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から梅雨に
やっと訪れた
激しい踊り子達
無数の声楽家達
万物すべてに光沢を与え
農夫も疲れた体を休めさせ
しばし思索の作業にはいる
外を飛び回っていた雄猫も
思索のノートに尻尾をのせて
冷たくないのか
かっこうは
遠くで
雨とコーラスしている
幼い頃
雨音と雷鳴には
そっと大好きなオルゴールを開けた
その細く弾ける音色を
屋根を叩く騒音の中で
探していた
今日は雨
小箱のすきまから
流れてくるような
細く澄んだ音色を
私は知らずに探している
そっとしまいこんでいた
心の音が
こぼれてくるのだ
薄暗い部屋の
窓の向こうはオーケストラ
壮大なミュージカル
観客は
しまいこんだ記憶や
忘れていた感性を
探しあてる
終わりのないリズムに誘われて
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