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書庫ヴロツワフ周辺

ヤヴォル平和教会再訪

秋雨で冷え冷えとするなか、久しぶりにヤヴォルにある世界遺産の平和教会にやってきました。

この教会では訪問者に合わせて数か国語のインフォメーションを音声にして流してくれるのですが、今、流れているのは2年前にここから依頼を受けて録音した私の声です。お粗末ですが、教会の歴史などを詳しく入れてありますので行かれた方は日本語版をお願いしてみてくださいね。

ヤヴォルとここから車で1時間ほどのところにあるシフィドニツァにある木造教会群は、平和教会群と呼ばれています。建築という観点から見れば絶景には入らないかもしれませんが、その価値は、何よりそれらに託されたメッセージにあるのです。
 
この2つの福音アウグスブルク派の教会が建てられたのは、17世紀半ば、ヨーロッパの大部分を荒廃させた三十年戦争の後のこと。オーストリア皇帝がウェストファーレン講和条約(1648年)に基づき、ドルヌィ・シロンスク地方のプロテスタント教徒たちに3つの「平和教会」の建設を許可しました。それらは、破壊をもたらす戦争や宗教紛争の終結の象徴となるべきものでした。
 しかし、伝統的な教会と同じように作ることはできず、耐久性のあまりない建材を使用し、市壁からの大砲の射程距離に位置していなければなりませんでした。そうして、木材、藁、粘土を利用したハーフ・ティンバー(木骨)造りの建物が出来ましたが、木造建築の教会としてはヨーロッパ最大のもので、数千人を収容することができます。外観は質素ですが、内部はバロック様式の豪華できらびやかな内装で飾られています。
このヤヴォル(シフィドニツァから30 km)の平和教会も、内部は同じく豪奢に飾られています。約180点の絵画は旧約聖書や新約聖書の様々な場面と、家紋やギルドの紋章とを描いています。

また、シフィドニツァの平和教会は、旧市街の外側にあり、プロテスタントの古い墓地に建てられています。内装は美しく、天井や壁の絵画は聖ヨハネが黙示録の中に記した情景が主に描かれています。ここでは、教会会員の紋章を見たり、付近の都市や住宅の眺望を楽しんだりすることもできます。

 どちらの都市も素晴らしい歴史を誇っており(中世、シフィドニツァは独立した公国の首都でした)、まるで絵のようなに美しい旧市街にある史跡の数々が観光客を引きつけています。
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