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森綾のおとなあやや日記

もの書きで歌うたいな森綾のone note samba

 今日の東京は予報通りの雪だった。

 原稿直しをしようとして、はたとインクジェット切れに気づく。

 午後3時。窓の外を見る。ものすごく降っているが、

 地面はまだそれほど覆われてはいない。

 ラスト・チャンスかもとばかり、完全武装のロングダウンで

 ビッグカメラまで歩くことに。

 ついでに買い物もする。

 吉池に行くと野菜がすでに高騰していた。

 キャベツとかネギとかなんでも500円ぐらいになっている。

 鯨とか、鶏肉、バナメイ海老などいつものように安いものだけ買い、

 家路を急ぐ。

 途中、警察のあたりで、

 メガネをかけた小2くらいの男の子が、
 
 お父さんらしき人と一緒に歩いてきた。

 上を向いて口をあけて、雪を食べている。

 どうしてもそうしたいのだろう。

 男の子のお父さんとふと目が合い、笑ってしまった。

 やりましたよね、昔。

 しょうがないですよね。

 そういう無言の会話で、通り過ぎた。

 さて、あれからどれくらい大人になったことやら。

 下手したらやりそうだからな、今も、私は。

 帰宅して原稿を書き、

 少し横になって、

 バナベイ海老を叩いて山芋とだんごにし、エスニックな感じのスープをつくった。

 驚いたことに、

 今日のバナベイ海老は背わたの黒いやつが、

 おなかに入っていたことだった。

 腹黒いな、おまえ。

 食べて、またちょっと横になって、

 原稿を一本書いた。

 雪の日の、しんとした感じが好きだ。

 母に電話をしたら、電話の向こうから

 「こけるなよ」

 と、父の声がした。

 
 

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