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シナは、歴史認識で色々と日本を攻撃してきますが、一体どういう歴史観を植えつけられたのか、どういう歴史教科書で勉強したのか、見ていきたいと思います。
まず、シナにおいて歴史教育とは、歴史の学習を通して行なう「政治教育」であり、「思想教育」であることが、大前提にあります。『入門中国の歴史――中国中学校歴史教科書』(明石書店)によると、シナの(中)学生が歴史を学ぶ目的は、「共産党の指導による社会主義とマルクス主義による歴史分析の正しさを確信させ、愛国主義の尊さを学ぶこと」である。ただ、ソ連や東欧諸国の崩壊を見ると、資本主義から社会主義へ発展して行くとするマルクス主義の考えには、疑問を持つのが普通だが、シナの歴史教育では、生徒がそうした疑問をさしはさむことは許されない。
一方、日本の歴史教育は、政治権力からの自立が重要視されており、特定の歴史観を強制しないようになっている。「学習指導要領」では、歴史教育の目的として、「歴史的事象を多面的・多角的に考察し、公正に判断する能力や態度を育成すること」が挙げられる。
従って、日本の歴史教科書は、特定の歴史観に基づく主観的な記述や断定的な歴史解釈や評価、道徳的感情表現などは極力排除している。それゆえ、客観的な事実だけが淡々と記述されている。
これに対し、シナの歴史教科書は、マルクス主義的歴史観に基づく愛国主義の傾向が強く、善悪二分論による歴史解釈・評価や政治的価値判断、道徳的感情的な表現が随所に見られる。
シナの教科書で最も特徴的なのは、アヘン戦争(近現代史)以降の記述量がとても多いことだ。シナの歴史教科書の近現代史の記述の根幹は、「帝国主義諸国の侵略に対する愛国的な民族闘争と革命運動の重要視」であり、とりわけ満州事変以降の、日本の侵略と残虐な占領統治に対する民族的抵抗と勝利の歴史的経過がとても詳細に記述されている。そこでは、日本に対して抗日に妥協的な国民党と対比させながら、終始、中国共産党の功績を大々的に強調している。抗日の先頭に立つ者は、英雄としてたたえ、親日派にはすべて「売国奴」「裏切り者」として一切を片付ける。人物の歴史的評価でも、完全な善悪二分論なのである。
ただ、現代史になると、日本は突如教科書の記述から消える。日中の国交回復に触れるだけで、損害賠償請求を放棄したことやODAの供与については全く触れられていない。しかも、近年の経済発展をほとんど自力で成し遂げたかのように記述している。前述したように、歴史教育を政治教育としているシナにとって、日本からの多額の援助に触れることは、好ましくないのだろう。
以上のように、シナの歴史教科書の記述のあり方や近現代史を日本の侵略とそれに対する抗日の共産党とする、善悪二分論の手法、現代史における日本に関する記述の欠如などは、偏った愛国主義の表れだろうが、歴史を弄ぶ愚かな行為だと知るべきだ。
我々は、こうした歴史認識に対して客観的な証拠や資料(史料)を持って「真実の矛」で戦わなければならないだろう。
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