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北朝鮮の「魅力的な攻撃」に対する日本の懸念
Rupert Wingfield-Hayes
BBCニュース、東京
2018年2月14日
ランディ・ヒエーソー・グリフィンが右翼を下って戦い、日本のゴールキーパー小西茜のパットを滑り込ませたのは、第2戦の途中だった。
パックはネットに滑り込み、群衆は野生になった。スタンドでは、赤い服を着た北朝鮮のチアリーダーたちが爆発した。
オリンピック史上初めて、韓国人女性のホッケーチームがゴールを決め、ゴールだけではなく、日本に反対した。
韓国チームが優勝したと思って許されたかもしれません。実際、彼らは結局4-1を失った。しかし彼らはゴールを決めていた。そして、勝つという願望が決定的なものだったならば、韓国人女性は日本の対戦相手を1マイルほど苦しめたであろう。
韓国人のチェ・ジヨン(Choi Ji Yeon)は、「北朝鮮は我々と同じように感じる」と語った。 「何を問わず日本とのこの試合に勝たなければならないということを、お互いに話した」
・冬季オリンピックでの北朝鮮:あなたが知る必要があること
・北v南:スポーツ、爆弾、外交の歴史
北朝鮮と韓国はまだ正式に戦争中であるかもしれないが、DMZの向こう側に何千もの砲兵とミサイルが向いているかもしれない。しかし、一つのことは、他の何もののように彼らを団結させることができ、日本に勝つための集団的欲求です。
韓国人の高校生ミン・スンウォンは、「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のチームに加わったのは当初の試合だったが、日本との試合は国家として多くのことを意味する。韓国の選手たちは歴史的緊張のために統一され、日本との試合に勝つことができる」と語った。
彼女が話す "緊張感"は、20世紀前半の朝鮮半島の残酷な占領のために、多くの韓国人が日本に感じる怒りや憎しみである。
それは、第二次世界大戦中の数万人の韓国人女性の性的奴隷化を含む職業です。
安倍晋三首相は、韓国で知られているように、日本海や東海を眺めながら、平昌の冬季オリンピックでの動きが不快に感じている。
数日前にオリンピックについて語った元韓国副大臣は、「北朝鮮は明らかに金を獲得しているようだ」と宣言した。
彼は選手たちを意味するものではなく、北朝鮮がミサイル発射から平昌オリンピックの全面的な採用へと変わったという意味で、北朝鮮の首都を経て「平壌オリンピック」と呼ばれるようになった。
「魅力的な攻撃」
安倍氏はほぼ確実に同意するだろう。ゲーム開始前のインタビューで、河野太郎外相は、北朝鮮の「魅力的な攻撃」によって韓国人が取り込まれる可能性があることを心配していると語った。
そして、それはどんな魅力的な攻撃であった。金主席(キム・ジョンウン)の妹キム・ヨジョン(キム・ヨジョン)の南朝鮮訪問は、間違いなく3日間の訪問だった。彼女は彼女と喜んで笑顔を交わし、ムン・ジェイン韓国大統領が北朝鮮を訪問するよう招待した。
これはすべて、安倍晋三首相にとっては悪いニュースです。北朝鮮の核問題を阻止しようとする政府の政策の全面的根拠を損なう恐れがある。
・キム・ジョンウンの妹が魅力を上げる
米国にとって、北朝鮮の核兵器は、間もなく実在の脅威になるかもしれない。日本の場合は既にそれがあります。昨年、北朝鮮は日本の直ぐ上に2基の長距離ミサイルを発射した。軍事的紛争では、北朝鮮が核兵器をむしろソウルよりもむしろ使用するという強い疑惑もある。
退職した日本人将校が最近「私は広島や長崎が再び起こることを許すことはできない」と語った。
そして、安倍首相は非常に厳しい立場をとっている。日本は、ソウルでの週末の「愛フェスティバル」以来のすべての声明で、ムーン大統領が平壌に行くことを望んでいないことを明らかにした。
ソウル国民大学のアンドレイ・ランコフ教授は、平壌が何をしているかについての日本の懸念を雄弁に述べている。 NKNewsのウェブサイトの記事で、彼はこう書いている。「北朝鮮人は敵の弱点と敵部を悪用する方法を知っている華麗な外交官である。
北朝鮮外交は、12月中旬以降、約2つの目標があり、第1に、米国が軍事攻撃を打ち出す可能性を減らすために努力しており、第2に、ソウルとワシントン。
河野太郎外相は、北朝鮮制裁が「噛み始めている」と昨年夏に発せられた禁輸措置が北朝鮮経済を本当に傷つけ始めていると語った。彼が信じているのは、北朝鮮がオリンピックの魅力的な攻撃を開始した理由、つまり時間を買ってチョーク・ホールドを緩和することだ。
(英語訳) Japan's worries about North Korea's 'charm offensive'
By Rupert Wingfield-Hayes
BBC News, Tokyo
14 February 2018
It was half way through the second period when Randi Heesoo Griffin fought her way down the right wing and slipped the
puck between Japanese goalkeeper Akane Konishi's pads. The puck slid in to the net and the crowd went wild. In the
