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突然の出来事だった・・・ だって・・・ちょっと恋バナをし始めたら・・・告白だもの。 誰だってびっくりするはず。 湘南はその場の状況が一瞬分からなかった。 泉美からの言葉がいまだに頭を駆け巡っている。 「好きですっ!付き合ってくださいっ!・・・好きですっ!付き合ってくださいっ!・・・」 湘南にとっては長い時間だった・・・ 実際は5秒程度。 やっと現実に戻った湘南は思わずあたりを首をブンブン振って見回す。 そうか・・・今は・・・頂上だったっけ。 その凍った状況が吹き返るように、観覧車も動き始めた。 「大変ご迷惑をおかけいたしました。復旧いたしましたので運転再開します。申し訳ありませんでした。」 籠の中ではマイクからのアナウンスがただただなびいていた・・・ 「あ、あの・・・本気ですか。」 やっと空気を打ち破った。 「・・・はい・・・・・・。」 泉美の顔は真っ赤だ。 同じように湘南の顔も真っ赤である。 まるで気に実っている隣り合わせたりんごみたいだ。 そう、もう一度言うが、隣で告白されたのである。 本人を隣にして告白したのである。大変度胸ある女だ。 「そうですか・・・」 湘南はなかなか本当の気持ちが言えなかった。なんて気の弱い男だこのやろう。 「うん・・・分かった。分かったから・・・」 湘南が言葉を発する度に泉美の顔がどんどん沈んでいく。 まるで了解だけを受け待つかのように。 「うん、ちょっとね・・あの・・・あの・・・びっくりしちゃってね・・・あははは・・・」 「ごめんなさい・・・突然こんな場面で言ってしまって。」 泉美の謝罪に湘南は更に謝罪の気持ちを覚えた。 なぜ、告白してくれた人間が謝らなければいけないんだ! しかしなかなか言い出せないのが現実。優柔不断だ。 でも、その四字熟語、すぐに撤回しよう。 「僕も・・・気にかかっていました。あなたのことが。」 それを聞いた泉美は伏せた顔を上げ、恥ずかしくてしょうがない顔を湘南に向けた。 「て、ことは・・・」 「僕で本当に良かったら・・・」 湘南の顔からも涙が出ていた。 それを聞き、見た泉美は彼に寄り添った。 「ありがとう・・ぐすん・・・よろしくね。」 「う、うん・・・」 そう、こうしてカップルが誕生した。 湘南と泉美は40分もかかった観覧車の残り半分近くをただただ黙って寄り添ってすごした。 昼ドラじゃないんだからやめろっての。 先に下りていた湘子と剛士(与野剛士)は彼らの乗る前とのギャップの激しさに驚いた。 そりゃ当然だろ・・・離れていた2人がたった40分でベタベタしているんだから。 「お、お前ら!?一体何が・・・」 「さぁね〜分からない。ねっ、しょうなんくん。」 「全然分かんないよ〜泉美ちゃん。」 それを見た湘子は不自然に怒りが溜まっていった。 「なーんなのよ・・・あのべたっぷりは!?」 「なあ・・・マジでくっついちゃったわけ?」 「まさか本当に出来るとは・・・計算違いだったわ。」 「え?湘南ならあいつに惚れそうな気がしていたけどな。」 「ま、しょうがない。ぐだぐだ言っても後の祭りよ。あのベタカップルに後ろから付いて行こう。」 「なんか見ててイライラしてきそうだけど・・・ま、行くか。」 そうして、湘子と剛士はベタベタ出来立てほやほやのカップルの後についていくことにした。
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小説「恋愛思想物語」



んっ!?ドロドロしそうな雰囲気が漂ってきてる!!
これは・・・これはこれで、うまくいくのか?
気になる次第です。
2007/8/26(日) 午後 6:35
青龍くん>
間違えた・・・場のつくりが高校生にしては異常すぎた・・・^^;
[ ひだしょー ]
2007/8/26(日) 午後 11:28