Blanc aigle Company 〜光に繋がる道〜

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        神の前では、われわれは平等に賢く、平等に愚かです

日毎に日没の時間が遅くなってきました。
朝も少しずつ、寒さが和らいできているようです。
外に出ると あちらこちらで、「もうすぐ春ですなぁ〜」という会話が聞こえ始めています。


さて今日は、この書庫のメインテーマである『DV』から少し外れますが、『こどもたちの安全のために』、
私たち大人は こどもたちに何を伝えなければならないか、に ついて考えてみたいと思います。
(DV事案におけるこどもへの影響などにはついては『暴力の世代間連鎖について』で触れています。)

◆『知っている人にも ついて行かない!!』◆

私たちの多くは、こどもたちに よく こう言います。
「知らない人について行ってはダメだよ。」
こども向けの暴力防止啓発・教育を目的とした図書などにも、このフレーズをよく見かけます。
しかし、実際には こどもたちは、大人が思っている以上に警戒心が強く、よほどの理由がない限り、知らない人に簡単についていったりはしないものです。

連れ去りや児童虐待事件の加害者のことを思い返してみましょう。
加害者は、被害者(こどもたち)の顔見知りであるケースが圧倒的に多いことが思い出されます。
たとえば、被害者の近くに住む人であったり、あるいは被害者がいつも遊んでいる公園などでよく見かける人であったり、または保護者同士がなんらかのつながり(保育所や幼稚園、学校の保護者会など)で親しかったり、もっと近い場合は親戚縁者の場合もあります。最近では塾の講師や学校の職員なども問題になっています。
もちろん、今まで一度も出会ったことのない加害者によって危害を加えられる場合もありますが、『知っている人』だからといって、安心できないということも、こどもたちにしっかり伝えておく必要があります。
■この記事を掲載後、『知り合いになる手口として・・・』ということで、内緒コメントを頂きました。承諾を頂いていますので、ご紹介いたします。ありがとうございます。■
(一部省略・原文のまま)
盗撮するためのテクニックとして、まず「仕事で子どもの写真とってる、写真とらせて」などと断った後、いくつかポーズの注文をつけ、スカートの女の子に「体育すわりして」と。これで「パンツ丸見え写真」をゲット。他、こまごまとした事もしゃべってましたが(汗)特に危ないのはこれですね。
こちらは聞いた話ですが、「知らない人」ではなく「知ってる人」となるために、前日、公園で「猫(犬)が逃げちゃったんだけど、さがすの手伝って」と頼み、しばらく一緒に過ごす(本当に動物を放している場合は、一緒に可愛がる)翌日には、子どもは「昨日の猫の人」として「知ってる人」になるので、「昨日のお礼に・・・」とか「また会いたくない?」でついて行く。

こんなふうに書くと、「なんとも世知辛い世の中になったものだ」と救われない気持ちになってしまいますが、事実として、こどもたちが被害に遭うケースの加害者のプロファイルの特徴として、真っ先に挙げられるのが『顔見知り』なのです。

この『顔見知り』には大きな特徴があります。
多くの場合、『こどもを手なずけることに長けている』という点です。
とくに こどもへの性虐待加害者は、ゆっくりと時間をかけ、こどもたちの警戒心を解きます。
親切にし、大切に扱い、ある時には、「知らない人にはついていっちゃダメだよ」などと言いながら、
『自分がいかに、安心で信頼できる特別な大人』であるかということをこどもたちの心にインプットします。
その方法は実に様々で巧妙です。そして、こどもたちの心から警戒心を取り除くことで、犯罪に及び易くなるのです。

◆ 油断大敵 ◆

こどもたちは、自分ではしっかりしているつもりですが、やはり大人とこどもの“知恵の差”は歴然としています。小学生くらいになると、「友達といるから大丈夫」とか、「走るのには自信があるし、なにかあっても逃げられる」、「騙されたりしない」などと、こどもの心の中に油断も出てきます。(この油断は こどもたちが成長し、自己肯定感を獲得する中で同時に生まれるものなので、否定すべきものではありません。)しかし、「その油断をついてくるのが加害者だ」ということも、忘れずに伝えたいことです。
こどもへの暴力防止プログラムなどで たとえどんなにシュミレーションをしたところで、いったん連れ去られてしまったら(こどもたちを守るべき立場としての私たちは)、ある意味で、覚悟が必要になるかも知れません。
そうならないためにも、こどもたちには「たとえ知っている人であっても、(保護者の承諾なく)ひとりでついて行ってはダメだよ」ということを、年齢や発達に応じて分かりやすく、随時話しておく必要があります。
また児童においては、なるべくひとりで出歩かない、登下校時は複数で行動する、外が暗くなる前には帰宅する、といった習慣をつけておくことが安心でしょう。

同時に、こどもたちが犯罪に巻き込まれないよう、コミュニティでの“見守り”も確立していかなければなりませんが、まずは こどもたちに、『自分の身は自分で守る・自分で守れる』ということを伝える責任が、私たち大人にあるということを知っておいて頂きたいです。

◆ 万が一、なんらかの被害に遭ってしまったら ◆

こどもたちには何の罪もありません。
もし、なんらかの犯罪に巻き込まれてしまったとしても、被害に遭ってしまっても、悪いのは加害者であり、被害を受けたこどもたちではありません。
声かけ事案にしろ、連れ去り未遂にしろ、性虐待にしろ、「あれほど注意しなさいと言ったじゃはないの」などと、こどもたちに責任を負わせるような言動を絶対にとらないで下さい。責められるべきは加害者であり、暴力や虐待の責任は加害者が100%負うべきことだからです。
そして、もし、こどもたちが被害に遭ってしまったら、どうか一刻も早く専門家を訪ね、こどもたちのケアを始めて下さい。

◆ 最後に ◆

今ではもう30歳くらいになっているのでしょうか? 知り合いの息子さん・Mくんが、幼稚園の年長さんの時の話です。
ある日、幼稚園の送迎バスから降りたMくんは、自宅まで50数メートルほどの道を一人で歩いていました。
そこに、隣家のAさんが車で通りがかり、『まだ家まで少し距離があるし、Mくん、ひとりで歩いてるのは危ないなぁ』と思い、Mくんに「おうちまで送ってあげるから、(車に)乗りなさい。一人じゃ危ないでしょ?」と声をかけたそうです。
すると、MくんはチラッとAさんを見て、「気持ちだけいただいておきます」と言い、丁寧にお辞儀をして、またスタスタと前を向いて歩いて行ったんだそうです。

私はこの話をMくんのお母さんから聞いて、爆笑してしまいましたが、Mさんにすれば「私、なんか悪いことしたっけ?」と複雑だったようですね(苦笑)。「いや、いや、自分で自分の身を守ったのよぉ〜(^^)!」などと茶化すたび、Aさんは、「いったい、何から?!」と、ややオカンムリでしたが(^^;
もちろん、今となっては当の本人・Mくんは、サッパリ覚えてはいません。
本当に こどもを心配して送って下さろうと思ってくれる隣人なら、後々こうして笑い話にできるものです。
こどもたちには、「知っている人にもついて行ってはダメだよ」ということを、ぜひ今日からでも伝えて下さい。


こどもたちの安全のために、

そして、こどもたちの 洋々たる未来のために。


◆ 小学校に入学する前には、ぜひ こどもさんと話し合ってみてくださいね♪
交通安全のルールと同じく、ひとりでも多くのこどもたちが知ることで、
自分だけでなく、お友達の身を守ることにもつながっていきます。


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