stands, the ranks of red-clad North Korean cheerleaders erupted. For the first time in Olympic history a unified Korean women's hockey team had scored a goal, and not just any goal, this
goal was against Japan. You could have been forgiven for thinking the Korean team
was winning. In fact, by the end they had lost 4-1. But they had scored a goal. And if sheer desire to win had been the decider, the Korean women would have trounced their Japanese opponents by a mile. "The North Koreans feel the same as us," South Korean player Choi Ji Yeon said before the game. "We told each other that
we're going to have to win this game against Japan no matter what." ・North Korea at the Winter Olympics: All you need to know
・North v South: A history of sport, bombs and diplomacy
North and South Korea may still officially be at war, they may have thousands of artillery and missiles pointing at each other across the DMZ. But one thing can unite them like nothing
else, a collective desire to beat Japan. Speaking to the Korea Times, South Korean high-school
student Min Seung-won summed up the mood: "I was initially against North Koreans joining our team, but the match against Japan means a lot to us as a nation. I hope the North and South Korean players can come together more unified because of the historical tension, to win the game against Japan." The "tension" she talks about is the anger or even hatred that many Koreans feel towards Japan because of its brutal
occupation of the Korean peninsula during the first half of the 20th century. It is an occupation that includes the sexual enslavement of
tens of thousands of Korean women during World War Two. For Japanese Prime Minister Shinzo Abe, watching from
across the Sea of Japan, or the "East Sea" as it is known in Korea, the goings on at the Winter Olympics in Pyeongchang are making for uncomfortable viewing. Speaking about the Olympics a few days ago, former South
Korean Vice Foreign Minister Kim Sung-Han declared: "North Korea clearly appears to be winning gold". He didn't mean its athletes, he meant North Korea's
extraordinary switch from firing missiles to an all-out embrace of the Pyeongchang Olympics, so much so, some have started referring to it as the "Pyongyang Olympics" after the capital of North Korea. 'Charm offensive'
