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▲4六銀左戦法(斜め棒銀,左4六銀戦法)▲6九金型vs四間飛車△4三銀型△4五歩変化を定跡研究中!将棋高段者向けの研究内容です。

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タグ:[会社経営][ゲーム理論][残業][幸せ][仕事][働き方][裁量労働制][成果主義][ワーク・ライフ・バランス][ホワイトカラーエグゼンプション]
■現在の会社の状況
なぜ社員は残業するのだろうか。
なぜ早く帰る人と、残業する人がいるのだろうか。
まず残業する人の考え方を見てみると、

【残業する人の考え方】
1.金目的  :残業すれば残業代(インセンティブ)が手に入る。
2.評価目的 :残業すれば仕事にかける時間が大きくなり、総成果が大きくなるから。
3.暇潰し目的:家に帰ってもやることがない
4.責任目的 :仕事が多いからこなすので必死
5.仕事目的 :そもそも仕事が楽しい

だろうか。
1、2は、動機は不純だが、会社にとっては(実は)扱いやすい人材である。
3は会社にとって問題な人材である。
4は会社にとって何が必要かを判断できる力を身につけてもらえれば、無駄な仕事はしなくなる。
5は、会社にとっては非常にうれしい人材ということになる。
※余談だが、本人がやりたいことをやらせるのが会社にとって一番ハッピーになるのがわかる。

さて、以下ゲーム理論から残業する人の価値観を分析しようと思う。
その前にまずは、ゲーム理論が何なのかを先に説明したいと思う。

■ゲーム理論とは
まずゲーム理論とは、ハンガリー系ユダヤ人のジョン・フォン・ノイマン(1903〜1957)が考え出した理論。
複数の当事者(プレイヤー)が存在し、それぞれの行動が影響し合う状況(ゲーム)において、
各人の利益(効用)に基づいて相手の行動を予測し意志決定を行う考え方である。
名前に『ゲーム』と書かれているので、遊びに関する理論のようだがそうではない。
経済学の理論である。

■ゲームの定義
ゲームとは、少なくとも二人以上のプレイヤー同士が対立構造を持ち、ルールに従って定量化可能な結果にいたるシステム(仕組み)である。
ゲームとは、少なくとも二人以上のプレイヤーが、目的の達成のためにそれぞれ使用可能な資源のマネージメントを行うことである。
(参考)wikipedia『ゲーム』⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0

■ゲーム理論から考える、残業する人の価値観を分析
さて、まず評価表を下記に示す。
イメージ 3

評価項目は、他人との勝負、プライベートの時間とおいた。
価値観のウエイトは、後で変更できるように、とりあえず変数a、bとおいた。

残業すればその分、仕事に時間をかけられる反面、プライベートの時間が減る。
また、最終評価は相対評価(他人との比較)になるので、
金、評価で勝ち、負け、引き分けになったときの得点を示している。
(実際は、効率なども含まれるが今回は時間のみで簡略化している)
総合評価は、『ウエイト』×『評価点基準』で算出している。

次に評価表を元に、利得表を作成してみると下図になる。
イメージ 4

プレイヤーはA、Bの2名として、戦略は残業する、残業しないの2つを選べる。
表のカッコは、(Aさんの得点、Bさんの得点)を示している。
プラスの方がよいということになる。
また、お互いが残業すれば勝負は引き分け、片方が残業すれば金、評価では『勝ち』となる。

さてまず、他人との勝負を重視した人の場合を考えてみよう、仮にウエイトをa=3、b=1とおいてみる。
イメージ 5


つづいて、支配戦略を考える。
まずAさんの場合、上下で見て、数字が低い方を斜線で消す。
イメージ 6


次に、Bさんの場合、左右で見て、数字が低い方を斜線で消す。
イメージ 7


整理すると下図になる。
イメージ 8

ほっておけば、斜線が引かれていない場所を選択することになる。
この斜線が引かれていない場所を『ナッシュ均衡』という。
※数学者のジョン・フォーブス・ナッシュにちなんで名付けられた。

