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今日は、ポーランド南東部にある小都市ザモシチをご紹介します。
*ザモシチ旧市街 Stare Miasto w Zamościu
この可憐な町は、中世の大貴族ヤン・ザモイスキJan Zamoyskiのアイデアから生まれました。
宰相であり王国総司令官だった彼は、自らの地位にふさわしい居城をほしいと考えました。こうして築かれたザモシチの町は、ザモイスキが苦々しく思っていた王都クラクフを脅かす存在になるはずでした。町と同時進行して作られた巨大な砦はわずか20年(1580〜1600年)で完成したのです。全般を設計したのは、イタリア人建築家ベルナルド・モランドBernardo Morandoで、彼は宮殿、武器庫、聖堂参事会教会、市庁舎、広場に並ぶ石造の集合住宅などの重要な建物すべてを創りました。
ザモシチは、世界的にも類を見ない、都市計画と建築の集合体で、「理想都市」の考えに近いものです。「ルネサンスの真珠」ともしばしば評されますが、それはこの都市に、ただならぬ美しさと高い歴史的価値をそなえた作品群があるからです。そのような史跡はザモシチに数多くあり、すらりと塔がそびえる美しい旧市庁舎、一階のアーケードのような回廊が広場を囲む石造の住宅、そして、その中に混じって鮮やかに飾られているアルメニア商人の住宅などが目を惹きます。司教座聖堂では、価値のある芸術作品を見ることができます。現代の役割に順応したザモイスキ宮殿Pałac Zamoyskichとザモシチ・アカデミーAkademia Zamojskaは、かつての素晴らしさを失ってしまいましたが、町を取り囲む最大で7メートルの厚さがある巨大な防壁は圧巻です。
落ち着いたたたずまいを見せるザモシチの町。瀟洒なホテルに滞在し、美しい史跡やアートギャラリーを巡ったり、観光イベントに参加したりといった十人十色の楽しみ方ができるザモシチ。ポーランド東部に位置し、ワルシャワ―クラクフといった主要なルートからは少しそれていますが、観光客でごったがえしていないからこそ、落ち着いて本当のヴァカンスが楽しめる町なのです。ザモシチの隣には、「自然の真珠」といわれるロストチェRoztoczeの景勝地帯があり、貴重な史跡群で知られるルブリンLublinも遠くありません。
ザモシチへの鉄道でのアクセスは残念ながらあまりよくありません。
ワルシャワ中央駅17時15分発、ザモシチ着22時30分
クラクフからだと10時30分発17時48分着、または16時30分発、23時15分着
約6時間強かかります。
ポーランド国鉄のタイムテーブルはこちらでトーマスクックよりずっと詳しいものが検索できます。
→ http://rozklad.pkp.pl/bin/query.exe/en
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