ドバイ千夜一夜

アラブ首長国連邦(UAE)地域研究(女性・教育・社会・日本語教育)by元UAE国立ザイド大学日本語・空手道講師2007-2012

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日本人と韓国人と中国人。世界の多くの人は、この3国民を「ほとんど区別がつかない」と言います。

これと似たような感じで、アラブ・中東在住の日本人に区別がつきにくいのが、アラブ人とペルシャ(イラン)人とベドウィン(砂漠の遊牧民)。(注:アラブ人という定義も実は学問的にあいまいです。)

アラビア半島に多いこれらの民族、どの人たちも共通しているのは、一様に「顔が濃い。毛が濃い。鼻が(高く)大きい。

地理的にもお互いに近い民族だし(写真1枚目参照)、結婚等でかなり血が交じり合っているのも、日本人・韓国人・中国人と同じ。

でも、お互いに別の民族に間違えられるのはイヤなようです。ちょうど日本人の多くが、韓国人や中国人に間違えられると「違う!」と否定したくなるように。


ドバイに引っ越すまで、アラブ世界にうとかった私は、
「アラビア半島の原住民は砂漠の民ベドウィンだから、UAEの人々は、ベドウィンの血を引く人が多いのだろう」
と思っていたのですが、ペルシャ系(イラン人)も相当多いことがわかってきました。

イラン人の移住は、イランに住んでいた少数派のスンニ派イスラム教徒が、シーア派が主流のイランに住みづらくなったから、というのが主たる原因のようです。
そのほかにも、貿易業でドバイを訪れ、そこで才覚を現したイラン人がドバイに住み着くようになったようですが、

有名なUAEの財閥や、お金持ちは、たいていイランからUAEへ19世紀〜20世紀に移住してきた人です。

日本でも、全国展開しているような大型店などに韓国系や中国系が多かったり、赤坂や新宿の繁華街は、韓国・中国人のお店が多いのと、似てるかな〜と思いました。(東京以外の都市事情をあまり知らないので、例として東京の街しか挙げられず、すみません。)

さらに、「日本−韓国」 の関係と「アラブ−ペルシャ(イラン)」 の関係が似ているなあ、と思ったのは、結婚に絡む考え方。

結婚相手はアラブ人じゃなきゃだめ!

というアラブ人純血主義を貫こうとするアラブ人は結構いるようです。

もともとはペルシャからの移民でも、すでにUAEに住みついて3代くらい経過し、UAEの国籍を持ちUAEにしっかり足をつけてビジネスをしており、しかもとってもお金持ち!

そんな元ペルシャ人が相手なら? それでも結婚はだめ!というアラブ人家族がいるのです。


私の周りでも、台湾系・韓国系の人との結婚を好まない親御さんに悩んでいる友人が数人いました。
結局彼らはご両親を納得させて結婚し今では幸せに過ごしていますが、

基本的に結婚相手は親が血族の中から決めるアラブ世界では、自由な恋愛もままならないので、こういう悩みはあまり存在しないのかもしれません。

さらに、「アラブ人−ベドウィン」間も、良好とは言いがたい関係が厳然と存在します。

例えば、アラブ人をベドウィン系と間違えると、かなり露骨にいやな顔をされます。
そして、全体的な傾向として、アラブ人はベドウィンを「田舎者」「遅れた人たち」や「保守的」「因習的」、そして「粗野で野蛮」と捉えているような態度が見受けられます。

ベドウィンがアラブ系・ペルシャ系をどう思っているかよくわかりませんが、誇り高い彼ベドウィンは他の民族をよそ者と思っているのではないかと予想しています。

写真2枚目は、フランス人画家 Benort Rondardが書いた"Bedouin"「ベドウィン」という題の絵。ベドウィンの顔は彫が深く、鋭角的な印象を受けます。(この絵は、Basta Art Cafeで販売中。)

民族が交錯し、いろいろな顔の人が混在するアラビア半島。(写真3枚目)

学生同士であれば、出身民族がばらばらでも仲良くしていますが、結婚となると話は別。

近くて遠い関係は、日本の周りにもUAEの周りにも存在するのだなあ、と感じています。Olive

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