つまり、『他人との勝負を重視する人はお互い残業する』という結論になる。

さてここで、よく見てみよう、お互い残業して勝負すると利得は(-1、-1)であるが
お互い残業しないで勝負すると利得は(1、1)となりお互いにとってwin-winの関係になるのである。
このwin-winの関係を『パレート最適』といいます。

さて、お互い合理的に考えているにも関わらずに、win-winの関係(パレート最適)になれない関係を
『囚人のジレンマ』といいます。

こうならないのは、本当は残業したくないけれども、
相手が残業しないということに確証がもてないから、
相手にどう出られても大丈夫なように、自分も残業する方を選択してしまうのである。
結果的にお互いにとって損になってしまうのである。
『合理的に考えることが最適であるとは限らない』ということである。

■残業しない人はどのような価値観の人なのか?
さて、今度は勝負のウエイトを少し減らして、価値観のウエイトをa=2、b=1と置いてみると下図になる。
イメージ 9

斜線はどこにも引けないので、ほっておけばどの状態にもなりうるのである。

さて、今度は勝負のウエイトをさらに減らして、価値観のウエイトをa=1.5、b=1と置いてみると下図になる。
イメージ 10

斜線が引かれていない場所があるので、『ほっておけば残業しない』ようになるのである。
これは同時に『パレート最適』状態である。
つまり、『自分の価値観にあった仕事のやり方ができている』ことになる。
いわゆる『幸せな人』である。

【結論】
1.残業する人の『時間の価値観』は、『仕事の時間』>2倍×『プライベートの時間』である。
2.競争を重視する人は幸せになれない。

■残業しない会社をつくるためには
何も考えずに目的を残業をさせないということで考えていくと、
1、2の人に残業をさせないためには、
⇒みんなで残業をやめるようにする。

5の人は、『仕事の時間=プライベートの時間』という価値観を持っているので
会社にいても家にいても仕事をする人である。
⇒会社で残業をさせないようにする。
(余談)
この5の人が会社で仕事をしているのを見ると、
1、2の人は勝負で勝ちたいので当然引き寄せられて残業することになる。
一方、5は満足して仕事をしているが、1、2の人は不満を持ちながら仕事をすることになる。
面白い現象である。

3の人に残業させないためには
⇒残業代というインセンティブをなくすしかない。
⇒これが裁量労働制(労働時間の制約を受けず、業績に応じて給与が算定され支払われる形態の労働形態をとる職種に対して適用される制度)である。
裁量労働制を適用すると、3の人は必ず早く帰る。(生活残業をしなくなる)

4の人に『無駄な』仕事で残業させないためには、
⇒経営貢献の時間効率を評価制度に盛り込む。
(総仕事時間に対する、経営貢献金額の割合を評価制度に盛り込めばよい。残業すればするほど作業効率は落ちるからである。いかに時間内で仕上げるかを考えるようになる)
⇒これが成果主義制度である。
⇒また副産物として、本当に無駄なことはしなくなるという好循環が発生する。
※残課題は現代社会で問題視されている、鬱などへのメンタルなフォローと、上司へのアピール作業が増えるということである。総合的には制度を導入するかの判断は、さらに深く考える必要がある。

■しかし!本当のところは、会社は社員に残業して欲しい!
実は、会社は社員に残業して欲しいのである。しかし無駄な残業はして欲しくないのである。
これが本音である。
目的の基準をどこにおくかが重要である。(過去のブログにも書いた内容)
やはり会社全体で考えた場合、経営貢献できているかどうかである。

そこで経営貢献している残業と、経営貢献していない残業を考えると見えてくる。
さて、会社にとって損な残業は、3と4の残業である。
1、2、5の残業は仕事がどんどん進むので会社にとっては歓迎すべき残業である。
結果的に、裁量労働制と成果主義を導入すれば
会社にとっては『無駄な残業』を減らすことができるということになる。

※残課題は残ったままであるが次回以降で考えていきたい。


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