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画像は出雲大社です。
私には従兄弟(いとこ、私の父親の弟の息子、7歳で小学校一年)がいます。家の近所に住んでいるので良く遊びに来ます。私もまるで弟のようにいや息子(早く結婚していえばこれくらいの息子がいてもおかしくない年になってしまった)のように可愛がっています。その従兄弟は誰が教えたか神社や神道に興味を持っていて盛んに質問しに来ます。まるで私の子供の頃と同じようだと家の両親も言っています。
そこで、実際に彼に質問された知っているようで知らない神社・神道の基礎知識について紹介しようかと思います。
Q1.神社ってどういういところ?
A1.鳥居と瑞垣(垣根)で囲んだ俗世間とは異なる聖域。拝殿や本殿を建てて、御神体(依代)に神の降臨を願って神を祀る場所。
Q2.鳥居って何?
A2.字の通り「鳥の居る」門です。鳥は穀霊や霊魂を運ぶ神聖な動物であると信じられていたので、鳥形を杆の先に取り付けた鳥杆を立て並べ、邪気を祓うという習慣が、東アジアにありそれが伝わったとされています。
Q3.神主さんは何をする人なの?
A3.神社に仕え、神事を執り行う人で、古くは、神職の長をしていました。歴史上最初の神主とされているのは、第十代天皇崇神(すじん)天皇の時代に出雲神大物主神(いずもしんおおものぬしのかみ)を祀るためにヤマトに招かれた大田田根子(おおたたねこ)であるとされています。彼は大神(おおみわ)神社の三輪氏の祖とされています。三輪氏といえば最近、三輪素麺でないのを三輪素麺だと偽って問題になっていましたが、その三輪素麺は大田田根子の末裔が最初に作ったとされています。
Q4.巫女さんは何をする人なの?
A4.神社で神楽などの神事を執り行う女性を「巫女」と呼びます。元々は神が憑依し、その言葉を伝える役目を負っていました。神の妻の役割も果たすため、処女性が重視されていました。アニメオタクの人たちが「巫女」という者に“萌え”るのはそのためでしょうか(蛇足)。
Q5.神道って何?
A5.神道は仏教に対する日本の古来からの信仰を「神道」と呼んでいるに過ぎず、便宜上の呼び名です。古くは、日本書紀の中にも出てきます。
日本人はクリスマスを祝ったり、お寺に法事に行ったりと一見無宗教ですが、八百万の神と表されるように神道はあらゆる物に万物に宿るアニミズムから発展した多神教的な信仰で、仏陀もキリストも「海外からやってきた一柱の神様」と捉えるから抵抗なく受け入れることが出来たのでしょう。そこが一神教の国とは根本的に異なるところでしょうか。それに厳密な経典もありません。
Q6.なぜ初詣をするの?
A6.正月は、自宅を清め(年末の大掃除は正月に神を迎えるために穢れを落とす意味合いがあった、神は穢れを嫌うので)自宅に神を迎えるのが本来の姿でしたが、江戸時代に節分の夜に行われていた恵方参り(その年の縁起のいい方角の神社にお参りすること)が江戸末明治初めに正月に行われるようになったのが最初だと言われています。
Q7.なぜ、神様を一柱二柱と数えるの?
A7.神社の本殿に神様がいらっしゃるのではなく、神様が神社にやってきます。その神の宿るところが「柱」などの依代でした。神や精霊が御神木に宿ると考えれば理解できるでしょうか。もっと言えば、古来の神社には本殿も拝殿もなく、山を御神体とし、その山にある樹木を御神木としてきました。これが依代としての柱の原型であり、そのために神様を数える単位が「柱」になりました。靖国神社の説明書きにも2,466,000柱もの神様(亡くなった人を神として祀るから)が祀られていると書かれています。
Q8.神宮、神社、大社はどこが違うの?
A8.神宮は「神の宮」で神の住処の意味です。天皇と同じように宮を持つのを許されたのは、本来は皇祖神である天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る伊勢神宮だけでしたが、後に、石上神宮、香取神宮、鹿島神宮と加えられ、皇室の祖先神、天皇や大和平定に功績のある特定の神が祭神である神社のいくつかについて、社号の「神社」を「神宮」に改めたので今は一つではありません。
神社は、神様が降臨してくる場所を言います。神社の中でも日本を代表する神が祀られている場所が大社です。
Q9.神社にお神酒を献上するのはどうして?
Q9.神饌(神に供える供物)であるから供えます。神話の中ではスサノオノミコトが八岐大蛇(やまたのおろち)を退治するために酒を飲ませたように、古来、酒には邪悪なものを駆逐すると考えれていたようで、また、酩酊した人には神がかりしていると考えられていたようです。
Q10.神社にお参りするとご利益があるの?
A10.うーん、難しい質問です。心の持ちようなのですが、本来神社は祈願する場ではなく「神々を敬い、感謝する場」であると思います。豊穣をもたらしてくれた神々に感謝する場であると思います。
ただ神社に参詣するよりも、それぞれのいわれを知って参詣するのではまた、見える景色が違ってくるのではと思います。
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