車輪の下 (文庫)
ヘッセ (著), 高橋 健二 (著)
価格: ¥ 340 (税込)
文庫: 234ページ
出版社: 新潮社; 改版版 (1951/11)
発売日: 1951/11
商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
車輪というくびきの下で,
( 2001/11/24 Amazon.co.jp カスタマーレビューより抜粋)
町の牧師や校長、父親。大人達の寄せる一方的な期待に苦しみながら、それに懸命に応えようと勉学にいそしむ少年、ハンス・ギィベンラァト。大好きな魚釣りも、水浴も、ウサギ小屋も、友人との遊びも禁じられ、孤独のうちで、知的な充実感と野心の満足だけを支えにひたすらラテン語とギリシア語と数学と宗教の勉強に励む毎日。ついに州試験に合格し、町中の賛美と羨望を一身に浴びて神学校に入学したハンス。そこでの一人の友人との出会い。
幼少期の大切な時期を、文字通り大人達のエゴという「車輪の下」に踏みにじられ、それのもたらす深刻な影響から、なやみ、苦しむハンス。精神の平衡を乱した彼は・・・。ドイツの美しい自然描写を背景に、主人公の繊細なたましいが傷つけられていく様が、淡々と描かれている。
著者自身の、少年時代から青年期にかけての実際の経験を題材にしているだけに、ハンスの考えや行動、変化がとても自然に描かれていて、その帰結的な哀しみは何ともやりきれない。知とか教養みたいなものを、ある意味で絶対的なもの、賛美すべきものと考えがちな最近の自分に強烈な警鐘を鳴らしてくれた。知識や教養、それ自体には価値はない。それを特定の文脈の中に位置付けて、いかに活かすかが重要なのであって、それが立身出世の手段としての色合いを強くしたとき、それは悲しい結果を人々に、特にいたいけな少年の魂にもたらす。
ハンスの不幸に手を貸したことに、全く無自覚な牧師や校長や父親。
そして、彼らと読者である自分がなんら変わらないと感じた時、ずいぶんショックだった。
「人間の価値を決定するもの」そんな曖昧な定規を必死で探し出そうとしながら、結局自分は、浅薄で悪徳な大人への道をまっしぐらに歩いているような気がしてならない気がする。そして、そんなことを考えさせてくれたこの小説は、とてもありがたいと思った。
地獄は克服できる (単行本)
ヘルマン ヘッセ (著), フォルカー ミヒェルス (編集), Hermann Hesse (原著), Volker Michels (原著), 岡田 朝雄 (翻訳)
価格: ¥ 1,680 (税込)
出版社/著者からの内容紹介
挫折や自殺願望、うつ状態からいかに脱出するか。自身の体験を通してヘッセが真率に教えてくれる心の妙薬とも言うべき本。「地獄と向き合え、突進せよ」と助言。
(「BOOK」データベースより)
少年期から社会や人生に折り合いをつけることが苦手で、挫折を繰り返し、たびたび自殺願望やうつ状態にとらわれたヘッセが、心の苦しみからの脱出法を体験的に述べたエッセイ。ストレスに悩む現代人のための妙薬ともいえる書。
商品の詳細
単行本: 262ページ
出版社: 草思社 (2001/01)
発売日: 2001/01
彷徨える詩人、ヘッセが下す人生の最終結論,
( 2005/6/19 Amazon.co.jp カスタマーレビューより抜粋)
この本のタイトルと表紙にある老年のヘッセの写真を見るだけでも生涯に渡って生きる事に苦悩し、鬱と不眠に悩まされ続けた人生を垣間見る事が出来るだろう。
本の内容は、ヘッセ自身の体験、著書、あるいは第3者の形をとって語られる。
ヘッセの筆舌に尽くせぬ苦しみと狂気の一歩手前まで言った事が推察される文章はあくまで詩的で冷静ではあるが、作家であるにも関わらずかなり主観的である。
いたる所にヘッセの詩が入ってはいるがそれは希望や明るさを感じさせない、ただ「死」を意識させられる内容のものがほとんどと言ってよいだろう。
また、冷静でありながらも・本当に幸せか・と言う人生の根本的な問題を問いかけるヘッセの残酷なメッセージが読む人の心をざっくりと切り裂く。
現在ヘッセと似たような心に「地獄」を抱える人が最後まで読んだとしてもやはり「克服」する事はできないかも知れない。
ただ最後に近づくに従ってその文章はやさしく語りかけるように心の中に入ってくる。
忘れたい過去と希望のない未来を持ちながら生きる人、またはいわゆる心の病を患う方にもお奨めしたい。
自らが自身の中に「地獄」抱えたヘッセの言葉に嘘はなく過去、未来全てを受け入れ・最後の安らぎの時・まで「生きよ」と心に直接語りかけてくる。
人は成熟するにつれて若くなる (単行本)
ヘルマン ヘッセ (著), フォルカー ミヒェルス (編集), Hermann Hesse (原著), Volker Michels(原著), 岡田 朝雄 (翻訳)
価格: ¥ 1,575 (税込)
(書籍画像なし)
(「BOOK」データベースより)
いかにして人は良く「老い」ることができるか。人生の後半期のみがもつ素晴らしさ、楽しさを文豪ヘッセが絶妙に綴る。ヘッセの「老い」と「死」をめぐる珠玉のエッセイと詩。未発表作品を含む新編集の本。ほとんどが本邦初訳。
(「MARC」データベースより)
いかにして人は良く「老いる」ことができるか。ドイツの文豪ヘッセの老いと死をめぐるエッセイと詩を集めた新編集の本。人生の後半期のみがもつ素晴らしさ、楽しさを絶妙に綴る。ほとんどが本邦初訳。
商品の詳細
単行本: 222ページ
出版社: 草思社; 第21刷版 (1995/04)
発売日: 1995/04
(データ引用・Amazon.co.jp / お奨め人・オグラチカコ)
3冊目の『人は成熟するにつれて若くなる』は、特に秀逸です。後光が差しています! / オグラ
|
ここは、当分・・・たぶん少なくとも数年は私の図書館になりそうです。
たくさんの本を紹介してくださり、ありがたいの一言です!
2007/10/23(火) 午後 9:14 [ - ]
リネンさん、いつもありがとうございます。
みなさんからのお奨め本とともに、私が持っている本を少しずつご紹介していきたいと思っています。
これからも、どうぞ楽しみにしていてくださいね(*^^*)!
2007/10/24(水) 午前 8:51
確かに、年輪を重ねたヘッセの表情はいいですよね。
ヘッセ自身が描いている音楽名人を思わせますね。
おかしな言い方ですが、どことなく母性を感じます。
ヘッセの詩も、好きです。
2008/11/23(日) 午後 4:36 [ キミドリアゲハ ]