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時計が夜の9時を指したころ、制服姿の高校生男女と私服中学生1人は一つ屋根の下で生活していた。
「あ〜ぁ・・・疲れちゃった」
「まぁ・・・ね・・・喧嘩したんだろ・・・」
2時間も人と誠心誠意戦っていれば心も体も疲れるはずである。
制服についている汚れがそれを現している。
戸田が一息ついてコーヒーを飲んでいる頃、泉美が言った。
「ねーねー体も汚れてるからお風呂入りたいんだけど・・良い?」
戸田は若干衝動を起こしたが平然に、
「ああ・・良いけど・・・」
と返答した。
「まあ明日学校休みだから良いけど・・・着替えとかもしあったら着替えたい・・・」
「そうだね・・・じゃあ泉美さんが入ってる間に探しとくよ」
「あ、本当?ありがとう」
「じゃ、風呂はあっちで・・・」
と、案内した後、泉美は風呂へ、戸田は泉美の服探しに取り掛かった。
妹のものがないかと考えたが、サイズがまず合わないと判断したためやめた。
親のを借りると何言われるか分からないので仕方ないので自分の洋服を探し出した。
「さて・・・おっとタオルの場所を教えて無かったか」
そう思いながら脱衣所の前に立つ。
「コンコン、泉美さーん?入りますよー?」
ガチャっとドアを開けたそのときだった。
・・・目の前に女神!?
「ひぇっ!戸田くん・・・」
「・・・えっ!?泉美さ・・・」
換気扇を点けていなかったのが奇跡だったが、湯気まみれの中に泉美の姿・・・
戸田も目が悪いので良く見えないのだがそういうわけでもなく・・・
「何入ってるのよー!」
「いや、着替えを・・・」
「あ、ありがと・・・じゃなくって!」
「ひわわわ」
率直に逃げようとした瞬間だった。
「このばかー」
シュンとすぐそばにあったスプレー缶を泉美が投げ、うまい具合に戸田の顔面に直撃。
「うぎゃっ!?・・・す・・・すいま・・あう・・・」
「あっ!?戸田くん!?」
そのまま戸田は後ろに倒れ、意識が朦朧としていた・・・
騒ぎを聞きつけた妹の七海もやってきて、
「あー七海ちゃん!戸田くんを・・・」
「りょーかーい。泉美さん何かしたのー?」
「え!?そこ逆に兄さんの方を疑わないの!?」
「えーまぁ・・・そう考えたらそうですね」
苦笑しながら兄である戸田を引っ張っていく七海。
思考回路は若干外れているらしい・・・
気が付いたら戸田は自分の部屋に運ばれていた。
横を向くと・・・
「げぇぇぇぇぇぇ!?泉美さぁぁぁん!!着替えなさーーい!!」
なんと未だバスタオルを巻いただけの泉美がそこに居た。
「いやーだってなすがままに気絶させちゃったから・・・お・わ・び」
「はぁ・・・」
そんなことを言われても・・・という表情をする戸田。
「どお?私の・・・」
「着替えなさい・・・」
「もー乗ってくれないんだからー分かったわ」
渋々泉美は脱衣所へ着替えに行った。
その後同じ部屋に妹が居ることに気づいた。
「・・・あの人スタイル良いよね・・・」
「え?そうかなぁ・・・」
「私なんか未だに子供っぽいし・・・」
「気にするなよ。さ、お前次入ってこいよ」
体が小さい七海にとって泉美は恵まれている人だと感じていた。
改めて何気なく見ていた泉美の体つきは悪くないと思う戸田であった。
着替えてサイズが合わないがぼがぼの服を着た泉美が部屋に入ってきた。
戸田も部屋着に着替えていた。
「ふーさっきのことは置いておいて、ありがとね」
「ああ、別に」
「この服戸田くんのだよね。大きいねー」
「そう?泉美さんが小さいんじゃないの?」
「そんなこと言うなー・・・って言いたいところだけど小さかろうが大きかろうがどっちでもいいか」
「そうだよ」
などと談笑しながら時間は23時を回った。
疲れているのか、徐々に会話の速度に遅れが出てきた泉美。
「ねぇ・・・ちょっと・・・眠くない・・・」
「そうだねぇ・・・寝る?」
「うん・・寝よ寝よ」
「どうしようか・・・」
寝場所を考えている戸田に一発で解決する意見を泉美は言い放った。
「一緒に寝よ」
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私が思うお決まりの騒ぎといえば
親が何らかの事情で帰ってくる、ですねぇ。
[ 急行 よしの川 ]
2008/5/19(月) 午後 4:08
急行よしの川さん>
それもありますね〜。
でもそれじゃつまらなさそうだったので(笑
[ ひだしょー ]
2008/5/19(月) 午後 5:16