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元厚生事務次官夫妻が殺傷されてから約一ヶ月になりますが、事件は当初のマスコミが思い描いた「年金テロ」などではないことが明らかになりました。結果的に見れば、全くの見当はずれな情報を垂れ流して、付近の住民や国民をいたずらに不安がらせました。
確かに、社会をより良くするためにはマスコミが(判断するための材料として)情報を国民に知らせたり、権力の濫用をチェックするなどの役割があるかとは思いますが、それは正常な、又は健全なマスコミに求められる作用です。
ですが、この事件が起きた当初、多くのマスコミがこぞって、面白おかしく「年金テロ」であると報じました。テレビのワイドショーは元警察官のコメンテーターまで呼んでの手の入れよう・・・。実際は、高尚な思想もなくいわば自暴自棄になった者の犯行だったのです。
少なくても、間違えたマスコミには、なぜそういう報道になったかの検証をすべきです。自省でもいいですが。一応は取材をしているのでしょうが、そこで集まった情報を意図的に解釈したり、操作することがなかったかなど、どこで間違えたかを突き止めないと、何度でも同じ事を繰り返すことでしょう。
私は、マスコミからは情報を扱っているという重い責任や使命感などが全く感じられません。今回の事件は不確定な情報が一人歩きして、社会を不安に貶めることを如実に示しているのですが、マスコミにはその危機意識などが微塵も感じられません。
人を批判するときには、「自分のことを棚に上げて」と言われないためにも、自らを律すべきだと思いますが、今のような無反省なマスコミには人様を批判できる資格はないと断言できます。日本に正常なマスメディアがいつになったら構築されるのでしょう。
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