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「B型のれいこ」(画像1)が富山から東京に研修に来るとのことで突如企画された「牛王プロジェクト」は、T社長(実際は次長)の参加により急転直下の展開となる。
※牛王プロジェクト…牛王という焼き肉屋に行くってだけ
T社長は川崎→富山→仙台と転勤をしているのだが、れいこが牛王に行くことを告げると、金曜日に仕事が終わったらT社長も仙台から川崎に来るというのだ。俺は焼き肉を食べるだけで仙台から川崎に来るなんて話を聞いたことがない…。
しかしれいこ始め、彼を知る者は皆が口を揃えて「奴なら来る!」という。富山に残った同期も「あんなエンターテイメントに貪欲な奴はいねえよ」と。そして俺が半信半疑でも、T社長の伝説は川崎界隈に轟いていた。
遊ぶ金に糸目をつけない、バブル世代最後の大物として!!
前日、T社長が牛王を予約したという情報がれいこから入った。やはり来るらしい…。男→漢→侠と男子はそのステージにおいて表記が変わるのだが、仙台から2時間以上かけて川崎に乗り込む者はまさに侠である。
ちなみに牛王はそんなT社長が川崎支店にいたときの行きつけ店である。
当日の今日、俺はれいこと先に合流しラゾーナをぐるりと回った後、予約のある20時に牛王に着いた。T社長は21時到着予定である。とりあえず2人で始めていようとなると、そこはさすがB型&三十路に突入したれいこ、「どうせT社長の奢りだわ♪」と「上」を頼んだ。
れいこ「上タン塩と上カルビをくださ〜い」
店長「えっ?」
…まあ、店長からすればT社長との親交も深く、本人がいないのに「上」を注文する我々を不審に思っても当然である。やや反省した。雰囲気を察し、普通の肉を頼もうとする我々に先立ち、店長が我々を諭した。
「T社長はそんな肉頼まないですよ? 予約もらったんで、ちゃんと用意してますから♪」
我々は「侠の器」を測り間違えたのだ! 牛王にはメニュー(画像2)にある特上よりもさらに上の「社長の肉」なるものがあるらしい。「A5」を名乗ることを許された最高ランクの肉々達だ。
ぬおぁぇぉぉょ…
舌の感覚が全身を弛緩させる。我々は出されたタンとハラミをゆっくり味わった。…否、食が進まないのだ。悲しい事件が蔓延する現代において、牛王には確かな幸せが置いてある。B型のれいこさえ簡単には食べることはできない。
目の前にあるのは口の中に入れれば簡単に溶けてしまう肉であるのに…。
そしてT社長の到着を待たずして、我々の下に塩カルビとタレのカルビが運ばれてきた。画像3、4、5。そのまま食べても、カルビをライスにくるんで食べても、どう食べたってもう…。どうやらこの辺が俺の文章力の限界であるらしい。
涙が頬をつたった…。
T社長が現れたとき、俺はこの初対面の男性を神だと思った。部下として仕えたことのあるれいこも胸中は俺と変わらないはずだ。…侠は毛生え薬の話を始めた。昔、相場の話題をさらった持田製薬の薬を使ってるが商品名のせいか、いまいち信用ができない、と。
商品名『氣の精』
おいしい焼き肉に楽しいトーク、本当にごちそうさまでした!!
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