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マスコミの扱いはごく小さかったが.....

 マスコミの扱いはごく小さかったが、大震災翌日の12日九州新幹線が全線開業した。記念式典も何もないひっそりとしたスタートだった。被災地の惨状を考えれば当然とはいえ、この日を待ちわびた地元の人たちには気の毒な気もする。

▼その九州新幹線が博多方面から熊本に着く少し前「新田原坂トンネル」を抜ける。「越すに越されぬ」と歌われた西南戦争の激戦地、田原坂のすぐ近くである。超高速列車は歴史の大きな舞台をあっという間に置き去りにしてしまうのだ。

▼西南戦争は明治10年に起きた。西郷隆盛を担いで蜂起した鹿児島の士族と、これを鎮圧しようという政府軍との戦いだった。結果的には田原坂で鹿児島方の北上を止めた政府側の勝利に終わる。だがこの戦いの背景には、情報不足によるお互いの疑心暗鬼などもあったとされる。

▼鹿児島の薩軍は政府が西郷の暗殺を企て、これに盟友であるはずの大久保利通も加担していると疑い悲壮な決意を固めた。一方東京の政府側は、西郷は薩軍と距離を置き指揮はとっていないと見誤った。このため、強硬な弾圧策に出て戦いを激しくしたのだ。

▼鹿児島と東京とは陸路で1500キロほども離れている。当時の通信手段は人の往来と手紙が主である。混乱はやむを得なかったともいえる。それだけに今、新幹線でも約7時間、電話やメールで一瞬に情報が届く社会に、戦乱で散った西郷らはどんな思いを抱くことだろう。

▼とはいえ、今度の大震災で、情報の不正確さなどによる混乱や風評被害を見ると、非常時に必要なのは文明の器具だけではない。情報を発する側の相手への思いやりや受けとる側の冷静さこそが肝心である。そう思ってしまう。

【産経抄】
3月26日
2011.3.26 03:00
水平線いっぱいに広がる.....

「水平線いっぱいに広がる巨大な泡立つ白壁が、海上を滑ってくるのがくっきりと見えた」――。元日本原子力研究所研究員で作家の高嶋哲夫さんの小説「TSUNAMI」は、東海大地震による大津波が日本列島を襲う瞬間をリアルに描き出している

◆しかし、現実の東日本巨大地震がもたらした津波の災厄は、東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故を含め、机上の想像をはるかに超えるものだった

◆大津波は忘れたころに必ずやってくる。江戸時代には大阪城下や紀伊半島、四国、沖縄など各地で津波による大災害がおきている。明治以降では、1896年と1933年の二つの三陸大津波が語り継がれてきた

◆体験を継承しようと、江戸末期の南海大津波を素材とした物語がしばらくの間、小学校の国定教科書に採用されたこともあった。しかし、近年は津波災害に対する国民の記憶は風化し、危機感も薄らいでいた

◆過去の教訓から三陸沿岸に建てられた巨大な防潮堤への信頼もあったのだろう。だが、今回の大津波はこれらの防潮堤を軽々と越えていった。これからも厳しい自然との闘いが続く。

3月21日付 編集手帳
(2011年3月21日00時54分  読売新聞)


二階家の屋根の上にそそり立った波が.....

 〈二階家の屋根の上にそそり立った波がのっと突き出ていた〉。作家の吉村昭さんは、ある婦人の体験談を聞いたことがきっかけで、三陸地方の津波について調べ始め、一冊の本にまとめた

◆「三陸海岸大津波」(中公文庫など)は、多数の犠牲者を出した明治の大津波(1896年)や昭和の大津波(1933年)の模様を、資料や体験者の証言に基づいて克明に記録した作品だ

◆被災地に救援物資を贈ろうとする明治の人々も描かれている。〈市民たちは、眼をうるませて衣服を市役所へ持参し、中には自分の着ている衣服をその場でぬいでさし出す者も多かった〉

◆東日本巨大地震が発生してから1週間余。列島各地で支援の輪が広がる

◆衣類や寝具を準備し、被災した生徒を受け入れたいという私立高校がある。「中越地震の時に助けられた恩返しをする番」と、約1か月間、自宅の部屋の無償提供を申し出た女性がいる

◆現地では寸断された交通網の復旧が進む。多くの物資、そして善意が被災者の元に届くことを願う。

3月19日付 よみうり寸評
(2011年3月19日13時21分  読売新聞)
米スリーマイル島原発事故は.....

    米スリーマイル島原発事故は1979年(昭和54年)3月28日に発生した。間もなく32年になる

◆旧ソ連チェルノブイリ原発事故は1986年(昭和61年)4月26日。この史上最悪の原子炉事故から25年。東京電力の福島第一原子力発電所の相次ぐ事故はいやでも二大事故を想起させる

◆これに続くような事態を避けるためには、原子炉を〈止める。冷やす。放射能を閉じこめる〉が大前提だという。1〜4号機それぞれに冷やす、閉じこめる作業に大わらわの東電。爆発、火災と応接にいとまがない

◆燃料棒の露出で一時は「空だき」の言葉も聞いた。炉心溶融の不安を思う。第一原発から20キロ圏内の住民には避難指示、20〜30キロ圏に屋内退避指示が出ている

◆〈できるだけ離れる。放射能を遮る。触れる時間は短く〉が放射能から身を守る3原則。避難指示には的確な情報伝達を望む。放射能のレベルと危険度は必須だ

◆チェルノブイリ、スリーマイルの轍(てつ)を踏まないための作業に全力をあげるよう期待し、成功を祈る。

3月16日付 よみうり寸評
(2011年3月16日13時48分  読売新聞)

津波は時に文明を.....

 津波は時に文明を.....

    津波は時に文明を衰退させ滅ぼすという。関西大の河田恵昭教授が著書の
「津波災害」で具体例を紹介している

◆紀元前に栄えた地中海クレタ島のミノア文明はその一つだ。近くの島の火山噴火で発生した大津波が港や船舶などを破壊し、交易ができなくなって衰退への道をたどった

◆クレタ島沖では365年にも海底の巨大断層で地震が起き大津波が発生した。津波は地中海に広がり、学問や貿易で栄えたエジプトのアレクサンドリアにも達して壊滅的な被害が出た

◆ポルトガルのリスボンは1755年、地震による大津波に襲われた。市街地まで浸水して火災も発生、犠牲者は推計人口27万余のうち6万〜9万人にのぼった

◆これでポルトガルの国力は衰退が加速し、英仏などに西欧の政治と経済の主導権を奪われる結果となった

◆きのう起きた東日本巨大地震の津波災害は想像を絶する。集落が丸ごと津波にさらわれた。街が火災の炎に包まれた。全力で救助と救援を。あきらめ
まい。衰退した文明の轍(てつ)は踏むまい。

3月12日付 よみうり寸評
(2011年3月12日14時03分  読売新聞)


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