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今日、紹介する絵本は、
『ないたあかおに』
(ぶん・はまだ ひろすけ え・いけだ たつお 偕成社)
このお話は、私は大好きです!
何度読んでもいい!!
絵本を読み聞かせしていて、やはり子供たちに一番伝えたいのは
「こころ」なんですよねぇ〜。
このお話も、そんな「こころ」を感じてほしい。そんな1冊です。
お話の内容です。
ある山に 心のやさしい若い赤鬼が住んでいました。
赤鬼は、毎日一人で思っていました。
「私は、鬼に生まれたが、人間たちとも、仲良く暮らしていきたいな。
麓の村の人たちと、友達 仲間になりたいな。」
ある日、赤鬼は考えて、家の前に立札をたてました。
「心のやさしい 鬼の家です。どなたでも おいでください。
おいしいお菓子もございます。お茶もわかしてございます。 赤鬼」
翌日、村の二人のきこりが通りかかって、立札を見ました。
それが、本当のことかどうかわからないので、戸口からそっと覗きこんでみることにしました。
「なんだか、ひっそりしているぞ」
「きみが 悪いな」
「さては、まじめに見せかけて、うまくだまして とって食う つもりかも!」
「あぶない、あぶない 鬼だもの」
そう話しているのを、うちの中で耳を澄まして聴いていた赤鬼は、腹がたって
「だれがだまして 食うものか」と真っ赤な顔を突き出して、大声で言いました。
きこりたちは、「そらでた 鬼が!たいへん、逃げろ」と一目散に山を下りて行ってしまいました。
赤鬼は、くやしくてなりません。
涙をいっぱいためて、立札を壊していました。
そこに、ひょっこりと 仲良しの友達の青鬼がやってきました。
赤鬼は人間と仲良くなりたくって、立札を立てたことを青鬼に話しました。
聞いた青鬼はいいました。
「人間と仲良くしたいなら、こうしよう。
僕がこれから麓の村に下りて行って、暴れる。そして君が僕をポカポカなぐる。
そうすれば、人間たちは君を見て、褒めるに違いない。そうなれば、しめたもの
人間たちは安心しきって、遊びにやってくるよ」
でも、赤鬼は青鬼に悪いと、断ったが、
青鬼が「なにをいう。友達じゃないか。では、出かけるから、きみは後でくるんだよ」と
行ってしまった。
青鬼は、村に着くと大暴れ。
戸をたたいたり、壁を蹴ったり・・。
間もなく、赤鬼が来て「やい、このやろう」と青鬼の方を掴んで、頭をこつんと叩きました。
けれども強くは打ちませんでした。
青鬼は「だめだよ、それじゃ。もっとポカポカなぐるのさ」と小さな声で言いました。
それでも思いっきり出来ない赤鬼、青鬼はよろけるふりをして、そばの太い柱に頭を打ちつけました。
「いたい。いたい」と額を抑えて逃げていきました。
それを見ていた村の衆。
赤鬼は他の鬼とは違う。乱暴な鬼をなぐったと、良い鬼だと認められ
それから毎日のように大人も子供も連れだって、鬼の家に遊びにいきました。
鬼も退屈な日はありませんでした。毎日が楽しく にこにこしていました。
何日かたったある日、赤鬼は青鬼のことをおもいだしました。
「そうだ、青鬼クン、あれからちっともやってこない。どうしたのかしら。
あの時、額をぶつけたのが悪くて、寝込んでいるんじゃあるまいな」と心配になり、
青鬼のところへ出かけました。
青鬼の家に着くと、戸の扉に一枚の紙が貼られていました。
『 赤鬼くん
人間たちと 仲良く 真面目に付き合って、いつも楽しく 暮しなさい。
僕は しばらく きみと お別れ。 この山を出ていくことに決めました。
君と僕と 行ったり来たりしていては、人間たちは、気になって、落ち着かないかもしれません。
そう 考えて 旅に出ることにしました。
長い 旅、遠い 旅、けれども、僕がどこにいようと、君を思っているでしょう。
君の大事な幸せを いつも 祈っているでしょう。
さようなら。
きみ、体を大事にしてください。
どこまでも きみのともだち 青鬼』
赤鬼は、何度も何度も読みました。
「ああ、青鬼クン、きみはそんなに僕を思ってくれるのか」
岩の戸に両手をあてて、顔を押し付け、たらたらと涙を流して なきました。
このようなお話です。
鬼の姿をしていても心やさしい鬼もいるということ、偏見といいますか、
外見で判断しないという要素も入っていますし、
相手のことを思う心なども含まれているお話です。
なんか、深いお話で・・。
自分の事に置き換えても、かなり当てはまったりするんですよね。
たとえば・・。
すっごく厳しい先生がいて、大嫌いだった。
でも、そのきびしさはすべて私を思ってのことだった。
それが気づいたのは、かなり後になってから・・なんてこともありますし。
母はこんなにも頑張ってる!と自己満足でやっていますが、
それにとっても協力してくれている、子供たちと旦那。
実は、さみしい思いも我慢もさせていたりしちゃいます。
こちらは、赤鬼のように、気づいた時には手遅れ・・とならないように
気をつけないといけませんよね(>_<)
自分の周りに、無くしたくはない人はいませんか?
その人に気づいてあげてください。(*^_^*)
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