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脱南者とは何か、何となく字を見ればお分かりになるかもしれませんが、「脱北者」と対を成す言葉です。つまり韓国から外国に移住していく人の数です。これは、三橋貴明さんという中小企業診断士の方が記した著作『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社)に出てくる言葉です。タイトルに惹かれて買ったのですが、内容はかなり面白くて一日で読んでしまいました。経済特に国際収支について丁寧に説明されていて経済を勉強したい方にはうってつけなのではと思います。
北朝鮮から韓国に入国した「脱北者」の合計が1万人になったと今年の2月にニュースで報じられましたが、「脱南者」の数はその比ではありません。2002年に1万3000人だった脱南者は2005年には8万1000人。しかも、韓国統計庁の調査ではその85%が30歳未満の若者といいますから、尋常ではありません。
筆者の三橋氏は年間に8万人も若者が消えていく社会など戦争中の国でしかあり得ない現象だと驚いています。よく韓国人は自画自賛して韓国人は最も愛国心があると自負しているようですが、私に言わせれば日本が絡むときだけ「パブロフの犬」のように条件反射的に愛国者となるだけです。徴兵を違法にすり抜ける輩も増えていることもそうですし、平気で国を棄てる輩が後を絶たないのも大した愛国心です。
これだけ脱南者が多い理由は若者の就職先の不足や格差問題があるようです。韓国の大卒の有効求人倍率は0・25で4人に1人しか就職できません。しかも、韓国の大企業の初任給は、日本の大企業の初任給を超えるところもあるといいます。しかし、それは極一部の人であって、現実はその職に就く事は出来ません。さらに、韓国社会は格差が日本のそれを数段上回ります。日本のジニ係数は0.5を少し上回るぐらいで先進国で最も低い数値です。ノムヒョン左派政権の下、高収入を得る人と時給300円・月給5万円で働く人々の2つ階級の分化が極端に進んでいるようです。
こうした韓国社会に絶望した若者たちが脱南者となってアメリカなどに続々移民して行きます。06年アメリカ連邦人口統計局が発表した韓国人の合法的移民者数は100万人に迫るところまできました。アメリカにはほぼ同数の韓国人不法滞在者が居住しているといいますから、何とも多いことです。かくして、脱南者はアメリカ以外にもカナダ、オーストラリア、欧州へと合法、非合法を問わず続々と増え続けています。
その他にもこの本では国連のアジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が韓国に再び通貨危機に陥る可能性があるとの警告があると紹介し韓国経済の危うさを指摘したり、IMF管理下で韓国の銀行が外資の支配下になって毎年莫大な配当金をこれら外国人に貢ぎ続けていることを紹介したり、世界で唯一、中央銀行が赤字になっていたり、左派政権下で行われる恐怖の平準化(悪平等)教育を紹介し、韓国から逃げ出す人・金・工場を的確に指摘しています。是非、読む機会があるなら読んで見てください。
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