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「だれかたすけてわたしを助けて
わからなくなってしまったのよ」
彼女の声はキミにも聞こえたはずだ
キミは自分が大切だった
いっしょに囲いを出られなかった
彼女は知ったんだ
石みたいなキミの心
キミは彼女を愛していたか?
キミは彼女の荷物を持ってあげたか?
彼女は行ってしまった彼女は行ってしまった
キミと不幸と悲しみを残して
「誰か助けてわたしを助けて
堪えられなくなってしまったのよ」
彼女の声はキミの心をノックしたはずだ
キミには真実がわかっていた
大人になるのが怖かった
彼女は知ったんだ
石みたいなキミの顔
キミは彼女の手に触れたか?
キミは彼女に口づけしたか?
彼女は行ってしまった彼女は行ってしまった
キミと不幸と悲しみを残して
彼女の声はキミの耳をつんざいて飛んでいった
ほんの一瞬ほんの一瞬
彼女の言葉は空の彼方で飛び散った
悲しい花火のように
キミの心を真っ赤に染めて
ペン画 :KENJI HARADA ”女人シリーズ”より
http://www3.coara.or.jp/~socogada/
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