Mr Abe would almost certainly agree. In an interview before
the games began, his foreign minister, Taro Kono, told me he was worried South Koreans could be taken in by the North's "charm offensive". And what a charm offensive it has been. The high point has
undoubtedly been the three-day visit to the South by Kim Jong-Un's own sister Kim Yo-jong. With her she brought a winning smile and an invitation for South Korean President Moon Jae-in to visit Pyongyang. All of this is bad news for Prime Minister Shinzo Abe. It
threatens to undermine the whole basis of his government's policy to stop North Korea's nukes. ・Kim Jong-un's sister turns on the charm
For the United States, North Korea's growing nuclear
arsenal may soon represent an existential threat. For Japan it already does. Last year the North flew two long-range missiles right over Japan. There is also a strong suspicion here that, in any military conflict, Pyongyang would rather use its nukes on Tokyo than Seoul. "We can never allow another Hiroshima or Nagasaki to
happen again," a retired Japanese general told me recently. And so Prime Minister Abe has staked out a very hard-line
position. In every statement since the weekend "love-fest" in Seoul, Japan has made it clear it does not want President Moon to go to Pyongyang. Professor Andrei Lankov of Kookmin University in Seoul
eloquently articulates Japan's fears about what Pyongyang is up to. In a piece for the website NKNews he writes: "The North Koreans are brilliant diplomats, who know how to exploit the weak points and divisions of their enemies. "Since mid-December, North Korean diplomacy has largely
been about two goals. First, Pyongyang is working hard to reduce the probability of a US-initiated military strike against it. Second, it is doing what it can to drive a wedge between Seoul and Washington." sanctions against the North are "starting to bite", the embargoes imposed late last summer are beginning to really hurt the North Korean economy. That he believes is exactly why Pyongyang halympic charm offensive - to buy time and to get the choke-hold relaxed. |
その他
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オーボエの渡辺克也がCDとリサイタル
産経新聞などにコラム「ベルリン音楽旅行」を連載中のオーボエ奏者、渡辺克也(45)がCD「ポエム」を発売し、収録曲を中心に据えたリサイタルを28日から東京、茨城、福島で開催する。
