naomiの勝手に絵本の紹介

ライフワーク(自称)の絵本の紹介と乳がん体験記

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今日は、こんな絵本を見つけてきたので紹介したいと思います。
『お母ちゃん お母ちゃーん むかえにきて 』集団疎開の絵本
(奥田 継夫・ぶん 梶山 俊夫・え 小峰書店)

明日は終戦記念日。(敗戦記念日?(*^_^*))
広島原爆、長崎原爆、終戦記念日・・と、この時期に盛んになる「戦争」の話。
本来は、この時期だけではなく、 いつもいつも思っていないといけないとは思うのですが、
このときだけでも話がでるうちは、平和なのかな?と思います。
主に小学生を対象としてよみきかせをしていますが、
今の小学生に「戦争」と言ってもあまりピンとこない子がたくさんいるのも事実です。
広島原爆の話をしても、やはりどこかの出来事で・・。
想像できない・・というと、震災や津波の後の様子を思い浮かばせます。
それなら、最近TVの映像で目にした事があるから・・。
本当に想像力に欠けるというのか、実際に目にしたものでないと想像できないのかしら・・。
どこまでも、受身なんだわぁ〜と、ちょっぴり悲しくなっていまします。

さて、この絵本ですが、
爆弾を落としたり、敵をやっつけるだけが戦争ではありません。
戦争中は、こんな子供達の戦いもありました。
これなら、今の自分がもしこんな立場だったら・・と、疑似体験も可能かな?と
見つけた絵本です。(今度、読み聞かせして見たいと思っています。)
内容は・・。
「ボクちゃん、集団疎開に行ったら、家のもんとは離れて暮らさなあかんねんよ。わかってるんか?」
「大人はお国のために戦争に行くやろう。子供は集団疎開に行って、お国のために尽くさなあかんねんてぇ、先生が言いはった」
「ボクちゃん」
「なに?」
「なんにもない」お母ちゃんは、ボクをぎゅっと抱きしめた。顔がお乳のところにあたった。

「ばんざーい!」「ばんざーい!」「天皇陛下 ばんざーい!」
学校で夜、別れの儀式があった。
昭和19年9月22日、夜、9時25分、疎開第八特別列車は先生と子供だけを乗せて発車した。
ホームには日の丸の小旗をふったたくさんの人たちが、見送りに来た。
ボクはなんともいえない、勇ましい兵隊に行くような気持ちになった。
「勝つために、勝つ日のために」校長先生も言った。
17時間かかって、やっと島根県へついた。

起きたときも、ごはんを食べるときも、教室でも、お寺でも、24時間友達と一緒だった。
友達といると楽しい事もあったが、嫌な事もあった。寝るときは、大阪の方を向いて
「お父さん、お母さん、おやすみなさい」をした。
『お母ちゃん、お元気ですか?ボクも元気です。今日は栗拾いをしました。
イガで指をつきました。はやく戦争に勝って、みんなで栗拾いをしたいものです。
昨日は、村の家へ、お風呂をもらいに行きました。いくとあられなどを出してくださいました。
おいしくおいしくいただきました。』
『お手紙、うれしく拝見。元気な様子が手に取るようにわかり、お母ちゃんも安心して
大阪の空を守る事ができます。あなたがいなくなって、家の中は寂しくなりました。けれど
我慢しましょう。ボクちゃんの言うように、勝てばいつでも会えるのだから』

秋は短く、木枯らしが吹くと、陰気な冬がやってきた。雪も降った。
お正月には、式の後、村の家に泊まりにいって、お雑煮のお餅をたべた。
お父ちゃんもお母ちゃんも、姉ちゃんも、妹もいないお正月。
その頃から、家に帰りたくなってきた。
シラミがわいた。ノミもでた。食べるものも少なくなった。
「食べ過ぎたときに飲むねんよ」と渡された胃の薬を食べて見た。
噛むとますます食べたくなって、一ビンたいらげた。きみずが胃からあがってきた。
おなかが減って 減って、土の上を転げまわった。
イタドリ ノボシ スイバ メダカ キンギョ イナゴ はみがき えのぐ カエル ヘビ バンド 土
しんぶんがみまで食べた。
みんなガリガリ。ボクもガリガリ。
食べ物の多い、少ない、取った、取られたで喧嘩が増えた。強いものが弱いもののを取り、
弱いものが、さらに弱いもののをせしめ、その子は先生に言いつけ、そして、先生に言いつけたと
言っては、また殴られた。
その子とはボクだ。ボクはだんだん、集団疎開が嫌になってきた。
「先生、家に帰らせてください。大阪へ帰らしてください。お母ちゃんのところへ帰らしてください」
と頼んだ。そんなボクに、先生はビンタをくらわし、
「お前らは、次の兵隊になるために、集団疎開にきたのだ。あまえるな」と言って、
強い子 良い子に育てようとした。
お父ちゃんが戦死した。けど、おかあちゃんが帰らなくて良いと言ってきた。
お母ちゃんのバカ!バカ!バカ!

