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当方は、スポラディックE層と地震の発生の関連性を検証するために、独自に開発した『FM波自動観測装置』を用いて当事務所(山形県米沢市)において実験的観測を行ってきた。

観測条件:

1.観測周波数帯域:76MHz−108MHz
2.観測周波数幅 :100kHz 
3.観測SN比  :1-127dB(下限を任意に設定)
4.観測RSSI :1-127dBμV(下限を任意に設定) 
5.計測間隔   :1時間
6.計測方式   :自動計測


観測結果より、局地的に発生するスポラディックE層による地震の予知は可能であると判断できる。

結論理由

1.受信出来たFM局と観測所の中間地点で、検知数日中に地震が発生している。
2.予想震源地が海上でもスポラディックE層の出現が確認できている。
3.周波数が高い90〜108MHz帯での検知が地震予知確度が上がる。
4.地震が発生した上空でのスポラディックE層は生成はごく短時間である。

FM波によるスポラディックE層の観測を行ってきた結果、今後の課題を以下に記す。



1.観測点の整備。

 FM波発生局と当観測所の中間地点がスポラディックE層の発生場所(予想震源地)となることが観測結果より判明した。当方が行った観測は、当事務所一箇所であるためFM波発生局と直線的な位置関係が成り立つFM発信局を感知するのだが、同一周波数のFM局が複数ある場合は予想震源地の絞り込みができない。観測所1箇所のためあくまで2次元的なエリアでの解析であり、より精度の高い地震発生場所の絞込までは出来ない。スポラディックE層の観測場所を増やし、3次元的解析を行うことで地震をピンポイントで特定出来るようになる。



2.観測間隔の短縮化

 今回の観測は、データの管理上60分間隔で観測したが、スポラディックE層の発生時間との関連で、60分が妥当な時間なのかは考察しきれていない。スポラディックE層の発生時間が1時間未満のデータは収集できていない。



3.地震のマグニチュードと震度の関係

 今回の観測結果より、FM波の受信データとマグニチュードはある程度比例することが推測された。しかしその震源地によっては、マグニチュードと震度に開きがある。(マグニチュードが大きくても、震源地が居住地域と離れている場合は、震度が低い。また、マグニチュードが小さくても居住地域直下で地震が起こった場合は、震度が大きい。)これは、3次元的解析により、震源地をピンポイントで予測すれば解決できる。
 今回の観測でごく小さな地震でもスポラディックE層が発生することが判明した。今後受信強度とマグニチュードの関係を精査する必要がある。



4.地球規模で発生するスポラディックE層との関連性

 NICT(宇宙天気情報センター)が発表しているスポラディックE層の発生要因と今回観測対象としたスポラディックE層の発生要因が異なるのではないかとの疑問がある。スポラディックE層は、宇宙からの影響により生成されるものと、地殻の影響から生成されるものとの2種類があると推測される。
今後、観測拠点が増えた場合にその生成要因を解明しなくてはならない課題である。


FM波観測装置は、まだ実験レベルなため開発費が発生いたします。この開発費をご負担し、共同で研究できる方を募集しております。

詳細についてはお問い合わせください。お問合わせはこのブログ書き込みにて受付いたします。こちらからダイレクトメールにてご返答いたします。



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