名門のベルリン・ドイツ・オペラなどで妙技を披露してきた渡辺は、高度なテクニックが盛り込まれた難曲を鮮やかに演奏し、色彩感と情感にあふれた世界を紡ぎだす
渡辺は昭和41年、さいたま市生まれ。東京芸術大在学中から新日本フィルハーモニー交響楽団に入団して早くから活動を開始した。
平成2年にドイツに渡り、カールスルーエ州立歌劇場管弦楽団、ベルリン・ドイツ・オペラの首席奏者などを歴任して注目を集め、ベルリンを本拠に名手ぞろいのソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルクの首席奏者を務めて活躍する。
「ドイツに居を移して20年が過ぎ、人生の半分近くをこの国で過ごしてきました。
音楽的にも人間的にも、ヨーロッパで学んだものは実に多く、古い演奏の記録を調べたり、埋もれていた名作を探す過程の中にも、たくさんの刺激が与えられ、向かうべき音楽の姿が大きくなっていきます」
今回のCDとリサイタルでは、19世紀後半に活躍したフランスのオーボエ奏者、ファルグが作曲した「ウェーバーの歌劇『魔弾の射手』の主題による幻想曲」、1940年生まれのノルウェー人作曲家、マドセンのオーボエ・ソナタなど、珍しい作品が並ぶ。
タイトルに掲げる「ポエム」は、その存在がほとんど世に知られていないロシアの女流作曲家、ドラニシニコバのロマンチックな小品だ。
「『ポエム』の楽譜には、作曲者がオーボエ奏者に恋をし、悲しい結末を迎えたことをうかがわせるような書き込みがあります。
重いピアノの響きで始まるこの作品は、彼女が背負った宿命を思わせる感傷的な旋律が印象的です」
悲恋の物語を情趣たっぷりの響きがつづっていく。
ヨーロッパを代表する歌劇場で演奏を重ね、大向こうをうならせてきた渡辺のオーボエは、歌心にあふれ胸をいっぱいにする。
精密で濃密な音楽づくりは、深い尊敬の念を抱くドイツの大指揮者、フルトベングラーの影響が大きいという。
「作曲家の意図したことを実際の音にするのが演奏者の務めですが、フルトベングラーは、作曲家の思いを深く受け止め、作品が指し示す理想をより高い次元で表そうとしました。
僕も音譜に書かれたことをすべて音にするだけではなく、その背後には何があるのか、どんな思いを音譜に込めたかを感じ取り、濃厚で深みのある演奏を目指していきたいと考えています」
リサイタルは、7月28日=東京文化会館(東京都台東区)、同29日=鹿嶋勤労文化会館(茨城県鹿嶋市)、8月4日=いわき芸術文化交流館(福島県いわき市)。
2012.7.26 14:42
産経新聞
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【オーボエ奏者 渡辺克也のベルリン音楽旅行】
素晴らしきフランスチーズの世界
オーボエ奏者の渡辺克也(瀧誠四郎撮影)
ベルリン・ドイツ・オペラのフランス人首席フルート奏者、エリック・キルヒホーフは、私の元同僚でまた無二の親友でもあります。
世界で最も権威あるミュンヘン・コンクールで1位無しの2位に輝くなど大変な名手でありまして、双子の弟パトリスもフランス国立管弦楽団ピッコロ奏者です。
グルメの街ストラスブール生まれですから、フランスチーズを実家からベルリンまで欠かさず送ってもらっています。
本場フランスでは、加熱殺菌していない牛乳から作られたのでなければカマンベールを名乗れないそうで、それを守っていない上にハーブ入りなどのバリエーションまでもあるドイツ製カマンベールには、全く我慢ならないそうです。
演奏旅行で日本に行った際、スーパーでチーズが売られているか真っ先に調査しましたのは、フランス人の彼としましては当然の成りゆきでありましょう。
「日本にもチーズがあった。四角くて真空パックされている、チーズという名前のチーズが!」と嘆いていました。
ヨーロッパではゴーダ、エメンタール、ゴルゴンゾーラ、といったナチュラルチーズが種類も豊富にありますが、チーズという名前のチーズはありません。
フランスチーズに興味津々の私は、ソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルクの演奏旅行でパリに行く前に、主だった種類のチーズリストを作ってもらいました。
冷蔵ショーケースに何十種類も並んでいるチーズ売り場を前にして、フランス語が全く話せない私でもそのリストさえ渡せば全て事足りるようにです。
喜々として20種類もメモしてくれます。
激しい臭いを放つチーズも手加減せずに入れてくれと頼みましたので、フライトの機内で迷惑にならないよう、お店で真空パックにしてください、とフランス語で書き添えてくれました。
本場フランスチーズの世界、素晴らしかったです。
ただそのヨーロッパも、こと魚につきましては相当貧弱であると言わざるを得ません。
ムニエルなどにすると美味(おい)しい、おろした状態の淡泊な冷凍の白身魚が、1キロ袋入り400円くらいで手軽に入手できます。
ご丁寧に皮を剥いであるので、魚の皮の美味しさを知る日本人といたしましては、残念ですねえと思うのですが、もっと驚くのは、魚の種類の欄に「深海魚」と書かれていることです。
深海魚という名前の魚はいません!
◇
【プロフィル】渡辺克也
わたなべ・かつや 1966年生まれ。東京芸大卒。91年、ドイツに渡り、ベルリン・ドイツ・オペラ歌劇場管弦楽団の首席奏者などを歴任。現在はソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルクの首席奏者として活躍している。
