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「ね〜せっかく来たけどさ・・・あまり人が多いところ好きじゃないのよね」
「うん、僕も好きじゃないんだよ・・。」
「もう出る?このきっぷさ、他のところも行けるんでしょ」
「そうだね。上野とか行ってみる?」
「行く行く〜うれしいよ〜湘南くん」
このオーラを色で表現したら・・・ピンクであろう。
あるいは赤であろうか。
そのベタンベタンな空気の後ろを男女二人組みが追いかける。
「ゲッ、もう出るのか・・・早すぎだろ。つーか普通遊園地じゃね?」
「おかしいでしょ・・・何考えてんのあいつ」
そのまま出て行った。
電車に乗って上野へ・・・
上野といえばアメ横と言うことでそこを歩くことに。
「初デートが君だなんて僕は夢のようなばら色だぁ」
「私だってうれしいよ〜こんな・・・」
「いっちいちしつこいな。連呼するなって。」
「なあ?あいつらさっきから同じ文章連呼してるでしょ?」
「・・カップルパワー恐るべし・・・」
「は、何だ?カップルパワーって・・・」
「それにしてもあいつらアメ横でどうするのかしら。」
「ただ単に歩きたいんじゃないの・・・二人でさ」
ふと思い返した。遊園地での発した言葉。
あまり人が多いところ好きじゃない
「思いっきり人いるじゃん!!馬鹿じゃないの!?」
「まあ、落ち着きなされ湘子殿・・・」
「与野!私は嫌がらせを嫌でも・・・」
「お前さ・・・あいつらをつき合わせるために遊園地に着たんじゃなかったの?」
「はうっ!?」
「だったらさ・・・温かく見守るべきじゃないの?」
「うん・・・」
「お前、正直どうなのよ?あいつが彼女作ってさ。」
「私は・・・私は・・・・・・良かったと思うよ。あいつが彼女出来て。」
「じゃあ、問題なしだね。温かく見守っていこう。そうだろ?」
「分かったよ。」
その後も尾行を続けていく・・・
まるでどこかの探偵事務所みたいに。
ふと目を向けると喫茶店に入っていった。何所にでもありそうな普通の喫茶店。
「ちょっと休もうか。この中でずっとしゃべっているのもいいしさ。」
「良いよ。入ろ〜入ろ〜」
「喫茶店に入って行ったわ。」
「んじゃ、俺帰るわ。もうメンドイ」
「は!?何あんた!!」
「だって尾行したって何もないじゃん。」
「まあ・・・うん・・・」
「帰ろう、湘子ちゃん。」
こちらでも出来そうな気がする今日の一日。
でれんでれんの空気を受けた男女はその内影響されるのかも・・・
果たして今後どうなるのか・・・。
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