待ちに待った、面会日がやってきた。
「あ、お母ちゃん!!」お母ちゃんは、ほかのお母さんに混じって、門のところに立っていた。
この 春のような、 この 光のような、この 海のような 暖かいもの。ボクは駆け寄って、
おなかの底から声を出した。「お母ちゃーん、ボク 帰りたい」
戦争というものが、かっこうのいいもんでも、いさましいもんでもなく、つらくて、つらくて、
しんどいもんであることが、やっとわかってきた。
ボクは自分で集団疎開に行くと言っておきながら、お母ちゃんが帰った後は、
「お母ちゃん、はよ 迎えに来て、お母ちゃん、はよ 迎えに来て」と、毎日拝むようになった。
3月13日 大阪が空襲で焼けた。
先生が部屋で、「お前のお母さんが、亡くなられた。妹さんも、お姉さんも即死だったそうだ」と
ボクの肩にそっと手を置いた。
面会の日、会ったばかりのお母ちゃん。神様嘘でしょう。嘘と言って、そんなこと嘘に決まってる!
「太田、辛抱するんだぞ。これもお国のためだ。悔しかったら、早く大きくなって兵隊になれ」
いくら、お国のためだと言われても、言われるはしから はしから 涙が流れ落ちた。

8月15日、戦争は終わった。負けたのだ。
大人は悔しがって泣いた。友達は「家に帰れる」と言って喜んだ。「お母ちゃんに会える」と
はしゃいでいた。
が、ボクには帰る家もない、迎えに来てくれるお母ちゃんもこの世にはいない。
ボクは悔しくも、うれしくもなかった。
ボクは、面影を追って、一人で線路を歩いていった。
お母ちゃん。お母ちゃん。お母ちゃぁーん。

これを読んだとき、涙が出た。
戦争に対する素直な気持ちが出ていると思う。
戦時中、戦後すぐにはこんな表現はタブーだったろう。
が、ある程度の年月を経て、当時の生々しさをさらに表現できるようになったのだと思った。
それだけ、自由を手に入れたんですよね。
ふと、私は思った。これでもし日本が負けていなかったら、日本人ってもっともっと傲慢に
なっていたのかもしれないと・・・。
もしかして、負けてよかったのかも!・・と。
北朝鮮なんか問題にならないくらいの軍国主義の国だったかもしれない。

靖国参拝が今騒がれているが、私的には、この国は信教の自由を訴えているのだから、
神社に行こうが、お寺に行こうが、教会に行こうが、一向にかまわないと思う。
ただし、それは個人としてであって、肩書きで行ってはいけないと思う。
もうひとつ、言わせてもらえば、平和や幸せは、神様や仏様が与えてくれるものではなく、
一人一人の心の中にある。それを忘れてはいけないと思う。

閉じる コメント(15)

はぁ…考えさせられました。言葉にならへんなぁ…戦争時代の事はmi-chaも子供に教えていきたい事の一つです。この歴史は忘れたらあかんと思う。

2006/8/14(月) 午後 4:42 [ pus*_*n_ju*e ]

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初めまして ランダムで来ましたo私も今読んで涙がでました・・・なんで戦争なんてしたんだろうo そんなのに勝ったってなんにも嬉しくないo大切な人が死んでただ悲しいだけだと思うoそんな事して人間ゎバカだと思う・・・

2006/8/14(月) 午後 6:48 [ なな ]

はじめまして。すごく涙が出ました。戦争ゎゃっぱり絶対してゎぃけませんね。

2006/8/14(月) 午後 9:43 [ hiy*ko5*m ]

お話はここで終わっていますが、この後戦災孤児達は野良犬か犯罪予備群のように追い回され警官から小突かれ、若い女性は政府に騙されてRAAという組織に売られて米兵向け売春婦にされたりしてます。 本当に困った時に弱者を切り捨てるのがこの国のやり方です(* ゚Д゚)

2006/8/15(火) 午前 9:36 [ ひら ]

切ないです、、。

2006/8/15(火) 午後 2:50 [ - ]

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MIーCHAさん、自分達のできる範囲で、伝えていきましょう!こんな事は日本だけじゃなく、世界のどこでもあってはいけないことですから。過去の財産です(*^_^*)

2006/8/15(火) 午後 7:39 [ naomi ]

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soft1nanaさん、ひよこさん、ランダムからのお越し&コメント、ありがとうございます(*^_^*)。読んでいただけ嬉しいです。感じたこと友人でも誰でもいいです。伝えてください。そうすればまた一人同じ気持ちの人が増えますからぁ〜(*^_^*)。

2006/8/15(火) 午後 7:42 [ naomi ]

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さすがひらさんです。その後を語れるなんて!!本当にそうなんですよね、こんなのはほんの一部。終戦を迎えてもなお、庶民の戦いは続いていましたから。そして61年たった今でも、きっと戦い続けている人がいるはずです。なんだかなぁ〜〜(-_-;)。

2006/8/15(火) 午後 7:44 [ naomi ]

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シロさん、その気持ちをどうかいつまでも持っていてください。母の愛が平和への近道だと思います。世の中を母の愛で包み込んじゃいましょう!!(*^_^*)

2006/8/15(火) 午後 7:49 [ naomi ]

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辛いけど、現実にあった事なんですよね。・・おじいちゃん、おばあちゃん達はこういう子供時代を経て今を生きているのですね。頭が下がります。

2006/8/17(木) 午前 2:31 ケロママ

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そうなんですよね。それを乗り越えて、今の日本があるわけです。この凄くつらかったがゆえに、子供には苦労させたくない!というのがあって、逆にダメにしてきた部分もなきにしもあらず・・。難しい所です。

2006/8/17(木) 午前 8:51 [ naomi ]

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著作権違反しながらしたり顔とは滑稽の極み

2011/6/27(月) 午前 3:14 [ 八雲 ]

なおみさんの記事が著作権違反だったら、それとなく注意すればいいだけの話です。
人を嘲ることで優越感を感じて満足しているあなたは、法律には忠実かもしれないけど、果たして人間として真っ当なものかどうか。
名前もハーンからとってるのであれば、それもまたいたく失礼です。

2011/6/27(月) 午後 8:54 [ ひら ]

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ひらさん
ありがとね(*^_^*)
感謝です。

2011/6/27(月) 午後 10:21 [ naomi ]

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この絵本 最近読みました うわぁぁこわいぃってなりながら読んでいました こういう風に取り上げてくれる人がいるのは有難いですね

2014/5/28(水) 午後 8:43 [ mico ]


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