2012.9.16 09:05
産経新聞
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【オーボエ奏者 渡辺克也のベルリン音楽旅行】
振り上げる指揮法で豊かな音
先日ある会で、一つのオーケストラを2人の超一流指揮者がたて続けに振るのを聞きました。
長老クラスの方の1曲目に続き、若手指揮者が2曲目を振り始めたところ、最初の音で私は愕然(がくぜん)としてしまいました。
1曲目に比べ、あれっと思うほどにオーケストラが鳴らなくなったからです。
若くて動きも俊敏ですのに、響きの豊かさが20%減ったみたいでした。もちろん楽員が手を抜いていたわけでは絶対にありません。
ある指揮者が指揮台に立った途端にオーケストラがよく鳴る、あるいは鳴らない、指揮者の良しあしが一瞬にして明らかになってしまう現象です。
優れた指揮者は、オーケストラを鳴らすために、ひいては音楽を引き出すためにどのような動作が効果的か、日々研究しています。
私の経験した中で最もよく鳴るのは、クリスティアン・ティーレマンの指揮でしょうか。特に低弦が地響きを立ててうなりだします。
小学校の音楽の授業でも、指揮というのは上から下へ振り下ろす、と教わるのが一般的ですね。
しかし、ティーレマンのは全く正反対に、下から上に振り上げます。下の打点から跳ね返って結果的に振り上がるのではなく、打点そのものが上の方にあるという、極めて独特なシステムです。
その動きを例えるならば、フライパンでホットケーキを焼く際、突き上げてひっくり返すような動作、また、腕を開いたバレーボールのアンダーハンドレシーブのようでもあります。
ゆっくりしたテンポでは、大切な大きい壺(つぼ)を目の高さほどに持ち上げるような動作をします。
この指揮法では、振り下げて準備する動作、振り上げて打点そのものを示す動作ともに、普通の指揮法に比べて重く力強さが増します。
ティーレマンの持ち味のゆっくりしたテンポやドラマチックな表現を作り上げるのに、とても有利と言えましょう。
また、腕を振り上げる動きにより、音楽が上方向に気持ちよく飛んでいきます。あたかも、蓋をすべて取り払って演奏されるグランドピアノから音が湧きだすように。
余談ながら、腕を上から下に振り下ろすと背中と腰に負担がかかりますから、下から上へ振り上げる指揮法は、指揮者を職業病から解放してくれるかもしれませんね。
上方向への勢いで身長が伸びる効果も期待できますか!
2012.8.26 07:52
産経新聞
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【オーボエ奏者 渡辺克也のベルリン音楽旅行】
名指揮者 音楽以外でも聴衆を魅了
今年1月、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートの最中に、客席で携帯電話が鳴り響き、指揮のアラン・ギルバートが演奏を中断する、という事件がありましたね。
マーラー交響曲第9番最終楽章の弦楽器だけが奏でる静謐(せいひつ)な場面に2千人が集中している、まさにその時でしたから、居合わせた誰にとりましても、不幸で残念な出来事でした。
年に何十回とコンサートをこなす私たちにとりましては、このようなことは実はそう珍しくはありません。
2千人も集まると、人間どんなに気を付けていても、過ちが起こってしまうものなのでしょう。
ベルリンドイツオペラでは、開始5分前の一ベルの代わりに、一瞬びっくりするような携帯電話の呼び出し音を流します。お客さまに、「おっと、スイッチ切ったかな」とご確認いただくためです。
何年か前、クリスティアン・ティーレマン指揮ベルリンドイツオペラのアテネ公演にて、ワーグナーのリエンツィ序曲を演奏致しました。
この作品を国外演奏旅行に持っていくこと自体大問題だと思うのですが、その話はまた別の機会に…。
冒頭の非常に静かに遠くから聞こえるファンファーレを演奏中に、客席で携帯電話が鳴りだしました。
大指揮者の多くがそうでありますように、ティーレマンはかなり難しい人物と言わざるを得ません。表情も全く変えずに、即座に演奏を止めました。
「まずい! この男、お客さんを罵倒する」−。楽員の脳裏を最悪の事態がかすめ、オーケストラのあちらこちらから「マインゴット…」のつぶやきが漏れ聞こえます。
くるりと客席の方を向いたティーレマンは、ポケットから何か取り出しました。
いつになくにこやかに「皆さん、私も自分の携帯かと思いドキッとしましたが、見てください、このように、ステージに上がる前にスイッチを切ってあるのです。
お願いですから、コンサート中は忘れずにスイッチを切ってくださいね!」とやったものですから、客席はもちろん、ステージ上の私たちも大爆笑。
この出来事を、ニューヨークのように不幸な事件にしてしまわずに、コンサート会場を笑いの渦に巻き込んだティーレマンの機転は、実に秀逸です。
先程難しい人物と表現してしまいましたが、彼と一緒に演奏したことがある演奏家のうち、指揮者としてのティーレマンを絶賛しない者は、皆無です。
2012.7.22 07:30
産経新聞
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