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ひだしょーの営業日誌
最近絵を描いてないじゃないかーい? 平成27年3月16日

書庫小説「恋愛思想物語」

「・・・え?」
「今日はもう遅いし・・・」
「今なんつった?」
「だーかーらー。今日君の家に泊まって言ってもいいですか!?」

驚いた。突然の訪問願い。
確かに夜の8時は過ぎているけど・・・
高校生なんだから門限はまだ大丈夫だろう・・・

「いやーだって・・・親が心配するんじゃないの?」
「え?あ、ああ全然大丈夫!」
「本気かよ」
「本気!」
「・・うち部屋無いぞ・・・」
「じゃー一緒の布団で寝よう!」

泉美のテンションの上がりようがハンパではない。
戸田は反対に赤面し、今にも後ろに倒れそうなほど頭に血が上っていた。

「あのー・・・やっぱりやめた方が・・・」
「えーなんで・・・いいじゃないたまには」

そういって泉美は戸田の手を引っ張って戸田の家まで先導した。
抵抗しようとしたが言われるがままに連れて行かれるこの迫力に無力になっていた。

「ちょっと・・・いい加減離してよ」
「さー行きましょ!」
「・・・家通り過ぎているんですけど」

それを言ったとたん泉美はストップ。
あわてて止まった為に戸田と泉美が衝突。

「・・・痛いんですけど・・」
「・・・ったく・・・ここまで来たからには仕方がない」
「やったーっ!」

どこぞのカップルだこれ・・・
しぶしぶ家の中へ招き入れる戸田。
家のドアを開けて玄関に入ると・・・

「もー兄ちゃんなにしてたのよーっ!もう8時じゃないの!おなか減ったんだけど!・・・って誰?」

目の前におなかをすかして待ち構えていた妹がいた。

「あ・・・そういえば・・・父さんも母さんも旅行でいないんだっけ・・・」
「そうだよ。忘れてたの?」
「あーうん」
「仕方ないわね・・・んでそこの女の人は?」
「ちょっと・・・家に帰れなくなってここに泊めてあげようと思って」
「えーもしかして兄ちゃんの彼女!?」
「人聞き悪いな!・・・事実だけど」
「えーこんなくだらない兄ちゃんが彼女ねぇ・・・」
「黙れい。あ、泉美さん・・・こいつ妹」

ようやく話を振られた泉美は戸惑い気味ながらも。

「あ、初めまして・・・今日はちょっとお邪魔させてもらうわね」
「良いですよー今日父さんも母さんもいないからー」
「ありがとう・・・そう、お名前は?」
「兄ちゃん妹の名前も教えてなかったの?全く・・・私は七海。戸田七海(とだなつみ)です」
「七海ちゃんね〜。よろしくね〜」
「こちらこそ。それじゃあ上がってください。兄ちゃん・・・早く作れ」
「わかっとるわい!待ってなさい!自分だって同じなんだから」

玄関での応対を済ませ、ようやく上がる2人。
戸田は泉美を自分の部屋の中へ招き入れた。

「半年ぶりのボクの部屋。いかがかな?」
「変わってないよ。前に来たときと全く同じ。と言うか・・・会ったときのことを思い出すわ」
「そっか。それじゃ・・ボクはとりあえず着替えるよ」
「うん。妹さんのためにご飯でも作るのかな?」
「まーそんなところ。ま、3割自分のため。3割妹のため。4割は・・・」
「4割は?」

一息ついて戸田はこう発した。

「君のため」
「本当に!?作ってくれるの!?もーおなかペコペコだから早くしてね〜」

・・・そう返すか。
とりあえず戸田は廊下で着替えてキッチンへと向かった。
戸田は意外と料理が出来るのか・・・そうでもなかった。
戸田に呼ばれて飛んできた泉美はあ然とした。

「・・・何これ・・・」
「・・・卵焼き」
「黒こげじゃん!」
「砂糖を間違って過剰に入れすぎていつも通り焼いたら焦げたんだよ!!」

落胆する七海と泉美。

「仕方ない・・・食べますか」
「え?作ってくれたりは・・・」
「悪いけどあまり料理は得意じゃないのよ。それに人の家だし・・・」

あ、そう・・と答えて戸田は席について焦げた卵焼きにふりかけご飯を食べた。
妹は承知だったのか、平然にぱくぱく食べている。

「七海ちゃんは料理しないの?」
「うん・・・まだちょっとね。お菓子ぐらいしか作れないよ」
「そうなの。でもお菓子作れるんだねー凄いねー」
「まあ、一応中学生ですから・・・」
「・・・えっ!?」

なぜびっくりしたか。
それは七海の身長が150センチよりも低い身長と小柄な体系だからだった。

「あー見た目で判断しましたねー?」
「いや・・あはははは・・・・・・・・・ごめんなさい」
「まあ、慣れてますから・・・」

一気に食卓は暗いムードに包まれた。
21時を時計の針が指すところだった。

  • 顔アイコン

    いやぁ〜、いつも気になる所で止めてくれますねぇ。
    最近更新密度が高いのでうれしいです。作家と同じように気分が乗ってたりするんですかね!?
    ところで、湘南さんは料理とかするんですか?
    私はしますよ。隣の祖父母の家で。親に自分の家でやれって言われそうですが・・・

    [ 1500型 ]

    2008/4/13(日) 午後 9:06

  • 顔アイコン

    1500型さん>
    まあそういうのは得意ですから・・・(話の内容をぎりぎりまで言わないとか・・
    いや〜私は料理しませんね。
    実習などでしかしたことがありませんねぇ。

    [ ひだしょー ]

    2008/4/13(日) 午後 10:19

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