそる始めたのですが、本当にまるで勝手が違うのでかなり疲れました。
まずはタイルにすべての花のアウトラインをいれます。
そして色を乗せるというよりは細かい筆さばきで濃淡をつけていきます。
花のほとんどをその手法で描いていきます。
すべてにアウトラインが入り、ストロークだけで色を入れた段階で1度焼成しました(本来なら最後まで焼かないのですが、さすがにそれはリスクがあるので1回途中で焼成しました)
そしてその上から色を置いて・・・そう、本当に置いていくのです。
それでできたのがこちら。
そこにかごやテーブルを加えて何とか4日目に出来上がりました
どうですか?先の新しい手法とは印象がかなり違いますよねぇ〜。どちらが好きかと言われたら、どちらもそれぞれのよいところがあるので一概には言えませんが、トラディショナルの方からは一種気迫?のようなものが感じられます。
その辺がAndreasの言うところの芸術性なのかもしれません。
だたこれは単にタイルに描かれたものなのでとても殺風景(^_^;) ということで家に帰ってからバックグラウンドにフレームを描きました。内側には盛りと金、外側には金のラインを入れたらちょうど本当のフレームみたいでしょ?
少し金が薄いところがあるのでもう一回かなぁ〜?(^_^;)ともあれ、何とか完成しました。
今回これをやってみて感じたことは、やはりトラディショナルと言われる古い時代のものは芸術性がとても高く繊細だなということです。普段よく目にするマイセン/ドレスデンなどはいわゆる”工場製品”なわけで、流れ作業で大量生産。
もちろん職人さんのスキルは高いのですが、確かに個性があるかと言われたらそうではないですね。
ただそんな事はアーティストたちは百も承知で、それゆえいろいろ派生していろんなスタイルが生まれていったわけですが・・・。
その源流となったこのスタイル、新しいスタイルとはやはり一味違ってとてもめに鮮やかで、またこの手法でやってみたくなりました。(とかいって難しいんだけどー笑)
ということで、クラスメイトだったイタリア人のペインターたちとも仲良くなったし、なかなか面白いセミナーでした♪
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なるほどなるほど。。日本に入ってきているヨーロピアンやマイセンスタイルは前者しか聞いたことがなかったのですが、確かにこちらの方が合理的な気もします。。一度試しに描いてみたいと思います。。
お勉強になりました。貴重なものを見せていただきありがとうございます。
2013/9/18(水) 午前 9:08
MSMさんコメントありがとうございます。そうなんですよ。アウトラインがあるとある意味描きやすいのではありますが、細かなストロークで濃淡を出す事は結構大変でした。
そのためにはライトソースや花の構造を熟知しなくてはいけませんからね。
私にとってはファットオイルを使ってのこの作業はかなり大変でしたし・・・(笑)でもいい勉強になりました。
2013/9/18(水) 午後 3:42