越前 ひとり山 ある記

石川・岐阜・滋賀・京都と接する福井県境歩きの記録。

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  お〜い誰だ、こんな山ン中にタイヤ置いてった奴は?  (左奥が赤兎山1628mかな?)

この連休で、雪山のスキルアップ目指して、雪中泊体験をしようと出かけた(先月の八百m弱の山が最初でまだ二回目)。
天気予報はあまり芳しくなく、県内である程度の標高があって、避難小屋があって(いざというときに)、登山道は短くて比較的天候が悪くても初心者でも危険が少ないと思われる山となると、「取立山」しかない。「赤兎山」も去年のGWにうんざりした長〜い林道歩きをがまんすれば、十分候補だな〜とか考えながら、取立山へ向かっていると赤兎山入り口の電話ボックス前に二台の県外ナンバーが。「ってことはまさかのトレースがあるってことか?」暖冬でどこのスキー場も雪不足で悩んでいる中、林道にもたいした積雪は無いと思われるが、いるんだこんな時期にここからの入山者。ついてこ〜っと。


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積雪対策のためゲートは開いている。ワカン部隊のトレースがしっかりとついている。
只、問題が一つ。取立山の予定でいたので、山中泊だしあそこなら昼頃の出発で十分かな
などと思ったわけで、すでに時間は昼前。避難小屋の件は目をつぶることにしても、長いアプローチを考えると、山頂は無理でも小原峠あたりまでは届くのかな?


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経ヶ岳を先週とは反対側から見る。山頂部は雲の中、ちなみに歩き始めてすぐに降り始めてきたのは雨!降ったりやんだりけど・・・・。おいおい二月だよ、二月!!さすがにこの経ヶ岳が見えたころからは舞い降りてくるものは雪に変わってきた。


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やはり積雪が少ないとは言え、トレースをたどれるのは助かるな〜と思いながら三時間ほど(林道終点がこのくらいかなどと考えていた自分が甘かった)歩くと、人の声が。雪のブロックを積み上げたりして五六人の若い人達が幕営作業をしている。大型テントの中には他にもいるのかもしれない。おいおいまだ三時前じゃないか・・・。「こんにちはー、もう少し先まで行ってみます」とかなんとか挨拶をしてトレースの無くなった林道を登っていく。(とほほほ・・・)


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林道終点の駐車場はもう目の前だったが、自分の行動時間リミットの午後四時を迎えようとしていた。晴れてきて赤兎山(かな〜もしかして前峰かも)が見通せ、林道の盛り土で風が防げる窪地を見つけたのでここを自分の幕営地とする。雪洞も考えたが時間と中途半端な積雪で断念する。それにしてもアプローチだけで四時間か!家をでたのが遅かったのが悔やまれる。明日は下の連中に道を作ってもらってからこそっと付いて行く作戦で行こう。テントのすぐ前を通るだろうから目覚ましはいらないな。


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晴れてもいたし、前回の経験を活かして、食事や水造りは外で行うことにした。そのための小さな雪洞も作る。この雪洞はザックや靴などの収納庫にも、さらに常夜灯のローソクの風除け(あの強風下で役に立った)にもなった。テン泊初回に湯気による霜でひどい目にあって、火気や、こぼしたり吹いたり、また水造りの外側の水滴なんかにも全く気にせずに調理ができるかもと考えたが、稜線上の強風や低温時でもなければ結果は○。


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今年の雪無しに慣れてしまっている下界の人間の都合などおかまいなしに、時折雷も鳴り、降り始めた雪は一晩中やむことはなかった。夜半、狭くなったテントを広げるべく、降りしきる雪の中スコップで除雪、テント周りを掘り下げておく。朝おきて外を覗くと雪洞は吹き溜まりとなっている。


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夜にテント周りを掘り下げたのにこんな状態・・・・。下のマイカーってどうなってるんだろう?除雪車の邪魔にはなってないはずだけど。


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朝食も激しい降雪の中、アウター着て外で。水用に座ったままいくらでも新鮮な雪がすくい取れる。でもなんか降りすぎじゃないか?右手の昨日の自分のトレースはすでに痕跡すら無い。左手には丁度三年前のこの時期に大量遭難騒ぎがあった大長山がある。食事を終えてふと横を見るが、ついさっき置いたはずの手袋が無い。風はほとんど無い。「あ、あれ?」
そこら中の雪をはらいまくってやっと見つける。「こ、怖わ!」大長山でも食料や装備の紛失が多発したらしいが・・・・。雪への恐怖心が芽生えたところで、トレースができるまで寝なおすことにする。自分ひとりで登りましょうとはこれっぽっちも考えない!


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下からここまでの距離を考えても八時くらいにはここの前を通ると予測していたが、九時になってもまだ彼らの姿は現れない?? 大阪くんだりからあんな本格的に幕営をする連中が、まさか帰ってしまったのか?大降りにはなってきた雪を見てまた不安がむくむくと湧きあがる。昨日の予報では何も言っていなかったが今日になって大荒れの天気になるのか?去年の十月初めの連休を思い出す。
ちんたら撤収作業をしながら十時を迎える。写真の通り全く山は見通せない。時間さえかければ恐らくひとりでもピークを踏めるかもしれないが、今の自分にそんな勇気はない。撤退を決める。
が、歩き出して一分で大阪のパーティが来ない訳が分かった。ここが最後の林道のショートカットポイントなのだろう。だいぶ新雪をかぶっているトレースが真っすぐ頂上を目指している。ムダにつかった時間が悔やまれるが、なにより気合が萎えてしまっている。彼らのトレースをたどる気はもう起きない。


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岩の上に出来た高層建築


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いきなり前方に滑り降りてきたウサギくん。しばらくこちらをじっと眺めていたがいきなりの猛ダッシュで走り去った。


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いまごろはすでに下山にかかっているであろう大阪のパーティの幕営地。デポ品をきちんと固めて覆いをかぶせてある。


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赤兎方向を振り返る。


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林道も終盤。今日は只の一メートルも登ってはいないのになんか疲れた。結局のぼりと同じ時間をかけてしまっている。麓ちかくでは晴れているのか?新雪もかなり少ない。


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ほとんど新雪のなかった小原集落。除雪の心配までしてた俺っていったい・・・・。


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雪のカゲもない勝山市街からスキージャムのある法恩寺山を望む。赤兎山はあの山の後ろ。


 山行としては敗退(というか門前払いレベル)だったが、山中泊の経験値は少し上げることができたかと思います。

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2/10から2/11にかけて山では下界では想像できない降雪でしたね。私たちも冬山訓練で山へ入ったのですが、ピークを踏めませんでした。さすがリーダーは降雪を予想して雪洞を掘ったので、快適な山中泊でした。

2007/2/16(金) 午後 1:27 [ kyutyan ]

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誰〜れも『雪』のことは信じちゃくれなかった。寂しかった・・・。 それはさておき雪洞ですか。昨年遊びで一つ掘ったことがあります。こんどはぜひ、初雪洞泊に挑戦してみたくなりました。

2007/2/16(金) 午後 11:39 echizen

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